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展示会を見終わった
五十士 柊斗
と
エリューシア・セリアン
は、喫茶店で休憩していた。
「今日は誘ってくれてありがとうね。立ちっぱなしで疲れたんじゃない?」
五十士がそう尋ねると、エリューシアはいえと首を振った。
「とても楽しかったです。……あの、突然お誘いしてご迷惑ではなかったですか?」
「そんなことない、誘ってもらえて嬉しかったよ」
五十士の言葉は本音なのか優しさなのか――
いずれにしても嬉しくて、エリューシアははにかむように微笑んだ。
テーブルの上には、運ばれたお茶とケーキの他に物販で買った写真集が広げられていた。2人で思い出を反芻するように、その写真集を眺めている。
青い空の写真はもちろん、夕焼け、夜空、星空、月……
この空は、柊斗様がじっくり見ていたものだわ、とエリューシアはあるページでふとそう思う。彼が好きだと思うものは自分も好きだと思ってしまうのはなぜだろう。
(傍にいられる、それだけでも幸せです)
写真集のページをめくる五十士の指を眺めながら、ぼんやりとそう思ったときだった。
ポケットに入れていた携帯電話が小さく震える。取り出してみてみると、メールの着信があったようだ。差出人は海外にいる父の名前が。
そのメールを見て……エリューシアは少しだけ顔を赤らめて携帯電話をまたポケットにしまった。その不自然な様子に、ん、と五十士は顔を上げる。
「どうしたの? 何か用事がはいった?」
「いえ、あの……海外にいる父からメールが届いたのですが」
どうやら会場にいた写真家が、エリューシアと五十士の姿を見かけたのか、気を利かせて父に連絡していてくれたらしい。「シアちゃんが彼氏と一緒にきてたよ」と。
「その、彼氏と一緒だったと間違えられたようで…申し訳ありません…」
「そんな、きみが謝るようなことじゃないよ」
顔を真っ赤にして目を伏せる少女に、五十士は困ったように笑ってみせた。
笑っただけだった。はっきりとした言葉で何を伝えればいいのか分からなかった。彼女の好意に応えればいいのか――自分にそんな価値などあるのか。
けど、彼女が傷つくところは見たくない。笑っているところを見ていたい。
だから、五十士もやさしく笑うことしかできなかった。
折りしも同じ喫茶店にて。
お腹が空いたと、
御剣 刀
が実に彼らしいことを言い出したので、
小山内 海
は彼とともにこの場所を訪れていた。
といっても、彼ほどの大食ではない小山内。晩ご飯も近い時間帯なので、彼女は紅茶を注文しただけで、彼が大盛りのナポリタンを食べている向かいで外の風景をスケッチしている。
ほんと、よく食べるね。呆れたような、でもちょっとほほえましいような気分になって御剣を見ると、彼女の視線に気づいた彼がふと顔を上げる。
しばし視線が交わったのち、御剣はああ、と思いついたように言った。
「お腹空いた? これ少し食べる?」
ちがうちがう。彼の的外れな言葉に、ぶんぶんと小山内は首を振った。だいたいフォークひとつしかないんだから食べれないじゃない、と小さく息をつく。
「悪いよ、待たせてしまって。もう少しで食べ終わるからさ」
――それから結局御剣は食後のコーヒーとケーキを注文して、店を出る頃にはすっかり空は夕日の色に染まっていた。
「けっこう遅くなっちゃったなー」
桜花寮へ2人並んで帰りながら、御剣が言う。
こくこく、と隣でうなずく小山内の手には、ひとつの包みが握られていた。
(本当は喫茶店で渡したかったんだけど……刀くん、あまりにおいしそうに食べるから、邪魔しちゃ悪いかなって……)
もう残されたタイミングは今しかない。
意を決すると、小山内は御剣の制服の裾をひっぱった。
「ん?」
立ち止まった彼に、袋を差し出す。
「どうしたんだ? これ……俺にくれるのか?」
彼の問いかけに、小山内は喫茶店であらかじめスケッチブックにしたためておいたメッセージを見せた。
『いつもわたしがもらってばっかりだから、たまにはわたしから』
そのメッセージに、御剣は目をしばたかせる。
「プレゼント? いいのか?」
彼女が手渡してきたのは、先ほど立ち寄ったスポーツ用品店の包みだった。
中を開けてみると、入っていたのは彼が買うのを諦めた運動靴だ。
「あ、この靴! え、小山内、買ってくれたのか?」
驚く御剣に、小山内は気恥ずかしくなりながらもこくこくとうなずく。
「これ……高かっただろ? いや、悪いよ」
御剣は思わず返そうとしたが、ううんと小山内は首を振って再度先ほどのメッセージを見せてくる。
そうだ、これは彼女がわざわざ御剣の好みをチェックして、お小遣いをはたいて買ってくれたものなのだ。きちんと受け取るべきだろう。
「そうだな、せっかく買ってくれたんだもんな。ありがとう」
大事に使わせてもらうよ。
御剣が包みを手にそう言うと、小山内は嬉しそうにうなずいた。
もうそろそろ帰る時間かな。
緑野 毬藻仔
はちらりと時計を見た。
スポーツ用品店で買い物を済ませたあと、
酒浸 朱蘭
のリクエストでバッティングセンターやゲームセンターでさんざん遊び倒したのだ。
「ふう、体を動かすのは好きだけど、さすがに疲れちゃったねー」
少し汗ばんだ体に、秋の風が冷たく通りぬけていく。スポーツの秋とはよくいったものだ。外のベンチに並んで腰掛けながら、緑野は赤くなっていく空を見上げた。
「あたしもすっげー楽しかったぜ! 毬藻仔ってば運動神経いいのなー」
「ふふ、一応体育科だからね」
運動が苦手と言っていた酒浸には、バッティングセンターで大勝してしまった。彼女の得意分野はバスケ、マネージャーとしてはサッカーなのだが、持ち前の運動神経のよさはバッティングでも生きたようだ。
「にしても、さすがに喉渇いちゃった。……あ、朱蘭ちゃん、水もらっていいかな」
「おう、いいぜー」
緑野は酒浸が持っていたペットボトルに手を伸ばす。
キャップを外し、口をつけたところで――ああっ、と酒浸は思い出した。
「しまった、それ、水じゃなくてあたしのろっこん水だったっ!」
ろっこん水とは、彼女のろっこんの力が宿った水だ。味にも成分にも変化はないのだが、飲んだ人はまるで酒を飲んだときのように酔っ払ってしまうという特殊な性質が込められている。
つまりは酒だ。それをごくごくごくと飲み干していく緑野。
ぷはぁ、と飲み干す頃には、緑野もさすがに異変に気づいたようだ。
「ふ、ふらふらする……朱蘭ちゃん、こ、これって……」
「ごめん毬藻仔! こうなったら……こうなったら今日はとことん飲もうぜ!」
「ああぁー、やっぱり水じゃなかったのねぇぇー、も、もう……!」
言い返そうとするも、急激な酔いでそれどころじゃない。座っているのにふらふらして思わず酒浸の方にもたれかかったところで、更におかわりの水を突き出される。
それから夜になるまで、2人は「ただの水」でべろんべろんに酔っ払ってしまうのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月02日
参加申し込みの期限
2015年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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