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Un peluche importante
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麗佳のアドバイスを受けながらテディベアを作り終わった護は、いつも形が上手く出来ずに悩んでいた箇所の縫い方もマスターし、首にレースのリボンを巻いて最後の仕上げをすると満足気に微笑んだ。やっぱり、先生に教えてもらうと今までとは違ったものが見えてくる。もう一つ作ってみない? と言う麗佳の言葉に、護は少し考えた後で頷くと、奥の小部屋に入った。沢山の生地を前に、目を輝かせながら吟味する。
「せ、先生。これ、料金内で大丈夫ですか?」
一度使ってみたかったオーガニックコットンを手に、麗佳に確認をする。
「勿論。どんどん使って良いのよ」
嬉しさに顔を綻ばせ、次は何を作ろうか考えながら、護は何種類かの生地を手に自席に帰る。護の席の周りには、沢山の人がいた。作り方のアドバイスをしているうちに、いつの間にか大きなグループが出来上がっていた。最初のうちは、自分のアドバイスで良いのか恐縮していた護だったが、段々教える事にも慣れてきていた。麗佳の恋愛話も、始めこそ顔を真っ赤にしていた護だったが、彼女はいない、好きな人もまだ見つかっていないと言う言葉に、麗佳の追及の手は緩まってきていた。
茶色のクマと、それよりも一回りほど小さい白いクマを作り終わった
紅林 柳霞
が、長い毛足を撫でながら、次に何を作ろうかと考える。優しげな表情のタレ目の茶色いクマには青いリボンが、大きな瞳が可愛らしい白いクマにはピンクのリボンが首に巻かれている。二体のぬいぐるみを見ているうちに、頭の中にポンと衣装が浮かぶ。持っていた鞄からノートを取り出し、浮かんだ衣装を次々に描いていく。学生服に、水兵さんの服、ドレスとタキシードに、ドクターとナース、パティシエとパティシエール。着物なんかも良いかもしれないが、それ以上にウエディングドレスを作ってみたい衝動に駆られる。白いレースのフワフワとしたドレスを着たクマと、白いタキシードを着たクマが並んで自分のお店に飾られているところを想像し、小さく頷く。絶対に可愛い。柳霞は熟考しながら生地を持って来ると、手馴れた様子で切り始めた。
「ウエディングドレスを作るのかい?」
満月に声をかけられ、柳霞は一端手を止めると微笑んだ。
「いつか私も着れるといいなぁって、期待を込めて」
「柳霞さんなら、絶対に着られると思います……」
時子が鳥のぬいぐるみを作りながら、控え目に口を開く。生地選びに大分時間がかかっていた様子の時子だったが、作り始めてしまえば早かった。キリリとした瞳が特徴的な鳥は既に出来上がっており、二体目に取り掛かっている。翼を動かすと、舌が出て「あっかんべー」をするクローネのぬいぐるみだ。抱き締めて丁度良いように、原寸よりも少し大きめのサイズにする。可愛い二体の鳥のぬいぐるみは、見ているだけで癒される。抱き締めれば、きっと秘めた恋への鼓動の高鳴りも緩和されるだろう。
「まぁ、その前に相手を見つけないといけないんだけどね!」
「紅林さん、彼氏さんいないんですか!?」
とても可愛いので、いると思っていました! と、美咲紀が驚いたように目を丸くする。
「柳霞ちゃんの彼氏が誰だって!?」
「彼氏はいないって言ってたのよ」
飛んで来た麗佳に、苦笑しながら首を振る。麗佳が少し残念そうに唇を尖らせながらも「好きな人は?」と質問を投げかける。
「残念ながら。でも、理想の恋人はいるかなぁ」
「わわ、聞いてみたいです!」
美咲紀が猫のぬいぐるみを作っていた手を止め、キラキラとした瞳で柳霞を見る。
「そうだなぁ、おおらかで、物腰が柔らかくて、優しい人がいいなぁ。包容力のある年上がいいかも。私を受け止めて欲しいんだ。でもねぇ、寄りかかりきりなのは嫌だから、私もその人に必要とされたいな」
結構普通でしょ? と、笑う柳霞に「素敵ですね……」と時子が頬を緩める。
「確かに、柳霞ちゃんには似合いそうだわ。美咲紀ちゃんは?」
「わ、私はそんな……あんまり考えた事ないです。どんな感じの人と私は合いそうですかぁ?」
「そうねぇ、美咲紀ちゃんの場合、落ち着いていて大人っぽい人が良いんじゃないかしら。美咲紀ちゃんって元気があって、明るいでしょ? だから、穏やかな人が合うと思うの」
「ふわー、そんな人がいたら素敵ですねぇ。麗佳センセは美人さんなので、やっぱりカッコイイ人が傍に居ると絵になりますですねぇ。あ、でも、可愛い女の子が傍に居てもいい感じですよぉ」
他意のない無邪気な笑顔を前に、麗佳が目をパチクリしながら、時子の手をそっと握る。
「私達、お似合いですって、時子ちゃん」
「えぇっ!? わ、私……ですか……!?」
突然の展開に時子がオロオロとする。麗佳とお喋りばかりしていたらぬいぐるみが出来ないと気付いた美咲紀が作業の続きに入り、柳霞が小さく声を上げて笑う。
「まぁでも、時子ちゃんは私なんかより、もっと格好良い人が合うと思うのよね。体育会系の爽やかな子とか。あ、でも、大人しくて頭の良さそうな人でも似合うかも! 年上で、おっとりしてる人。お医者さんとか、化学の先生とか……」
