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目が覚めた瞬間――あ、これは寝過ぎたな、とぼんやりした頭でそう思う。
大きくあくびをひとつ。目ぼけた目をこすりつつ、
真境名 アリサ
は時計に視線を向けた。時刻は午後4時を少し回ったところだ。
「うわ、せっかくの休日ムダにしちゃった感じー……でもま、仕方ないか」
気軽にそう諦めると、うーんともう一度あくびをひとつ。
とりあえずひとっ風呂浴びて来ようかな。ベッドから身を起こすと、財布をひっつかみ近所の銭湯を目指すのであった。
お好み焼き屋「うさぎ屋」を訪れた男子学生が3人。
ガラリと扉を開ける
内藤 武諭
。
お腹すいたなあ、とつぶやく
ロベルト・エメリヤノフ
。
そして――物珍しげに店内を見渡す
神嶋 征一郎
。
白赤青。見事にトリコロールの色を成した髪の3人組だ。
「ハイハイいらっしゃーい! その辺にテキトーに座っとくれ」
出迎えたのは「うさぎ屋」の若き店主、
宇佐見 満月
である。
からっとした気風のいい接客こそ彼女の魅力であり、宇佐見目当てにこの店を訪れる客も少なくない。
空いているテーブルに腰掛けると、内藤はまだ熱くなっていない鉄板の上にメニューを広げた。
「ほら神嶋、好きなものを頼むといい」
「好きも嫌いも……だから食ったことねぇんだって」
「まー、とりあえずは好きな具選んだらいいんじゃない?」
ロベルトの言葉に、それもそうだな、と神嶋はメニューに視線を落とす。
「じゃあ……とりあえず海鮮で」
「お、いいねー海鮮。僕はスタンダードに豚玉かな? あとは辛い系……豚キムチもほしいね」
行き慣れているのか、ロベルトはとんとんとバリエーションのあるメニューを決めていく。
「内藤はどうする?」
「ん? 俺は9枚でいい」
「謙虚にも9枚と言った! ……まあ、謙虚な冗談はおいといて、僕らは文化部マンだからね。あと1枚くらいかな?」
残りの1枚はしっかり腹にたまるから、という理由で餅チーズが選ばれた。
餅にチーズ? お好み焼き以外ではあまり見かけない組み合わせに神嶋は難色を示したが、どうやらお好み焼きでは定番の一つらしい。
(……ホントにうまいのか?)
「注文はそろそろ決まったかい?」
注文をとりにきた宇佐見に、内藤がメニューを指しながら答えていく。
「ジュースは冷蔵庫から好きなのとっておくれ、栓抜きは冷蔵庫にぶらさげてあるよ」
「あ、じゃあ僕取りにいってくるね。注文よろしくー」
ロベルトは早速冷蔵庫へジュースを取りに向かう。
「豚玉、海鮮、豚キムチ、あとは餅チーズで」
「あいよー。焼きはどうする? さっさと食べたいんなら自分たちに任せるけど」
「せっかくだから僕らで焼きますー。この神嶋ってヤツ、お好み焼き食べたことないんですよ」
冷蔵庫の方から聞こえてくるロベルトの言葉に、宇佐見は目を丸くした。
「へぇー、珍しい! そんな日本人もいたんだねぇ……でもそれなら、アンタはかわいそうさね」
宇佐見は神嶋を見ると、けらけらと楽しそうに笑ってみせた。
「初めて食べるお好み焼きがウチのだなんて――おいしすぎて、ヨソのが食べれなくなっちゃうよ!」
銭湯でひとっ風呂あびてきた
真境名 アリサ
も「うさぎ屋」に来ていた。
なにせ昨日の夜から何も食べていないのだ。お腹が空いて仕方がない。
「店主さーん、注文おねがーい」
勝手知ったる様子でテーブルに腰掛けると、宇佐見にひらひらと手を振ってみせる。風呂上りでどこか艶っぽいその姿に何人かの高校生男子たちは思わず視線を向けるが、気づいているのか気づいていないのか、真境名は気にした様子はない。
「あいよー、なんにする?」
「えーと、今すっごいお腹空いてるのよねー。モダン焼きに、半熟卵をトッピングで」
「モダン卵トッピング、ね。飲み物は?」
「もちろんビールぅ!」
ったく、学生もいるのにこんな時間からよく飲むさねぇ……と、呆れたように笑いつつ宇佐見は冷蔵庫からビールの瓶を取り出した。
「ほら、中身は自分で注いどくれ」
すぽんと気持ちのいい音を立てて栓をはずしたビール瓶を、どんと真境名のテーブルに置いた。続いてごん、とグラスがひとつ。
