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おちこぼれ姫の……あっ、出ちゃった!
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【そして最後はこの場所へ】
「そろそろ、日が暮れそうだね」
空を見て、柊斗は姫をアウトレットの端にある展望デッキへ連れていった。
「ここからだと、海と空がよく見えるんだよ。俺のお気に入りの場所なんだ」
「うわぁ……! なんて素敵な場所なの、ありがとう、柊斗さん!」
展望デッキに立つ皆の前には、一面の海が広がっていた。
空は赤く染まり、蕩けそうな色をした太陽が海へゆっくりとその身を沈めていくのを、息をのんで姫は見つめた。
「心が洗われるような光景だわ」
「気に入ってくれたみたいだね。一日のうちで今しか見られない景色だから、ぜひここへ連れてきてあげたかったんだ」
美しい日没に心を奪われた姫の髪も、日没の色に染まっていた。
あどけない横顔を見て、柊斗の眼差しも柔らかさを増す。
「今日、いろいろなところを見て回ってみて、寝子島はどうだった?」
「とても豊かで素敵な場所だったわ。にぎやかで、楽しくて、皆が優しくて。……そのうえ自然も豊かなのね。海も空も、飲み込まれてしまいそう」
「俺もここに長く住んでいるわけではないけど、いいところがたくさんある場所だと思うよ」
「ええ。本当にそうね。皆が羨ましいくらいだわ……」
そう言って振り向いた姫の表情が今までとは違って見えて、柊斗も彼女を見つめ返した。
「……ときめきは、見つかった?」
姫は、迷うことなくうなずいた。
「ええ。今日出会った皆のおかげで、私、ラブを見つけたわ」
展望デッキに集う人々を見回して、姫は告げた。
「私、気づいたの。寝子島に来て、皆と一緒に過ごした時間こそがラブだったのよ!」
姫の眼差しが、茂の持つ本へと向けられた。
「私、帰るわ。私の国へ」
満たされた顔をしている姫に、時子が歩み寄り、寝子島の地図を手渡した。
「シャルロットさんが今日移動した場所が書き込んであります。今度はぜひ、寝子島に旅をしにいらしてくださいね……」
「ありがとう、時子さん。これを見れば、思い出は色あせないわね」
「これからも、シャルロットちゃんの活躍を楽しみにしているわ」
琴理が姫に微笑みかけ、刀も片手を上げて声をかけた。
「またな。次は、また別の季節のおいしいものを食べよう」
「困ったときは、一人でどうにかしようとするなよ」
普段は鋭い藤吾の目つきも、今は優しい色をしていた。
「藤吾さん。ペンダント、大切にするわね」
「まさか本当のお姫様だったなんて、びっくりしました~。また会いましょうねっ」
藍と指切りをする姫に、羽衣も抱きついた。
「あたしもシャルちゃんを見習って、素敵な王子様にいつ出会ってもいいように、素敵な女の子になれるように頑張るよ!」
「私も、羽衣さんのように元気で素直な自分でいたいわ」
「理想の王子様に会えるように、お互いこれからも頑張ろうね!」
「理想の王子様……か。俺は少しは、ロティを幸せにできたかな」
そうつぶやく修の手を、姫は握った。
「もちろんよ。修が親切にしてくれたこと、忘れないわ」
修と姫は、じっと互いの目を見つめて、微笑みを交わした。
「ロティなりのラブが見つかってよかった。……またな」
姫は足を踏み出し、柊斗を見上げた。
「気をつけてね」
「ええ。柊斗さん、あなたって、私のお兄様に少し雰囲気が似ているわ」
太陽は、海に溶けるようにゆっくりと沈んでいった。
「だから私、本物のお兄様に会いたくなったの。一度、里帰りをしてみようと思う」
「きっとお兄さんも喜ぶよ」
姫は微笑みを浮かべると、茂のもとへと歩いていった。
「寝子島に来ることができてよかったわ」
茂は穏やかな眼差しで姫を見つめると、そっと本のページを開いた。
「これからも君を応援している」
「ありがとう。寝子島の皆のことが大好きよ」
そう笑って、姫は本のページの中へと吸い込まれていった――。
【それから】
「あ」
修がはっとして鞄を開くと、中には姫のティアラが残されていた。
「海原先輩、本を見せてもらえませんか!?」
慌てた様子の修に、茂が本を開いて差し出した。
「彼女なら、無事に戻ったようだ」
「しかし、ここに……」
修が忘れ物のティアラをかざすと、ティアラは修の手を離れ、すっと本へと吸い込まれていった。
「……ロティ」
本を開いたときには姫の頭には乗っていなかったティアラが、今はある。
本の中のシャルロット姫は、カチューシャとティアラを重ねてつけて、サイドをリボンで飾っていた。
肩にはショールをかけて、首元にはペンダントが揺れている。
ちょうどお供のウサギとの再会を喜び、ぬいぐるみやポーチ、寝子島の地図やまたたび粉などを紹介しているところだった。
『――とても優しい人々の暮らす島があったのよ……』
そんなセリフが記されていた。
「また、会えるでしょうか」
修のつぶやきに、茂がうなずく。
「かもな」
「茂さん、おちこぼれ姫の本を貸していただけませんか……?」
時子がそんなことを言い出して、茂は一瞬言葉につまった。
「……それは、そうだな、しかし」
「ぜひ読んでみたくなって……。だめでしょうか……」
「いや、だめではないんだが。……仕方ないか」
渋々、茂はうなずいた。
「ありがとうございます、茂さんは全巻お持ちですものね……」
「まあ、な」
居心地が悪そうにしている茂に、琴理が尋ねた。
「茂くんは、シャルロットちゃんに恋をしているわけじゃないのよね?」
茂は唇を引き結んで、こう答えた。
「言っただろう。俺は彼女を、これからもずっと応援していくと」
本の中で、姫はたいへん幸せそうに、ときめく胸を押さえていた。
『世の中が、ラブでいっぱいになりますように!』
希望に満ちた明るい顔で、言っていた。
END
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あとがき
担当マスター:
瀬野 とうこ
ファンレターはマスターページから!
めでたしめでたし。
というわけで、おちこぼれ姫と寝子島の皆様のもようをお届けいたしました。
皆様本当に親切で、姫は自慢の脚力もエロっぷりも披露する暇がありませんでした。
たくさんの宝物と、優しい思い出をありがとうございます!
姫と一緒に、皆様も寝子島の素晴らしさを再確認していただけてたら嬉しいです。
優しさとラブに満ちた素敵なアクションを、まことにありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月26日
参加申し込みの期限
2014年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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