this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
真夏の肝……腕試し!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
○20:25……残り時間55分
火蜂と亨が咲と戦いはじめてからもうかなりの時間が経っていたが、いまだに決着はついてはいなかった。
「ひばっちゃん、どうだ?」
「うん……そろそろいけそう」
火蜂の体は汗で濡れ、すでにかなりの水分を失っていた。
火蜂のろっこんは体の水分を1リットル失うことで発動できる。火蜂はこのために走り回って汗をかくようにしていたのだった。
「もう体力の限界なんじゃないですか? ほどほどにしておかないと、いくら夜でも水分不足で倒れますよ」
咲がやや上気した顔で言う。
「ふん、ただ無駄に動き回ってたわけじゃないぜ鬼矢萩! いくぞひばっちゃん!」
「うん!」
亨を先頭にして咲へ突っ込み、亨が咲の拳をかわしてふところへ飛び込んだ。腰に手を回し、がっちりと抱きつく。
「なっ……!!」
「いまだ!」
亨の声に合わせて咲の背中に回り込んでいた火蜂が咲を指さした。亨を引きはがそうとした咲の体が徐々に小さくなっていき、しまいには亨の手に収まるほどの小ささにまで縮んでしまった。
「よーし、捕まえたぜ鬼さん」
火蜂のろっこん「こんびにきゃっと・こんぱくと」によって手のひらサイズまで小さくなった咲は亨の手から抜け出そうとしたが、明らかな体格差は覆しようがない。
「へっへっへ、さてどうしてやるか……」
わざとらしく舌なめずりをした亨だったが、咲がぶつぶつとつぶやいていたので何の気なしに耳をかたむけた。
「ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせないゆるしてはいけないゆるすのはゆるされないゆるさないゆるさないゆるさない」
「ひ!」
亨は鬼気迫る表情で呪詛のようにつぶやく咲のカウンターを押してさっさと試合を終わらせようとしたが、咲が唐突に拳を振り上げた。
「! ななみんあぶない! 手放して!」
「……『メガエラ・フォース』」
その瞬間米粒のような拳から丸太のような太さの黒いビームが飛び出し、亨の胸に当たった。重いビームは咲を思わず放した亨をそのまま押しとばし、恐ろしい力で亨を木に磔にした。
「が……っ」
亨は受け身をとる暇もなく鈍い音を立てて木に激突し、うなじのカウンターが無情にもその数字を0に減らした。
「ななみん……!」
火蜂は亨がぐったりと地面に倒れ込む姿を見て駆け寄ろうとしたが、そんな余裕がないことをすぐに悟った。咲の姿が見えないのだ。
「こんびにきゃっと・こんぱくと」で相手を縮めたはいいものの、咲が亨の手を離れた今、草むらの中にいるのか木の上に潜んでいるのか、まったく想像がつかない。足音も森のざわめきにかき消され、姿もこう暗闇ばかりではシルエットすら見えない。つまりは、あの太さと威力のビームをどこから、いつ撃たれるかわからない状況だった。
「あ……これ、やばっ……」
瞬間「負け」を意識してしまった火蜂が急いでその場を離脱しようとしたその瞬間、目の前が真っ黒に染まり、体中を重い衝撃が襲った。
20:30
七峯 亨
(カウント0)、
菅波 火蜂
(カウント0)、敗退。
「はぁ……はぁ」
月、ねむる、海斗の三人と闘っていた勇は地面に座り込み、肩で息をしていた。
勇のスタミナはとうの昔に切れていたが、三人はうまい具合にローテーションを組み、スタミナを温存しながら向かってくる。それに対して勇のとった選択肢が、カウンターを腕で覆ってその場に座り込むことだった。
「(ギブアップ……? いや、これは)」
月は勇の行動に疑問を抱く一方、
「よーやくギブアップだべか、カウンターはいただくべ」
「だね、一気に行こう」
勝利を確信した二人は挟むように勇に蹴りを入れたが、瞬間足に伝わった衝撃に思わず顔をしかめた。
「!? かったい!」
