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熱血! 寝子島不良伝 ~坊主来襲~
寝子島不良伝 ~坊主来襲~ より
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【喧嘩祭りは、不良の華】
「人質はもう居ない、思う存分誘拐犯をこらしめてやれ!」
キィンと、拡声器で修の声が響きわたった、去り際に残したこの一言によって大きく活力を得た寝子校生たちは、だんだん不良たちを押し始めていた。
「やっと、たどり着いたわね……、非力な女の子を人質にして要求をしてくるなんて、男子として恥ずかしくないのかしら?」
不良たちの囲みを破って現れたのは、三人の男女だった。
「このハレンチ坊主!絶対にお仕置きしてやる!」
最初に声を上げたのは
橘 千歳
で、憤っているのは
桜庭 円
。そして、無言で進み出たのは
御剣 刀
。この三人である。
「……これは、ようやく本気を出せるようですね」
一目見て、実力を測る千手丸。
「……どういうことかしら?」
「……まさか、手加減していたっていうの!」
「……だろうな」
驚く千歳と円に対して、刀はどこまでも冷静である。
「じゃ、ちょっと失礼しますよ」
「「脱いだー!」」
よっこらせっと、法衣と袈裟を脱ぎ捨てる千手丸。筋骨隆々とした肉体と、下半身は制服の千手丸が現れる。
「……ほぅ」
刀が感心したように見る。正確に一介の剣士として、千手丸の筋肉の付き方に興味を抱いたのだ。そして、ゴトリッ! ガタリッ! と鈍い音を立てて落ちる法衣と袈裟。
「さぁ、参りますよ……」
「……いくよ! 千歳ちゃん」
「わかったわ、桜庭さん!」
千歳の獲物は竹刀、対し、円はバンデージを堅めに巻いた拳である。
「……シッ!」
軽く息を吐いて、円は連撃を放つ。顎、鼻、等の急所狙いだ。
ワンツーの高速コンビネーションブローが千手丸に吸い込まれていく、それと同時に、竹刀が千歳の『正義一直線』によって放たれる。
「……その程度ッ!」
千手丸はただ、両方の拳をなぎ払ったように見えた。次の瞬間、膝をついたのは円と千歳であった。
「……くっ」
「……今のは何かしら」
すぐに立ち上がる二人。投げたはずの竹刀が千歳の足元に転がっている。一方円は腹を抑えて立ち上がった。
「……さすがに、今のを無傷とはいきませんか」
軽く赤くなった鼻をさする千手丸。
「……、ボディーブローを左手ひとつで止めたな。それから、そのまま流したか。そして、反撃で蹴りを入れた。それをやりつつ右手で竹刀を挟むように受け止めて、そのまま手首を利用して投げ返した……とんでもねぇな」
刀がそう解説する。
「悪党を懲らしめる為には少々荒療治も必要よね。と思ったけど……」
「負けない……やってやる!」
千歳と円はまだやれると立ち上がる。
「無論、加減する気はありません……ッ!」
その瞬間、先ほど下に落としていた錫杖のようなものを拾い上げて、居合のように薙ぎ払う。
「桜庭さん!」
「見えなッ」
見えぬ杖の先が、円を捉えようとしたその瞬間だった。
「寝子島高校1年、御剣刀、ここからは俺が相手だ」
「木天蓼工業高校二年、千手丸、ようやく待ち望んだのが出てきましたか」
「……知らないな、……誰も手を出すなよ? 下がったほうがいい」
さすがに剣と杖の間合いに入る危険を感じた二人は、そっと後ろに下がった。
「御剣さん、勝ちなさいね!」
「出番をとった以上、勝たないと承知しないよ?」
千歳と円から声援を受けるも、刀はじっと千手丸を見据えている。
ギリギリとした鍔迫り合いから、お互い。ザッと離れる。
その瞬間、刀は千手丸と間合いを取りつつ、探り合いを始める。
刀は、体の中心を見て、そこから視界を広げるように全体を見据えた。視線や構え、肩やつま先の動き、重心移動や呼吸から動きを読み取り攻撃を見切る。そのために必要な基本的な動作である。
一方、千手丸はすっと、杖の先を下に下げた。自然な構え、そして、やや身体を開いた形で、ずんっと山のような身長2メートルが立ちはだかる。
「……防御型か」
「……さて? どちらにせよそちらと相性は悪いようですね、突けば槍、払えば薙刀、持たば太刀、杖はかくにも 外れざりけり。さぁ、どう対処しますか?」