と、真境名が早速ビールを注ごうとしたとき、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。
「おー、姉ちゃん! あんたあのバーの姉ちゃんじゃねえか!」
話しかけてきたのは、すっかり出来上がっている池澤だった。
あのバー、というのは、真境名が働いている水着ガールズバー「ジュエル」のことだ。池澤の顔に、あー、と真境名も声を上げる。
「池澤さんじゃーん、やだ、昼間っから飲んでるの?」
「あんたも人のこと言えねえだろ、おい」
ういっく、とベタなしゃっくりをしながら池澤は言う。
「まあねー、えへへ」
「こんなとこで会うなんて偶然だねー。ね、アリサちゃん。今度サービスしてよー」
すっかりガールズバーの調子で絡み始めた池澤に、ハイハイと宇佐見は伝票を押し付けた。
「ほら、あんた! 学生が来るまでに帰るって約束だろ? 酔っ払いは帰った帰った」
学生もいる時間帯に出来上がったオッサンをのさばらせておくわけにはいかない。追い払うように宇佐見が言うと、しゃーねえなあと池澤はようやく重い腰を上げた。
「んじゃ、満月ちゃん、アリサちゃん、またな」
「はーい、まったねぇー」
お客さんとあって、営業スマイルで手を振る真境名。
やがて彼の姿が見えなくなると、宇佐見に向き直った。
「ほんと、ここ相変わらず人多いわー。流行ってるのねぇ」
「まーね。弁当もしっかり食って、夜ご飯もあるっていうのに、学生ってのはよく食べる生き物さねぇ」
ま、そのおかげてあたしはガッツリ稼がせてもらってるけどね。
宇佐見がそう言ってにやりと笑うと、えー、と楽しそうな声をあげて真境名はカウンターから身を乗り出してくる。
「やっぱけっこー儲かってんの? いくらくらい?」
「それは企業秘密さね! ほらほら、あんたは自分で焼くのが好きだったさね」
突っ込んでくる真境名をたしなめるように、宇佐見は彼女にずいと材料のはいったボウルを差し出すのであった。
「あーっ、いけるか? いけるか神嶋!」
「ダメだな……そんな手つきじゃ鉄板にこぼしてしまうことは確定的に明らかだ」
「うるせぇ、集中できねえだろ」
横からがやがや口を出してくる2人に、神嶋はボウル片手に舌打ちした。
鉄板には既に内藤がお手本として焼いてみせたお好み焼きがひとつできている。 そのあとせっかくだからと神嶋が焼くことになったのが……初挑戦どころか、お好み焼きそのものが初めての彼には厳しいものがあった。
内藤が予想した通り、ボウルの中で混ぜ合わせようとした拍子に具材がべちゃりと鉄板に落ちてしまう。あー、とロベルトが残念そうな声を上げる。
「それじゃダメだよ神嶋くん。もっとこう、ガッといってガッしなきゃ!」
「雑な助言だな。じゃあロベルト、お前がやってみろ」
「えー、僕いま忙しいし」
そう言うロベルトは、焼きあがった1枚にソースで文字を書いている。
「ほら、LOVE」
「…うむ…見事な一文字だ。上手いな、さすが美術部員うまい」
内藤も感心したロベルトの愛は、しかし次の瞬間にべもなく真っ二つに断ち切られた――神嶋が手にしたヘラによって。
そのままガッガッ、と寸分のズレもなく神嶋は的確に三等分に切り分けていく。
「ぼ、僕の愛がー!!」
崩れ落ちるロベルト。鉄板には触るなよと大仰に倒れるロベルトに的確な助言をしつつ、内藤は神嶋が作りかけていたボウルを取った。
「仕方ない、もう一度だけお手本を見せてやろう」
カッカッと小気味よく具を混ぜると、内藤は鉄板に丁寧に盛っていく。
「最初は分厚くするんだ。そしてしっかり下を焼き固めたら、ヘラを差し込んで……奥から手前にひっくり返す」
でい、と勢いをつけたお好み焼きは鉄板の上できれいに裏返った。
「……うまいな、内藤」
「それほどでもない。どうだ、ひっくり返すとこだけでもやってみるか?」
三枚目の具材も手際よく焼き始めていた内藤は、神嶋にヘラを手渡した。
「ガッといくんだぞ、ガッと」
内藤のアドバイスもロベルトと大差がない。というか同じだ。