肉眼ではよくわからないものの、カウンターを覆う勇の腕は普通の人間の体とは思えないほどの硬度を持っていた。しかもどうやら関節も固めているらしく、押しても引いても石像のようにびくともしなかった。
「どうすんだべ、これじゃ何も出来ずに体力を回復させちまうべ」
「大丈夫だよ、ちょっとどいて」
ねむるは座っている勇に近づくと額に手を触れ、意識を集中させた。
「あ……」
まぶたが徐々に落ちていき、勇は数秒とかからずに脱力し、その場に寝てしまった。
「……ナイスです、日暮さん」
「でも、硬くなった腕はまだ戻らないみたいだべ」
「そのうち戻るだろうから、縄とかで縛っておいて後でカウントを取ろう。すぐ近くに結構な人数がいるみたいだしね」
「これは……つらいな」
森の中で竹刀を構える刀は、敵の多さに多少危機感を覚えていた。
見えるだけでも3人、それと胴体にカウンターをつけた柴犬が一匹。他にも潜んでいる可能性はあるが、3人と1匹だけでも十分な脅威だった。
3人は近づいたり離れたりを繰り返して様子を窺っているようだったが、やがてその中の一人が飛び出してきた。
「(! ……いつだかに喧嘩した灰毛?)」
見覚えのある相手を見つけてハッとなると、それは灰毛……深雪も同じだった。
「久しぶりじゃねえか! ぶっ倒してやるから覚悟しとけ!」
深雪が飛び込み、頭につけてあるカウンターに向けてかかと落としを放つ。が、刀はその攻撃を竹刀で受け止めた。
「望むところだ」
刀は深雪の足を竹刀で受け止めながらもう片方の足を蹴り、膝をついたところに竹刀の突きを繰り出す。
「おおッ!」
「ちっ!」
深雪の胸にあるカウンターを的確に捉えた突きだったが、深雪は体をひねってカウンターを少しだけずらした。竹刀の先がカウンターの角に当たるが、カウントは減らない。刀はすぐさま二撃目を放ったが、竹刀は謎のバリアによってはじかれた。
「深雪! 無茶するんじゃない!」
「わりぃ渚砂、油断した」
深雪は素直にそう反省したが、油断と言うよりは不意をつかれたという心持ちだった。
刀は割と標準的な体格をしているが、見た目に反してかなりどっしりと構え、些細な攻撃、たとえば蹴りも見た目よりはずっと重い。
「そういえば、武器を持ち込んだら防具が重くなるんだったか。やっかいだな」
武器の持ち込みによる、防具重量増加のハンデ。一見不利になるように思われるが、多くの競技、特に格闘技において重量が大きいということはそれだけで強みになる。刀の身にまとわれている防具は重心を安定させ、しっかりとした踏み込みや踏ん張りを可能にしていた。ホルスの「ボクサーにとって拳は武器」という若干無理のある主張がすんなり認められたということが、運営側がそれをしっかり理解していたことを意味している。
「これは少し予想外じゃったのう……おわっ」
風を切る音を敏感に聞き取った駒鳥がとっさに身を低くすると、その上を拳大の石が飛んでいった。
「あぶないあぶない、はて、今のは誰が……?」
「(はずしちゃった、たていくんとか強い人は普通に飛ばすだけじゃよけられちゃうかも。それなら)」
海が光の届きにくい物陰を動きながら考える中、少し離れたところで状況を見ていた修も動き始めた。
「(敵は二人か。他に気配はないが、あいつは普通にやったんじゃ難しそうだな)」
かつて不思議な亀を巡って一騒動起きたときに、修は刀と一度会っていた。刀のろっこん「加速」もその時に見たが、あの体格と防具の重量、それに加速が加われば互角に闘うのは難しい。
「渚砂、深雪!」
修が二人に呼びかけながら走ると、二人も修の言わんとすることを理解したらしい。
渚砂のろっこん「フォース・ガーダー」で生まれた薄いバリアが空を裂き、刀へと襲い来る。いちはやくそれに気がついた海が石を飛ばしてバリアを砕いたが、それを聞いて深雪がにやりと笑った。
「っっっしゃぁあっ!」
深雪は地面をえぐり、刀に突撃した。
動きが数秒前とは段違いの深雪が刀に鋭い回し蹴りを仕掛ける。刀は腕を固めてこれを防いだが、受け止めることはできなかった。それどころか深雪の蹴りは刀の体を押しのけるように強く、刀は体をひねってなんとか衝撃を吸収させるのが精一杯だった。
