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おちこぼれ姫の……あっ、出ちゃった!
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【女の子のお茶会】
シーサイドアウトレットの一画で、
レティシア・ル・テリエ
と
ロザリー・マルリアーヴ
がなごやかにテーブルを囲み、お茶を飲んでいた。
日頃は閑静な雰囲気のただよう星ヶ丘にいることの多い二人だ。行き交う人の多いにぎやかな場所にいると、目新しさについ道行く人々に目を向けてしまう。
「ふふ、ここはずいぶんと賑やかですね」
楽しげなレティシアの言葉に、ロザリーが肩をすくめた。
「今日はいつもより混んでいるようね。お茶はおいしいし、レティちゃんと一緒だからかまわないけれど」
「あら?」
レティシアが、薄手のショールをまとって外を歩く一人の少女に目をとめた。
「可愛い子だわ! 頭に乗せているのは、ティアラかしら?」
ロザリーも気がついて、腰を浮かせる。
「ねえ、彼女も誘ってみない?」
道を行くシャルロット姫に興味をひかれて、ロザリーとレティシアは姫を呼び止めた。
「どこに行くところなの? 時間があるなら、私たちとご一緒しましょう?」
「私、……行く当ては特にないの」
「でしたら、ご一緒にいかがですか? ここのお菓子、とってもおいしいんです」
同年代の女の子の誘いが嬉しくて、姫はこくりとうなずいた。
「そうね。お言葉に甘えようかしら。お邪魔するわね」
ロザリーとレティシアの間に座った姫が、自分の身の上を簡潔に語った。
「そう、シャルロットちゃんというのね。まさか本物のお姫様だとは思わなかったわ」
「不思議なこともあるものですね。寝子島に迷い込んできてしまったから、行く当てがないなどとおっしゃったのですね」
「探しているものが見つかったら、きっと帰ることができる気がするの」
お茶を飲みながら物憂げに答える姫に、レティシアは尋ねた。
「その探し物というのは、どのようなものなのですか?」
「私、ラブを探しているのよ。ときめきを忘れてしまったの……」
「ラブ?」
レティシアと顔を見合わせたロザリーの目が輝きを増した。
「ラブといえば……、そうね、たとえば私のお兄様の話なんだけど……」
ロザリーはうっとりと目を細めて、姫に向かって熱心に語りかけた。
ロザリーにとって、ラブといえば、真っ先に頭に浮かぶのは兄のことだ。
「私のお兄様はね、完璧なのよ。髪の先から爪の先まで、特別で最高なの。声は染みわたるようで、動作が優雅で、思いやりに満ちていて、優しい方なの」
「まあ、素敵なお兄様なのね。私にも兄がいるのよ……。私と違って優秀なの」
姫が同意を示すと、ロザリーはますます身を乗り出して、兄の素晴らしさを語った。
「お兄様はいつも私を見ると微笑みかけてくれてね、名前を呼ぶ声が優しくて、温かくて、それで……」
ほんのりと声を紅潮させる様子からは、兄への愛情があふれ出ていた。
「転びそうになったときには手を差し出してくれて、困ったときには支えてくれて、それに、そうだわ、心細いときにはそっと頭を撫でてくれるのよ」
延々と語るロザリーの話に、レティシアと姫は耳を傾けた。
「私も家族に会いたくなってきちゃったわ……」
ぽつりと姫がこぼした言葉に、レティシアが反応を示した。
「そうえいば、シャルロットさんと私は髪の色が似ていますね。私の髪は、お父様の赤とお母様の金を半分ずついただいてできた色なんです」
互いのピンクの髪の毛を比較して、姫も目を丸くした。
「言われてみれば、そっくりだわ! 私の髪はね、お父様からの遺伝なの。お母様はもう少し赤みがかったオレンジ色で、お兄様も同じように明るい色をしているわ」
「血のつながりって不思議ですね」
レティシアは微笑んだ。
「ロザリーさんにとってのお兄様もそうですし、私やシャルロットさんにとっての両親や家族もそうです。きっと、愛はいつもすぐ近くにあって、ふとした瞬間にあらわれてくるものなんじゃないでしょうか」
「愛が……?」
「ええ。大切なのは、それに気づくことなんだって思います」
そう言うと、レティシアはひとつだけ残っていたマカロンをつまんで、姫の口に放り込んだ。
「……んっ、おいしい」
「このマカロンも、愛がたくさん込められているはずです。だって、こんなに美味しいんですもの。ね?」
レティシアの笑顔と口の中のマカロンの甘さにつられて、姫もふわりと微笑んだ。
「愛っておいしいのね」
「ええ。それにとても、元気が出るんですよ」
兄との思い出を熱く語ったロザリーも、喉を潤して笑顔を向けた。
「シャルちゃんのところにも王子様が来るといいわね!」
「
王子様
……」
ふとレティシアが遠い目をして、口元をゆるませた。
「王子様かぁ」
吐息にのせて、姫もうっとりとつぶやいた。
実のところ、姫の兄も王子なのだが、彼女の頭の中にある王子様像は兄とは異なる。
「いつか会えるといいなぁ、素敵な王子様……」
「大丈夫ですよ、きっといつか会うことができます」
姫の手を握りしめて、なぜかきっぱりと、レティシアは断言した。
「ねえ、いつか王子様とデートに行くとしたら、どこに行く?」
ロザリーの問いかけに、レティシアも姫も夢見がちな表情になって真剣に悩んだ。
「そうですね、大切な人と一緒なら、どこでも……」
「私は、景色のいいところがいいわ」
「そうよね、いろいろなところで一緒に過ごせたら素敵よね」
「手をつないで歩きたいの!」
姫の言葉に、ロザリーもレティシアも、しっかりとうなずいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月26日
参加申し込みの期限
2014年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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