時子の顔が赤くなる。
「あれ? もしかして、図星?」
「ち、ち、違います……。あの、その……」
想いを寄せている人はいる。けれど秘めた恋で、誰に言う事もできない。更に追求しようとする麗佳に待ったをかけたのは、それまで恋愛話をにやにやしながら聞いていた満月だった。
「自分はどうなんさ」
「私は良いの! 満月ちゃんこそ、良い人はいないの?」
「あたしゃ、自分の恋愛なんでどうでもいいのさ。身近な家族の変化をつっつく方が楽しいさね♪」
「弟君がいるんだっけ?」
「あぁ。なんだい、聞きたいのかい?」
満月がニヤリとしながら、愛嬌のある三毛猫が魚を齧っている小さなぬいぐるみを作りあげる。
「ウチの愚弟も姪っ子も、どうやら気になる輩が居るみたいなんさね。で、コレが愚弟の思い人の想像図♪ この頃にこにこしながら色々なお菓子を作ってるんだよねぇ……。多分、嬉しそうに食べる子なんだろうねぇ」
「高校生だっけ?」
「ああ、寝子高生さ。青春真っ盛りさぁ」
良いわね、高校生。と、麗佳の目が遠くを見つめる。
「さて、姪っ子にあげる方はどうしようかねぇ」
「姪っ子さんも高校生?」
「ああ。カエルのぬいぐるみを後生大事に持ってる。父親が昔、姪っ子に言っていた『君が紫陽花なら、お父さんは蛙になって見守ろうかな?』って言葉が原因なんだろうね。で、父親……あたしにとっちゃ兄貴で、故人だけどさ、その身代わりのカエルの他に、もう一匹カエルを作ってやろうかね」
姪っ子が今持っているカエルよりも濃い色の生地で胴体を作り、手早く顔に取り掛かる。くたっとしたひねくれた顔のカエルが出来上がり、麗佳が苦笑しながらカエルの頭を撫でる。
「これが姪っ子ちゃんの思い人?」
「全く、こんな奴のおかげでひねくれ者の真似しているんだわ」
「好きな人だからこそ、自分を変えたいんでしょ。姪っ子ちゃんも女ねー」
どちらかと言うと男の子寄りの姪っ子の顔を思い出し、満月は小さくため息をついた。満月の隣では、マリベルがタコのぬいぐるみに苦戦していた。裁縫の腕は良くも悪くもないため、麗佳や満月に助言を受けながら作り進めていた。あげる人はいなくても、大切な友達になってくれるタコだから、美人に作ってあげたい。慎重に形を整え、思い描くとおりの出来に満足気に微笑む。
「如月さん、出来上がったの、ねこったーに写真つきであげてもええですか?」
「勿論! どうせなら教室の宣伝もしてくれたら嬉しいわ!」
わかりました。と、笑顔で了承して早速写真撮影に取り掛かる。何度も角度を変えながら納得出来るまで写真を撮り続ける姿を見て、麗佳がポツリと「マリベルちゃん、本当に彼氏いないの?」と疑問を口にする。
「素敵な人が現れないかなーとは思うとるんですけどね……」
七夕や夏祭りの経験で、友達も欲しいけれどもやっぱり青春したい! と強く思った。友達百人も目標だが、彼氏も欲しい。でも、彼氏が出来るような雰囲気はゼロだった。
「ウチはこの通り、スペインから来たんやけど……その、ぐらまらす、になれる自信も兆候もないんです。やっぱ、男の人ってせくしーな人とらんでぶーしたいんやろかな……」
「そんな事ないわよ! ね、満月ちゃん?」
「そうさね、中身のが大事さ」
容姿より性格。そう言う二人の胸元で、たわわに揺れる巨乳。マリベルの目が胸元にひきつけられ、小さくため息をつく。自分達が言ったのでは説得力がないと気付いた麗佳が、慌てて近くにいた男性陣に話をふる。近くにいたのは護、刀、璃人の三人だが、璃人は麗佳に男性と認識されていないため、矛先は二人に向けられた。
「ねぇ、護君は巨乳と貧乳なら、どっちが好き?」
護の顔が赤く染まる。アワアワしながら首を振り、俯いてしまう。護が回答出来なかったため、質問は答えを求めて刀に突きつけられる。無言で静かにてるてる坊主を作っていた刀が困惑したように顔を上げる。自分のイメージをそのまま形にするような作業は、剣術と少し似ているなと思いながら集中していたのだが、まさかの恋愛話による中断を余儀なくされた。しかも、女性陣の視線が突き刺さる中での巨乳か貧乳かの究極の二択だ。他の男性陣に助けを求めようにも、璃人は『りぃは助けませんからね』と言っている笑顔をしており、部屋の隅で固まって座っていた面々は何故かお葬式のような暗さで黙々と作業を続けている。何があったのかは分からないが、あの空気の中に麗佳を行かせる事は出来ない。
「お、俺は……」
どう答えても顰蹙を買う結末しか見えない気がするのは、気のせいだろうか? 四面楚歌状態に遠い目をした刀だったが、思いも寄らないところから救いの手が差し伸べられた。
「如月さん、出来ました」
エレノアの声に、麗佳が立ち上がる。ほっと安堵したのも束の間、エレノアの手元にある不気味な塊を見て眉を顰めた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月10日
参加申し込みの期限
2014年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月17日 11時00分
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