言っていることは参考にならないな、と内藤が先ほど裏返した様子を頭の中で反芻しつつ、神嶋は神妙な面持ちでヘラに意識を集中させた。
ふんっ、と勢いをつけてひっくり返す――が、いまひとつ焼きが足りなかったのか、裏返ったお好み焼きはその勢いでべしゃっと崩れてしまう。
「あらー、残念」
「……」
「まあ気にするな神嶋。このひっくり返すところは、慣れた者でも失敗することはまれによくあることだ」
神嶋を慰めながら、さて、と内藤はヘラを置いた。鉄板にはお好み焼きが三枚。あとはボウルにもう一つぶん材料が残っている。
「とりあえず三枚焼けたな。……さあ食おう」
こういうのは仲間と食うのが醍醐味だ。内藤の言葉に、神嶋もうなずいた。
「そうだな……まずは食べてみるか」
そう言うと、ぱくりと一口お好み焼きを口にした。
「どう? 初お好み焼きは」
「うん……うまいな、普通にうまい」
香ばしいソースともっちりした生地、そして豚肉のうまみがよくマッチしている。その庶民的ながら食欲をそそる味に、神嶋はほんの少しだけ顔を緩ませた。
「ホントおいしい。僕の愛」
内藤もKNIGHTとか書いていいんだぜ、とロベルトは彼にマヨネーズを手渡す。言われるがまま受け取って書こうとしてみるが、なかなか難しい。
「む、字を書くのは苦手ではないが、ソースだとまた勝手が違うな」
ミミズが這ったようなKNIGHTにゲラゲラ笑いつつ、
ほっぺたに青海苔をつける神嶋のベタな様子にゲラゲラ笑いつつ、
ごくありふれた、放課後の寄り道の時間は過ぎていくのだった。
お好み焼きは自分の加減で焼くのが好きだ。
「うーん、ちょっと焼きすぎたかな? でもおいしいっ」
ぱくっと一口食べ、うーん、と真境名が幸せそうに目を細めたときだった。
「ちょーっと悪いけど、相席いいかい? おかげさまで満席になってしまったさね」
そう言う宇佐見が連れてきたのは、2人の高校生だった。
1人は眉目秀麗な男子、そしてもう1人は小柄で溌剌とした女の子――
八神 修
と
後木 真央
の2人だ。八神の誕生祝いをすべく、後木が彼にお好み焼きをご馳走しに来たのだ。
「あらー、もちろんいいわよ。ごめんなさいね、テーブル1人で独占しちゃって」
「助かるさ、ありがとねー。ほら、これサービスしとくよ」
こん、と宇佐見が真境名のテーブルに置いたのはトッピングの半熟卵の追加。思わぬ幸運に、わあ、と真境名は顔を輝かせた。
「ありがとー! ほら、2人ともどうぞ」
通路に立つ高校生たちに手招きすると、2人は礼儀正しくぺこりと頭を下げる。
「お邪魔するのだ! よろしくなのだー!」
「いきなりすみません、助かりました」
腰掛けた高校生2人組。カップルなのかしら、と若干の好奇の目で真境名が2人を眺めていると――どうやら宇佐見も同じことを考えたらしい。
「ほら、カップルさんには特別の焼き型用意してるさね!」
にんまりと嬉しそうな笑みを浮かべながら鉄板に置いたのは、ハートの形をした焼き型だった。これに生地を流し込めば、ハートのお好み焼きができるという一品だ。
宇佐見の粋な心遣いに、八神は一瞬目をしばたかせた後、困ったように笑う。
(まいったな、真央とはそういう関係じゃあないんだけど)
2人は親友と呼べる絆で結ばれてはいるが、いわゆる恋愛感情を持っているわけではない。八神はやんわりと断ろうと思ったが――
「わあ、ハートの形なのだ! 修ちゃん、きっとこれで焼いたら可愛いのだー!」
純粋に宇佐見のサービスに喜んでいる後木のきらきらした笑顔に、言いかけた言葉を引っ込める。
(そうだな、どうせ焼くなら真央が喜ぶ形の方がいい)
2人で食べるお好み焼きはきっとおいしいだろう。八神はそんなことを考えながら宇佐見にお好み焼きを注文するのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月02日
参加申し込みの期限
2015年02月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月09日 11時00分
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