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寝子高七不思議シリーズ:存在しない教室の存在
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達磨は教壇の弁天さまの前に立つと、ノートを突きつけた。
『あんたは津止先生? この現象はあんたのせい?』
しかし、弁天さまは、達磨に見向きもしない。
だが、達磨は更にページをめくってノートを弁天さまに見せる。
『悪いけど、教室から出てってくれない?』
弁天さまは今度は視線を向けてくれたが、ノートではなくページをめくる時に音を立てそうになった達磨に非難の視線を向けただけで、黒板の文字を再度指すと、席に座れと達磨を手を振って追い払う。
(これじゃ、意思疎通は難しそうだな)
達磨はもう一度静かにページをめくると、今度は弁天さまではなく、生徒達の方へと向けた。
『脱出に協力できるヤツ募集中! 今なら先着4名様に鈴対策のガム進呈』
その様子を見ていた円は、達磨達に合流しようと歩き出して八神を振り返り、一緒に行くかと目で訊ねた。
八神は声に出さず、後でと口を動かして伝えると、合流する前に自分の出来る事をしようと教壇へと向かった。
八神は黒板の前に立つと、チョークを取り、音が響かないよう慎重に弁天さまへの質問を書いて行く。
『・ここは何所か
・何者が作ったのか
・目的は何か
・四足獣の影の正体は?
・影に引きずり込まれる先は何所か
・貴方は何者か』
なんとか影の餌食にならずに書き終えた八神は、持っていたチョークを弁天さまに差し出した。
答えを書いて欲しいと身振りで伝える。
反応のない弁天さまに、御剣が『先生、授業をして下さい』と書いたノートを大きく掲げる。
弁天さまは、少し考えた後、八神に自分で回答してみるよう促す。
迷ったが、八神は弁天さまの指示に従う事にした。
悩みながら自分なりの推測を書き込み、改めて弁天さまを見る。
じっと黒板を見ていた弁天さまは、黄色いチョークを手にすると八神の回答の全てに×をつけた。
「……」
成績優秀、勉強好きな八神にとって、全問不正解というのは新鮮な体験だろう。
八神は、弁天さまが黒板を向いている間に、ポケットから机の上にあった鉛筆を取り出した。
教卓の端に持っていたチョークと鉛筆を置き、ついでに携帯を真ん中に置いてそっと画面を点灯した。
チョークを置いて振り向いた弁天さまに、回答が間違っていて残念がっているように振る舞いながら、教卓の上の忘れ物に後を託した。
これで、弁天さまが動いた時に机から鉛筆が落ちて音が出ても、忘れ物の携帯の画面にタッチして操作音が出ても、弁天さまの責任だ。
(どれか1つ、奴に効けばいい)
偶然の積重ねによる確率的殺人ならぬ確率的音発生の罠を仕掛けた八神は、突然腕を掴んで引き戻され、動揺した。危うく、足音を立てるところだった。
青褪める八神に、弁天さまは、厳しい目で教卓の上の携帯を顎で示す。
八神は自分で仕掛けた操作音の罠に気をつけながら携帯をポケットに仕舞い込んだ。
鉛筆も差し出され、八神は渋々受け取ると、円の後から達磨達に合流した。
『いいアイディアだったね』
円が八神を迎えて、美野梨のノートに書き込む。
『待っていてもダメ、直接頼んでもダメ。罠も見破られた。力尽くというのはとっくに失敗した』
御剣が現状を整理する。
『なに、その手詰まり(笑)』
円が思わず茶々を入れた。
『それなら、僕達が為すべき事は、喋らず、音を出さず…弁天を教室から出す事』
皆を解放するのだと、夏朝は強く決意する。
『じゃあさ、皆で静かに移動して、弁天を押して教室の外に出せないか試したいんけど、どうかな?』
達磨が、皆の意思を確かめるように視線を巡らせる。
教室の扉が開く事は、民谷達が確認してくれている。
『抵抗されるんじゃないかしら』
美野梨が意見を出す。
『混み合う電車でいつの間にか奥に行っちゃうじゃん? あんな感じで自然に教室から出せないかな』
達磨が計画のイメージを伝えた。
『かなりの人数が必要だな。教壇から扉まで、逃げ道を塞ぐ為の人間の鎖、扉まで追い込むまでの人数』
八神がざっと人数を計算する。教室の全員で掛かって成功するかどうかという所だろう。
『僕、3つまでなら何かを重くしたり軽くしたり出来るよ』
夏朝が、ポケットから、ろっこんで使うねこシールを取り出した。
『それは使えるな』
そう答えたきり、八神は考え込んで黙ってしまった。
『とにかく、人数が必要だ。協力を呼び掛けよう』
御剣の言葉に、美野梨が思いついた案を書き込む。
『紙飛行機を飛ばしたら、音を立てずに遠くの席の人とコミュニケーション出来るかしら?』
夏朝がひふみの残した紙飛行機にちらりと視線をやった。
『ゆるく飛ばせば大丈夫じゃないか?』
直滑降で落ちたら音出ると思うけどと書き足しながら、達磨が紙飛行機作りを手伝ってくれた。
計画の概要と協力のお願いを翼に乗せて、紙飛行機が教室のあちこちへと飛ばされた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月07日
参加申し込みの期限
2014年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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