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その間、別のノートで筆談していたアリーセ、凛、小麗の3人は、顔を見合わせて頷き合うと教壇の弁天さまの元へやって来た。
まずは凛が、持っていた鉛筆でつんつんと琵琶をつつく。
弁天さまは不愉快そうに凛の手を追いやった。
(やったぁ♪ 反応してくれた!)
自分なら、大事な楽器にイタズラされたらきっと怒るだろう。弁天さまもそうに違いないという凛の予想は当たっていたようだ。
慎重に琵琶の弦を避けながら、凛を追い払う弁天さまの手が弦に触れるようにと、鉛筆でつついたり、落書きしようと試みる。
しかし、弁天さまの手はなかなか弦を掠めない。
アリーセは、ポケットティッシュの残りを裂いてコヨリを作り、凛に集中させないように弁天さまの鼻をくすぐった。
(くしゃみでもしてくれないかしら)
弁天さまは、しかめっ面のまま、片手で凛とアリーセを追い払おうとする。
(トドメなのだ!)
小柄な小麗が、教卓の上によじ登る。
その拍子にカタリと音が鳴り、小麗達は身を強張らせた。
弁天さまがじろりと小麗を睨み付けるのを見たひふみは、とっさに作っておいた紙飛行機を弁天さま目掛けて飛ばした。
弁天さまの視線が、小麗から紙飛行機、ひふみへと移る。
(そうよ、その子じゃなくて、私に注意を向けなさい…)
小麗が動きやすいよう、ひふみは弁天さまの注意を自分に惹きつける。
紙飛行機には、コミカルにデフォルメした津止弁天の似顔絵も描かれていた。
それを見て、怒ってくれればもっといい。
無事に教卓の上に腰掛けた小麗は、弁天さまの耳にふぅっと息を吹きかけた。
凛、アリーセ、小麗を追い払い、時折向けられる瓢の殺気の対処にと弁天さまは大忙しだ。
その様子を見ていた利平は、心の内で呟いた。
(何て、何て…羨 ま し い っ!!)
利平の目には、弁天さまが瓢に肩を揉まれながら凛とじゃれ合い、アリーセにくすぐられて小麗に甘い吐息を吹き掛けられているリア充にしか見えなかった。
その上、女子につけられた首輪と鈴が、妙な背徳感を漂わせていて辛抱たまらん状態だ。
(くそっ、鈴と首輪なんか付けやがって! せっかくだから、女子には猫耳もサービスしやがれってんだ!!)
うっかり本音が出てしまい、慌てて心の声を自分で打ち消す。
(いや別に、猫耳好きって訳じゃねえけど! で、でもっ、嫌いって訳でもねえんだからなっ!)
何故か口調がツンデレになるあたり、利平なりに動揺しているのだろう。
(ほら、アレだよ、やっぱ、普段と違うって部分に惹かれるっつーか、非日常感を演出っつーか?
どうせなら拘りのワンアイテムを身につけて…いや、猫耳がそうなんじゃねえぞ?
寧ろ首輪の方が漲るっつーか、いや、自分でつけるのは趣味じゃねえけどな!
相手が首輪をつけてる事で醸し出される、愛して?感とか?)
どんどん妄想の深みに嵌っていた利平だったが、ふと我に返ってしまった。
(っぐわぁぁっ!! 俺は頭の中で誰に言い訳してんだっっっ!!!)
心の叫びと共に、鈴が鳴らないよう握っていた拳に力がこもり、ろっこん『にぎりっぺ』が発動した。
鈴を握ったままの拳が周囲の気体を取り込み始め、利平は焦った。
(ぬおっ!? しまった、握っちまった!!)
このまま手を開けば、圧縮された空気が開放され、教室にある色々なものが吹き飛ばされてしまい、音を立ててしまうだろう。かといって、このまま握り続けては利平の握力が持たない。
(くそっ、静まれろっこん!)
しかし、拳は勢い良く空気を吸い込み続け、利平の握力に対抗し始めた。
(静ま…、ら ね えっ!)
拳に力を込めたまま、何か手はないかと視線を向けた先に、弁天さまがいた。
(くっそう、あのオカマ弁天め、すかしやがって! 寧ろ俺がすかしてぇ! あ、俺、今、上手い事言った!!
って、声出せねえし!!)
誰にも聞いてもらえないダジャレほど、寂しいものはない。
こうなれば死なば諸共と、利平は空いている左手で弁天さまから離れるよう合図する。
(アイツの着物でもふっ飛ばして、声出させてやるぜ!)
自分で反対した民谷のストリップのアイディアが、ここで活かされるとは利平自身も思いもよらなかった。
(まてよ? 死なばモロとも、津止モロだし…)
利平がしたり顔で弁天さまを睨み付けた。
(イケる、こいつはイケるぜ! 着物飛ばして笑いも取る! 俺の生き様、見てみろや!!)
覚悟を決めた利平は、皆が離れるのを見計らって拳を開放した。
「うっおぉー! 死なば諸共、津止モロだしだぁぁ!!」
圧縮された空気が弁天さまに向かって放たれると同時に、直ぐに黒い影が現れて長い角で利平の身体を貫いた。
「ぐっ…駄目だ! 失敗だし受けてねえしぃぃぃ!!!」
そう叫びながら、利平は影とともにずぶずぶと床に飲み込まれていった。
利平の意図通り、弁天さまの柔らかな服の裾が風でふわりと捲れあがる。
小麗は風圧に耐えながら、弁天さまの足下にしゃがみ込んだ。
スネ毛が見えたら何本か一気に引き抜いてやろうと思い手を伸ばすが、触られた拍子に身を捩った弁天さまに跳ね飛ばされ、バランスを崩した。
「っ!?」
それに気付いた凛が、慌てて小麗を受け止めた。アリーセもすぐに小麗と凛を支えるが、支えきれない。
転ぶ! そう思った凛は心の中で叫んだ。
(きゃっ、た、助けてっ! 怖い…! 嫌ーっ!!)
凛が小麗にぎゅっとしがみついた瞬間、音が立つのも気にせず机を押しのけて駆け寄ったひふみが、倒れ掛かる3人を助けて黒い影の餌食となった。
「っ!!」
ずぶりと影の角に背を刺し通され、ひふみは思わず顔を顰めたが、痛みはない。
(ひふみセンパイっ!!)
凛がひふみを助けようと震える手を伸ばすが、ひふみは凛を巻き込むまいとその手を払いのけた。
ひふみが励ますような力強い笑顔を凛に向ける。
黒い影がひふみを捕らえたまま、床に沈み始めた。
ひふみは必死に抵抗しながら、弁天さまに向かって叫んだ。
「アンタだって、ホントはその琵琶弾いてあげたいんじゃないのっ!?」
その言葉に、一瞬、弁天さまの表情が曇った。
それが、ひふみがこの教室で見た最後の光景となった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月07日
参加申し込みの期限
2014年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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