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木の看板の前で、
北条 冬華
は隣に立つ
御剣 刀
を見上げた。
「この時間には帰れるって事ですよね、多分。時間まで、ゆっくりしていきましょうか。ここを歩き回っていたら、三時間は短いでしょうし……」
乳白色の霧に抱かれた街は少し肌寒く、白いタンクトップから伸びた腕と短いショートパンツから伸びた足が冷える。
「とりあえず、どこかに入ろう」
刀の目が冬華の薄着に向けられ、言葉少なにそう言って歩き出す。半袖のワイシャツ姿の自分でも肌寒く感じるのだから、冬華はもっと寒く感じているだろう。霧が防げる場所を探し、知らずに大股になっている事に気づいて足を止める。後ろからは冬華が小走りに歩いてきており、豊満な胸にタンクトップが引っ張られてお腹がチラリと見えている。
「刀さん、ここ……喫茶店みたいですけれど」
冬華がふと足を止め、仄かに珈琲の香りの漂うお店を指差す。刀が木製の扉を押し開け、珈琲の香りが強く辺りを包み込む。
「いらっしゃいませー」
当たり前のようにかけられた声に顔を上げ、見知った人物を見つけて思わず言葉を失う。
「旅鴉!?」
「あぁ、なんだ……御剣か。君も来てたんだな」
「何やってるんだ?」
「見てのとおり、店員がいないんでね、代わりをやっている」
「隣の子も?」
「はい。2組の
御巫 時子
です……」
「1組の
御剣 刀
と4組の
北条 冬華
だ」
冬華に月詠の事を紹介し、窓際の席で一人、何かを考え込んでいる様子の紫音へと視線を向ける。
「4組の
蓮見 紫音
」
クラスと名前を小さく告げ、紫音の視線が窓の外へと向けられる。
「御剣、注文は? 材料は揃っているし、一通りリクエストには答えられると思う」
手間のかかるものの場合はそれなりに時間がかかるけれど。と付け加え、月詠が赤い瞳で刀と冬華を交互に見る。
「俺がやるよ。サンドイッチで良いかな? 旅鴉と御巫と蓮見は食べるか?」
冬華が頷き、月詠と時子が首を左右に振る。紫音が怪訝な顔で刀を見上げ、その表情から言いたい事を悟った刀が苦笑する。
「こう見えても、簡単な料理くらいなら出来る」
「……そういえば刀さんはカフェで店員やってるんでしたね」
冬華が独り言のように呟き、今度機会があれば行ってみようとボンヤリと思う。
「じゃあ、少し貰おうかな」
紫音がそう言った時、再び喫茶店の扉が開き、月詠が反射的に「いらっしゃいませー」と声をかける。
「……ん? あれ? 月詠ちゃん? ……え、何で?」
武道が驚いたようにそう言って立ち止まり、背中にももと小萩がぶつかる。
「ここの喫茶店には、店員がいないんだ」
「ってことはもしかして、セルフサービスってこと!? うそん! あ、でも、いらっしゃいませーってことは、月詠ちゃんが何か作ってくれるってことなのかな?」
期待に満ちた眼差しを受け、月詠がコクリと頷く。
「やったー☆ 俺、辛いの! からいのがいい☆ それかブラックコーヒーぷりぃず!」
「辛い食べ物に、ブラックコーヒーだな。それじゃ、御剣、御巫、頼んだ」
月詠が刀と時子の肩をポンと叩く。まさかの丸投げに刀が「えぇっ!?」と驚きの声を上げ、時子が素直に頷く。
「ちょ……月詠ちゃんが作ってくれるんじゃないのー!?」
「珈琲は御巫が淹れるのが上手い。御剣は今からサンドイッチを作るそうだから、ついでに作ってもらえば良い。粒マスタードなら、冷蔵庫に沢山入っていた」
「月詠ちゃんがクールすぎて、辛いデス……。って、あー! 紫音君もいる! あれ? 遙さんは?」
「どっか行った」
「そっか……いやー、無事で何より☆ でも、これだけ人が集まると何だか良いね! ほら、この世界って何か心細くなるじゃん? 皆でいれば怖くなーい!」
HAHAHA! と、高らかに笑う武道をそのままに、ももが刀の隣に立つと「僕も手伝うね」と天使のように微笑む。
「小萩ちゃん、サンドイッチとホットケーキで良いかな? 皆は、ホットケーキいる?」
「少し頂いても良いですか?」
冬華の控え目な言葉に、ももが嬉しそうに頷く。作った物を誰かに食べてもらえるのは、やっぱり嬉しい。
「ハムサンドと玉子サンドを作ろうと思ってるんだけど、食べれない物とかないか? キュウリとか、トマトとか……」
「どっちも大丈夫ですよ」
刀の問いに冬華が笑顔で答え、紫音と武道も大丈夫だと告げる。ももが小萩に確認を取り、刀が手早く作業を始める。ハムを薄く切り、何枚にも重ねる。こうする事で、独特の歯ごたえが生まれて美味しくなる。ももにキュウリとトマトを薄く切ってもらっている間に、パンの表面を軽く焼いてきつね色にする。玉子サンドの玉子はスクランブルエッグにして、少し胡椒をきかせる。胡椒のピリっとしたアクセントと、パンに塗ったバターの相性は最高だ。
ももと刀、時子がテキパキと動いている間、残った面々は一つのテーブルに集まると自己紹介がてら話し始めた。部活の事、クラスの事、賑やかし要員の武道の力もあって、話に華が咲く。
良い色に焼けたパンにバターを塗っている刀の隣で、月詠が黙々とマスタードを塗っていく。たっぷり目に塗られているものが武道のだろう。ももが時子に手伝ってもらいながらホットケーキを焼き、月詠がふと手を止めると武道を見た。
「ところで武道、ホットケーキには何を乗せるんだ? 唐辛子か? わさびか?」
「キムチもあるの!」
ももが冷蔵庫から赤いビンを取り出し、無邪気度MAXのキラキラとした笑顔で武道を見つめる。
「え……えーっと……き、キムチ……カナ?」
後輩達からの愛は、辛かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月05日
参加申し込みの期限
2014年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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