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おちこぼれ姫の……あっ、出ちゃった!
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【白いドレスと荷物持ち】
「あれ? ねえ冴来さん、あの人……」
シーサイドアウトレットでショッピングをしていた
日暮 ねむる
と
花風 冴来
は、人混みの中を優雅な足取りで歩くシャルロット姫に気づいて足を止めた。
「あら、可愛らしいわね。まるでお姫様のよう」
「うん、頭にティアラが乗ってるからね。めずらしいなあ」
「とても似合っているじゃないの。声をかけてみましょうよ」
物珍しげにあたりを見回している姫に、冴来とねむるは話しかけた。
「あなた一人なの? もしかしてここに来るのは初めてなのかしら?」
「ええ。実はそうなの。ここはとてもにぎやかね」
「そうね、いろいろなお店があるのよ」
「僕ら、二人で買い物中なんだ。よかったらお姫様も一緒にまわりませんか?」
「いいの……? お邪魔じゃないかしら」
「遠慮なんて無用よ。私たちと一緒に遊びましょう」
「ありがとう。どんなお店があるのか、教えてくれる?」
「もちろんよ!」
簡単な自己紹介をして、三人は歩き出した。
「私の荷物は私が持つからいいとして、お姫様の荷物はねむるが持ってあげてくれる?」
そう尋ねる冴来に、ねむるは首を振る。
「え? 荷物のことは大丈夫だよ。心配しないで、どっちも僕が持つから。二人分の荷物なんてわけないよ」
「あら、ねむるったら。そんなことを言ってしまって大丈夫なの?」
「これでも鍛えてるんだよ。任せて」
上腕を叩いてみせるねむるに、姫は微笑んで軽く頭を下げた。
「優しいのね、どうもありがとう」
「そうね、それならねむるにお願いするわ。……さあ、お姫様はどんなものが好きなのかしら?」
「そうね……、あら見て、あのフォトフレーム。かわいい!」
「あら本当」
冴来と姫があちこちのショップを見てまわるのを、ねむるは後ろからついて歩いた。
アクセサリーショップに雑貨屋さん、食器に化粧品。
ぬいぐるみの頭をなでたり、アロマオイルの香りをかいだり……、女の子の興味はあっちにもこっちにも移り変わって大変だ。
「私たちの好きなものって、わりとよく似ているみたいね。嬉しいわ」
いいお友達になれるかしらと笑顔を浮かべる冴来を見て、ねむるもどこか満足げだ。
「女の子っていろんなお店に行くんだねえ……、新鮮だなあ」
「そうよねむる、覚えておくといいわ。私たち、好きなものがたくさんあるの」
「そのようだね。冴来さんもお姫様も、楽しそうでよかったよ」
「二人のおかげね。どのお店もとても素敵!」
「あら……」
とあるお店で、冴来と姫が互いに似合いそうな洋服をみつくろっていると、白くふわっとした素材のワンピースを手に取った冴来がうっとりとして、姫を呼び止めた。
「ねえ、お姫様。このワンピースどう思う?」
「やわらかい生地で肌触りもいいし、なにより繊細なドレープが素敵ね。きっと冴来さんに似合うと思うわ」
「私? あなたじゃなくて?」
「ええ。私じゃなくて、冴来さんが着てみたら? 私はこっちの、淡いオレンジのワンピースを着てみようかしら」
「確かにそっちも素敵だけれど……」
「気になった服は、試着してみるのが一番よ? もしかしたら運命の一着かもしれないもの」
姫に背中を押されるように、冴来は試着室へと足を踏み入れた。
(このワンピースを着てデートに行ったら、どんな気分になれるのかしら……?)
普段は着ることのないような、まるで天使が身にまとうような優しい印象のワンピースだ。
(デートの相手は……、そうね、理想の王子様といったところかしら)
どんなデートになるだろう。そもそも、王子様の目に、この服をまとう自分はどんなふうに映るのだろうと、想像してはほんのりと頬を染めた。
(そもそも私、この服、似合っているの……?)
試着室から顔をのぞかせ、冴来はねむるを手招いた。
「どうしたの、冴来さん。あれ? 白いワンピースとはめずらしいね」
「そうなのよ。この洋服、私に似合っていると思う? 変だったりしないかしら……」
「すごくお似合いだよ、なんだか天使様みたいだ」
「……私のイメージじゃ、ない……、わよね?」
自信のなさから尋ねる冴来の言葉を、ねむるは静かに否定した。
「そんなことないよ。冴来さんはどんな洋服でも着こなしちゃうんだね、すごいや」
「まあ、ねむるったら……」
そこへ姫も試着室から出て来て、冴来へ笑顔を向けた。
「ほら、やっぱり! とってもかわいい!」
「……ありがとう。お姫様も似合っているわ、さすがね」
「このショール、とっても軽いの。気に入っちゃったわ」
ワンピースの上から羽織っていた薄手のショールを、姫はなでた。
「よかったわ。お互いに気に入ったものが見つかったようね」
店を出て、喫茶店で休憩しようという話が出たところで、姫は冴来とねむるの二人と別れた。
「お買い物って元気が出るわね、二人ともありがとう」
「私も楽しかったわ。お姫様はこれからどうするの?」
「私、もう少しここをいろいろと見てまわってみるわ。探し物が見つかりそうな気がするの」
「そう。見つかるといいわね」
「気をつけて」
手を振って立ち去る姫を見送って、ねむると冴来は喫茶店に入った。
「僕はコーヒー。ブラックで」
「私はこの、季節の日替わりケーキをいただくわ」
どちらも歩きまわったあとなので、腰を落ち着けるとほっとした。
「ねむる、疲れてない? 女の子二人で、すっかり振り回してしまったわね」
「平気だよ。鍛えてるって言ったでしょう。たまにはこういうのも悪くないよね」
「そう……ね」
ふとため息をつく冴来に気づいて、ねむるは尋ねた。
「ん? 冴来さん、どうしたの。疲れちゃった?」
どこか視線を遠くに向けて、冴来はぽつりとつぶやいた。
「私ね、今日は楽しかったのよ」
「……うん、僕もだよ」
「けど、ねぇ、ねむる。私は楽しいことがあると、そのぶん後で、寂しくて苦しくなるの」
「冴来さん……?」
「どうしてかしら、何が足りないから寂しく感じるのかしら。いつも楽しく、ドキドキしていられたらいいのに……」
沈んだ様子の冴来に、ねむるは慰めるような穏やかな口調で告げた。
「楽しい時間の後でちょっぴり寂しくなる……、それって誰もが同じように感じるんじゃないかな」
「そう……、かしら」
「少なくとも僕は、冴来さんや皆とお別れするときは寂しいなって思うよ」
「私だってそうよ」
「うん。けどだからこそ、楽しかった日々の思い出が、かけがえのないものになるんじゃないかな? 何かが足りないわけじゃないのさ。ね?」
「ねむる……」
ねむるの言葉を受けて、冴来の肩からはわずかに力が抜けたようだった。
「そうね……、ありがとう。あら、このケーキおいしいわ」
「うん、コーヒーもおいしいよ」
なごやかな空気の中、二人は互いの顔を見つめて微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月26日
参加申し込みの期限
2014年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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