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真夏の肝……腕試し!
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毒島夫婦と美穂戸の足を捕らえたのは、エレノアのろっこん「ネヴァー・パーツ・ラヴァーズ」によって作り出された強力な瞬間接着剤だった。
そのタイミングを待っていたのか、青の光がチカチカと光り、次の瞬間にはエレノアと協力関係を結んだ士と零が飛び出してきた。
「ちっ、罠か! イヴ、抜けられそうか!?」
「無理ダヨ柘榴、体全体がひっついちゃってムリー!」
足だけならまだしも、派手に転んでしまったイヴは手足や胴、頬までぴったり橋に貼りついてしまって全く身動きが取れないようだった。ただし柘榴や美穂戸のように足の裏だけであっても、接着剤はしっかりと二人を捕らえて離さない。
「賞品に興味はないが、カウントはしっかりいただくでござるよ」
「ガキどもが……いいぜ、かかってきな」
柘榴は近づいてくる零を視界に捕らえながら、背中に回していたカウンターを鳩尾の部分につけなおした。背中を容易に取られてしまう今、これならカウンターを守りやすくなる。
「ボンチュイ おかしい 急に 霧出てきた」
突如、何の予兆もなく立ちこめ始めた霧に美穂戸が戸惑いを見せる。霧はみるみる濃くなっていき、一寸先まで白く曇ってしまった。
「サンハオダウ 足音きけば 敵の場所わかる」
耳をすませずとも、自分も毒島夫婦も歩くことができないので、新手の敵の場所はわかるはず。しかし、美穂戸への最初の打撃は足音とは逆からやってきた。瞬時に防御するが、足が固定されているため距離を取ることができない。
「ここは川の近く。足音を消すくらい訳もないことでござる」
「うっ……」
「ねエ柘榴、大丈夫? なにが起きてるノ?」
地面にくっついてカウンターが隠れてしまっているイヴを、士や零はいっさい狙っていないようだった。
「ちっ……このままじゃジリ貧だな。この接着剤だけでもなんとかしねぇと。おらッ!」
霧の鎧をまとって迫ってきた士を、柘榴ががっしと掴む。
「ぐ……さすがに夜じゃ光が足りない……!」
「おう、熊の兄さんじゃねえか。ちょっとじっとしてな」
「あれ、薬屋さん……うわっ!」
手をふりほどこうとするより早く、柘榴が士の体を引っ張ってうつ伏せに倒した。エレノアの接着剤に倒れ込んだ士はなんとかその怪力で抜け出そうとしたが、変な体勢になってしまって思うように力が出ない。
柘榴は背中へのダメージは無視してカウンターを守ることに集中していたが、ふとエレノアだけ少し離れた場所から眺めているだけであることに気がついた。
「あいつか」
自分たちが味方と戦っているのに視線が橋の方に向いている。橋のほう、つまりは接着剤の方だった。
「しょーがねえ、あんまやりたかねえが」
柘榴はいまだ橋にくっついている自分の靴を脱いで裸足になると、瞬間接着剤のない橋の手すりを走って猛然とエレノアに向かって突進した。
「女だからって容赦しねえぞ!」
「女だからって甘くみないでくださいな」
柘榴の鋭い打撃をかわし、手首と胸ぐらを掴んでエレノアは背負い投げを決めた。当然、その地面にも水はまいてある。エレノアはその水を視界に入れてろっこんを発動……は、できなかった。
「あ……あれ? 私の力が」
「やっぱり、てめえが接着剤を作ってたのか」
柘榴はいつの間にか口に棒飴をくわえ、エレノアの足に手刀を当てていた。
ろっこん「オグンの鉄剣」。相手のろっこん効果を一時的に無効にする手刀で、エレノアの接着剤はすべてただの水に戻っていた。
「そして……」
「トォーーッ!」
柘榴を見ていたエレノアの背中を、イヴの蹴りが貫く。バッグを背負っているのでエレノア自身にはダメージはあまりなかったが、カウンターは「カチン」という音を立てた。
「柘榴、動けるようになったヨ! はい靴」
「おう」
イブの持ってきた靴を履いていると、エレノアを追ってきた零が二人の前に立ちはだかった。
「なかなかの腕前と連携、敬服いたす」
「アナタたちも強いネー! 楽しくなってきちゃッタよ!」
「左様でござるか、ではもっと楽しんでいただこう」
その頃。
試合開始前に入念な準備運動をして備えていた
橘 勇
だったが、歩いても歩いても会うのは木や岩ばかり。唯一なぜかカウンターを胴体につけた重装備の黒猫を見かけたが。
十分に暖まっていたはずの体もときたま肩を回したり軽く飛び跳ねたりしてはいたもののすでに冷め、しかしどこから相手が来るかわからないという緊張感は常にあるので少し疲れてしまっていた。
