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おちこぼれ姫の……あっ、出ちゃった!
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【愛の伝道師と手綱】
お茶会を終えて、ふたたび一人でアウトレットを歩くシャルロット姫の前に、颯爽と現れた紳士がいた。
「おお、せにょりーた! ここでキミのようなレディに会えるなんて、運命の神に感謝しないといけないねっ」
「え……、え?」
とまどう姫の両手をさっと握りしめて、
八十八旗 信彦
は満面のキラキラ笑顔を向けた。
「春のお花畑のような繊細な色の美しい髪を持つ素敵なレディ。今日はショッピングかい?」
「いいえ、私、ラブを探している最中なの」
「おお、ラブ! それはこの世で最も尊いものだねっ!」
姫の身体をくるりと回転させて、信彦は高らかに宣言した。
「ラブ&ピース! キミのような美しいレディがいる限り、この世はラブに満ちているんだよ!」
「まあ、そうだったの? 私、ちっとも知らなかったわ」
「俺の心にあふれるラブが、キミという太陽に照らされて輝いているよ!」
「うらやましいわ、私もラブが欲しいの」
「よーっし、そういうことなら任せてくれたまえ! レディの美しい顔にはラブがよく似合うからね!」
信彦は姫の手をひき、店を回った。
「せにょりーた、キミに似合いそうなものがたくさんあるよ! どれもキミを飾るために店頭に並んでいるようじゃないか!」
「そうかしら……? あっ、あれは何?」
姫が興味をひかれて指さしたのは、地元の名産品をそろえた土産物屋だった。
入り口には大きなサンマさんの旗がたなびいている。
「あの魚を、今日はやけにたくさん見かけるのよ。不思議ね」
「おや、せにょりーたは寝子島の人じゃなかったのかい? あれはサンマさんっていう、この島のスポークスマンのようなものさっ」
「まあ、そうだったの。だからあちこちにあったのね」
足の生えているおかしな魚に、姫の目は釘付けになっていた。
「サンマさんにジェラシーを感じる日が来るとは思わなかったよ、せにょりーた。キミの瞳が俺を映してくれたら、天にも昇る心地になれるだろうね」
土産物屋に入ると、姫はサンマさんの形をしたミニポーチを手に取った。
「こんなに不思議な魚を初めて見たわ」
「どうやら気に入ったようだね。ポーチもレディのような可憐な花に手にとってもらえて幸せだろうね。よし、俺がキミにこれをプレゼントするよ!」
「えっ、でも」
「遠慮は無用さっ、今日の出会いと、寝子島での楽しい思い出の証として、受け取ってくれたら嬉しいな!」
「思い出の証……? なんだかとても、素敵な響きね」
「そうだろう? これを見て、少しでも俺のことを思い出してくれたら、なお嬉しいな」
さっとポーチをレジに持っていく信彦に、姫をお礼を言った。
「どうもありがとう、大切にするわ」
さわやかな笑顔を浮かべて、信彦は言った。
「レディをハッピーかつ笑顔に出来ること、それが紳士にとっては何よりの喜びなのさ!」
そんな信彦と姫が店を出たところに、立ちはだかる一人の少女がいた。
浮ついた言葉で初対面の女性を褒めちぎる信彦を見つけてしまい、感情を逆立てている
上穗木 千鶴
だ。
「あれ? ちーちゃんもショッピングかい? 奇遇だねー」
呑気な信彦の発言に、千鶴は顔を真っ赤にさせて文句を述べた。
「まっ、また信彦くんは、またしても!」
「ち、ちーちゃん?」
「信彦くんは、彼女がいるってことをもっと自覚するべきなんじゃないか!」
「どうして怒ってるのさ、ちーちゃん……?」
きょとんとして千鶴を見つめる信彦の手は、しっかりと姫の手を握っている。
「そっ、その手……、とか! 乙女心を惑わすようなことばかりして! ぼくの気持ちも振り回してっ!」
荒れ模様の気持ちのままに、千鶴は信彦を非難した。
信彦への好意も、現状も、ままならないことばかりで、千鶴もどうして良いのかわからずにいるようだった。
「きみも!」
千鶴は前髪の奥から、ぽけっと立ちつくす姫に厳しい眼差しを向けた。
「いいかい、世の中甘くないんだよ! 親切な男の子には、下心があるはずなんだ、気をつけたまえ!」
「下心? 下心って、なぁに?」
「いかがわしい気持ちということさ! ほらこの信彦くんのようにね!」
「誤解だよ、ちーちゃん! 俺に下心なんてあるはずないじゃないか!」
「だったら信彦くん、馴れ馴れしいその手をはなしたまえよ!」
千鶴は信彦の手を強引に握ると、手を引いてずんずんと歩き出した。
「今日という今日は、言わせてもらうよ!」
「いたっ、痛いよ、ちーちゃん!?」
ぎゅっと手の甲をつねられて、信彦は悲鳴をあげた。
「ぼくの胸はもっと痛いよ!」
千鶴に引きずられて、信彦は姫に手を振った。
「せにょりーた! いつでも俺がキミの幸せを願っていることを忘れないで!」
「ありがとう、親切な方。さようなら」
手を振り返す姫に、信彦はきらっと歯を光らせて投げキッスを飛ばした。
「このキスはキミへの貸しだよ。キミが返しに来てくれたら、また会うことができるよね!」
「こらっ!」
懲りない信彦を千鶴が叱り飛ばした。
小柄な千鶴が懸命に信彦を連行する様子は、仲睦まじい兄妹のようにも見えて、二人に向けられる周囲の目は微笑ましそうにすがめられた。
二人を見送って、姫はほっと息をついた。
「とてもにぎやかな人たちだったけれど、なんだか胸が温かい。元気をわけてもらったようだわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月26日
参加申し込みの期限
2014年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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