「よし、追撃だ!」
修のかけ声に深雪、渚砂、駒鳥が刀へ走る。後ろをちらと見て距離をとる刀だったが、距離はあっという間に詰められてしまった。
「ちょいとばかし卑怯じゃが、これで一勝じゃ!」
三人は呼吸を合わせ、ほぼ同時に刀の間合いに入った。しかし瞬間、深雪と駒鳥の体が勢いよく後方に投げ出された。
「うおおっ!?」
「深雪っ!」
渚砂が思わず深雪に目を取られたのを刀は見逃さなかった。渚砂がバリアを展開するより早く突きを繰り出し、渚砂のカウンターを正確に打ち抜いた。
渚砂は今度こそバリアを展開して二人の消えた地面を見ると、ちょうど踏み込んだ場所に線が浮いているのが見えた。浮いている、というより描き込まれているというべきか。
飛ばされた二人はまだ距離が離れたまま。カウンターだけでもバリアをと思ったが、カウンターにバリアを貼れないのは試合前に密かに確認していたことだった。刀の突きも攻撃範囲が多彩なので、小さいバリアではおそらく攻撃を防ぎきれない。渚砂は硬度も防御範囲も安定している中型の盾サイズのバリアでなんとか刀の攻撃をしのいでいたが、不意に横から回転のかかった拳大の石が飛んできて、バリアは壊れさえしなかったものの、弾き飛ばされてしまった。
「渚砂!」
修がなんとかフォローに入ろうと走るが、やはり速さが違う。
「はあっ!」
刀はカウンターを守ろうとした渚砂の腕を剣先で払いのけ、猛然と突きをくりだした。
その剣はカウンターに、届いていなかった。
正確に言うと、あと拳ひとつで剣先はカウンターに届いていた。
今まで森の中に潜伏していたメルヒオールがいつの間にか二人の間に入り、頑丈な木の枝を持って刀に体当たりするような形で一太刀入れていたのだった。
刀はメルヒオールの体で突きを止められ、胸のカウンターもカチリと音を立てて数字を刻んだ。
「残念だったね。カウンターはいただくよ」
「(刀くんっ……!)」
刀の危機に海は再び石を手に取ったが、その手をがしっと掴まれて思わず身を震わせた。
「(だれ……、っ!)」
「なんじゃ、誰かと思えば小山内じゃったか」
「こいつが俺らを吹っ飛ばしたのか? 女じゃねえか」
いつの間にやってきたのか、そこには駒鳥と深雪と、しっぽをぶんぶんと振っている柴犬のカーキーの姿があった。
「あー……なんというか、おなごに手を出すのは流石に気が引けるのう」
駒鳥が頭をかいて困ったようなそぶりを見せると、深雪もため息をついた。
「めんどくせぇな。おいお前、カウンターと名札置いてさっさと帰れ。でなきゃ容赦はしねえ」
海は二人の顔を見て、遠くでメルヒオールにとどめを刺された刀を見て、ついでに首を傾げる柴犬を見て、カウンターと名札をそっと差し出した。
20:45
御剣 刀
(カウント0)、
小山内 海
(カウント0)、敗退。
「シュウ、終わったぞ」
くるくると名札を指でもてあそびながら深雪たちが戻ると、修はおお、と手を挙げた。
「こっちも終わったよ。深雪、おつかれ」
太めの木の枝を持ったメルヒオールが声をかけた。渚砂も立ち上がると尻についた砂を払う。
「ごめん皆、カウントをひとつ取られてしまった」
「いや、むしろ一つだけで済んだんだ。順調じゃないか」
修の言葉に他のメンバーも頷く。まだ残り時間は30分近くあるので、他の参加者とぶつかる可能性はいくらでもある。
「ん、どうも猫さんの姿が見えないようじゃが」
「ブラックは体も黒いしな……そのうちひょこっと出てくるんじゃないか?」
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
真夏の肝……腕試し!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
むょりん
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月10日
参加申し込みの期限
2014年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!