「……」
千手丸が詠うように暗唱したのは、杖術における基本的なスタンスである。要するに、杖は万能選手だけどどう対処するか? を親切に聞いてやったようなものだ。
「では、来ないならこちらから参りましょう」
「……ッ!」
好機! と刀は思った。相手から突っ込んできてくれるのだ。
世界は、スローモーションだった。
ゆっくりと千手丸の杖の先が、刀の頭に向けて伸びてくる。
それを、刀は相手より早く踏み込んだ。木刀の力を加えて、力を外に逃がすつもりだったのだが、その瞬間、相手その力の機動に合わせつつ、木刀の上に器用に杖の腹を合わせて、くるっと木刀を巻き上げたのだ。
当然、慣性の法則により、木刀は高く舞い上がり、刀の体は前に踏み込む、その瞬間、千手丸の膝蹴りが刀の腹に炸裂した。
「う……」
「剣道なら私の負けでしたが、これは喧嘩ですからね。あと、剣道は使うところが決まっていますが、杖は杖そのものを全部使うのです。惜しかったですね……あ、たたき落とさなかったのはそれができなかったからですよ」
がっくりとする刀に駆け寄る千歳と円。
「さて、もうこれで終わりですかね?」
そう言って、少しだけ息をつく千手丸。どうやら少しだけ堪えてきているようだ。
「テメェか……随分とゴキゲンな真似してんじゃねぇか」
「……その格好、聞き覚えがありますね、そうですか、あなたがささやかなあの噂の男ですか」
並居る不良を吹き飛ばして、一人の男が現れた。その男の纏う鮫の刺繍入りのスカジャンを見て、感心したように言う千手丸。
「俺達は不良だ……バカだのクズだの揶揄されるロクデナシだ。だがな……超えちゃならねぇ線ってもんがある……テメェはそれを超えた。暴力とは縁の無い女を巻き込んだ。心の底から湧くこの感情の名前を俺は知っている。これは……怒りだ」
「……ほほぅ。これは……ゾクゾクしますねぇ……とてもいいですよ」
「俺の名は
如月 庚
! 逃げも隠れもしねぇ、正真正銘の俺の名前だ。やっつけてやるぜ……クソ坊主、地獄だろうと涅槃だろうと、何千何万回も不良ってぇ生き物ンが分かるまでぶっ飛ばしてやらァ!」
その瞬間、同時に拳が放たれた。真正面からのぶつかり合い。力と力、肉と肉とせめぎ合いが今始まった。
千手丸が殴れば、庚がすかさず殴り返す、庚が殴り返せば、千手丸は殴り返す。
「……これが、不良か」
刀がうっすらと目を開けて呟いた。
「オラァ!!」
「なんのッ!! これで……決めますよ!」
千手丸最初は一発のように、思えた拳がいつの間にか無数の拳に見える。重く、苦しい一撃たちだ。庚は本能的に感じ取っていた、この攻撃に耐えきったあとの自分の番、おそらく、この千を越える拳の後に、相手を屈服されるチャンスが訪れることを。
永遠のような敵の攻撃だった。
だがしかし、それは永遠ではないことは庚も千手丸も知っている。
「こいつで!」
ドンッ! と地響きのような音が響きわたった。
ゆらりと、庚が離れたかのように見えた、その瞬間。
「……クソ坊主、が!」
全体重を乗せた一撃が、千手丸へすっと入っていった。ずるり、と崩れ落ちる千手丸。
「まさか……この私が」
千手丸が信じられないような目で庚を見る。しかし、最後まで目を開けていることはできなかった。
「う、うわぁ……千手丸様がやられたぞ……逃げろ!」
蜘蛛の子を散らすように逃げていく不良たち。
「……ま、これで俺たちの勝ちだ、暴力とは縁の無い女を巻き込んだ時点でオメェは負けてたんだよ」
そう言って、背を向けて庚は去っていった。
後には、寝子高生たちのわっっと喜ぶ声が聞こえた……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
じんの
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月11日
参加申し込みの期限
2013年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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