「少し休むか……」
「うんうん、そうしたほうがいいよ!」
手頃な岩を見つけて座ったとたんに声をかけられ、勇は思わず声の主をきょろきょろと探した。
「こっちこっち」
「ああなんだ後ろに……」
後ろにいたのは先ほど銀丸に逃げられた夏帆だった。むしろ胡散臭いとも思える笑顔で勇の隣に「よっこらしょっ」と座ろうとしたタイミングで、笑顔のまま唐突に鋭い裏拳を勇のカウンターめがけて繰り出した。
「うわっ!?」
思わず手が動き、夏帆の拳を受け止める。夏帆はそれでも力を入れて執拗にカウンターを狙っていたが、力ではかなわないと思ったのか手を引き、軽くため息をついて、
「ごめーん、手が滑っちゃった!」
と言った。
「…………えっ」
勇は思わず言葉を失った。あまりにも突っ込みどころが多すぎて処理がおいつかない。
「…………てへっ!」
「……ほんとに?」
「……流石に無理あるかな?」
こくりとうなづく勇。うっすらと冷や汗をかいた夏帆は、いつの間にか手に持っていた砂を思い切り勇の顔にぶちまけた。
「ぶえっ!」
「いまだ!」
勇は砂が口や鼻の中に入ったことに気を取られてしまい、なんとか目を開けて周囲を見ても夏帆の姿はなかった。
「何もないところから砂が……ぺっ!」
念のためにカウンターを確認したが、数字は2のままだった。
「なんだったんだ……?」
とりあえずゆっくり休む気もなくなってしまったので、勇は立ち上がって森の中へと歩を進めた。が、一歩目で足がひものようなものに引っかかり、けたたましいブザー音が周囲に鳴り響いた。
「今度は何だ……? うわっ!」
ブザーで足音を隠した何者かに背後から襲いかかられ、勇は額に手を当てられた。
「(なんだ、意識が……まずい!)」
だんだんと頭がぼやけて来たことに危機感を感じた勇はろっこん「硬化」で肘を硬化させて背後の襲撃者に肘鉄を食らわせる。
「うげっ!」
襲撃者が軽くうめき、力が弱まる。その隙を見逃さず、勇は手をふりほどいた。
勇はすぐに振り向いて襲撃者に立ち向かおうとしたが、思わず地面に膝をついてしまった。
ぼんやりとした頭で周囲を見回すが、またも周囲には誰もいない。が、かわりに女の子の人形がちょこんと立っていた。
「変わり身の術……か?」
「いたた……」
「大丈夫か日暮さん? いきなり一人でだなんて無茶だべ」
勇に肘鉄をくらった
日暮 ねむる
のおなかをさすりながら
鈴野 海斗
がつぶやいた。
「うん、ちょっと試したくってさ。やっぱり不意打ちといっても眠らせるのは難しいみたいだ」
ねむるは手で触れた相手をねむらせるろっこんを持っており、勇の意識がぼんやりしたのもこれによるものだった。ただし発動のために集中が必要なので、相手が暴れたりするとどうもうまく行かないようだ。
「まったく……まあ今は月さんが何とかしてくれてるから、しばらく休むといいべ」
そう言って海斗は横で気を失っている、人形にそっくりな
常闇 月
を見た。
「くっ……さっきからちょこまかと」
勇が蹴りを繰り出すと、人形は飛んで足に乗り、身軽なフットワークで後頭部に回り込み、掴もうとしても即座に距離を取られる。
この人形がただの人形ではないことはすぐにわかるが、仮に何者かに操られていたとしてもこうアクティブに動かれるとその人物を捜すのは難しい。しかも人形なので当然カウンターはつけておらず、勇は徐々にスタミナを削られていく。
「こうなったら……恨むなよ」
勇は足下の土を思い切り蹴り上げ、人形は不意に襲ってきた土に思わずびくりと反応する。勇がその隙に人形にのしかかって首を押さえると、人形はそれまでの動きが嘘のようにくったりと動かなくなってしまった。
「……すみません、やられました」
海斗とねむるのそばで気を失っていた月がむっくりと起き上がりつぶやくと、二人は顔を見合わせてうなづいた。
月が操っていた人形がやられたということは、相手の腕が立つということを意味する。
「月さん、いける?」
「はい、大丈夫です。動きは把握しましたから」
勇のいる方角を見る月の目は鋭く、獲物を狩る獣を彷彿とさせた。
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担当ゲームマスター
むょりん
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年04月10日
参加申し込みの期限
2014年04月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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