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第四章 ランチタイムは賑やかに
真昼の蒸し暑さの真っ只中を祐が歩く。
強すぎる日差しからどれだけ逃れても、太陽はどこまでも追ってくる。一瞬くらりと視界が回ったのは気のせいだろうか。
「……駄目だ、休もう」
空からの熱気と照り返しの地面からの熱気にサンドイッチにされ、祐はふらふらと涼しさを求めて日陰のベンチに逃げる。
そこでは双眼鏡を構えた寄居子が黙々とレンズ越しに周囲を眺めていた。
アイスを食べていた時も、こうしてベンチにいる今も、汗ひとつかいていない堂々とした寄居子の姿に興味が出たのか祐は問う。
「……何してるの?」
「動物観察」
「あっちは白熊コーナーだよな。……さっきから動いてないけど、楽しいか?」
「楽しいよ」
「そんなもんかー……」
よほど動物が好きなんだなぁ、と祐が納得したその瞬間――。
「服が汗で張り付いてボディラインがくっきり見えるからいいよね」
寄居子は涼しげな表情をひとつも変えることなく、さらっととんでもないことを言い放つ。
日差しを遮るための帽子から覗く額、薄手のキャミソールやワンピースが包む胸のライン、スカートやズボンの裾から伸びる足。鎖骨や踝、整えられた指先などもいい。
どれもとても素晴らしい夏ならではの光景だと寄居子は思う。
祐はまじまじと寄居子を見ると、かなり真顔で言い放った。
「よし、お兄さんにその双眼鏡を貸そうか」
その熱意に寄居子は頷きひとつ。双眼鏡を祐に渡す。
素早く双眼鏡を構える祐は誰かを見つけらしく声を上げた。
「ああっ」
「どうしたの? シースルー的なラインじゃなくて直で肌色が見えた? どの方向?」
「見えてないから食い気味に聞くなよ!」
そこまで見えたらアウトだろうと祐は焦るが、見えないとわかった途端の寄居子の興味の失い方はマッハだった。
「もっとチラリズムとかあればいいのに……」
この子とんでもないことを言うなと思いつつ、祐は寄居子に双眼鏡を返す。
「双眼鏡貸してくれてありがとう……! 俺は天使に会いに行く!!」
「そのまま昇天しないようにね」
「昇天上等! また会おう!」
駆け出して行く祐からあっさりと視線を外し、寄居子はまた双眼鏡で『動物観察』を続けるのだった。
昼を回れば園内は一気に賑やかになる。
青々とした芝生の広がる広場や各コーナーの近くにあるベンチのそこかしこで、家族連れが手作りのお弁当の包みを広げている。
それは親友の
四方堂 真矢
を誘い、動物園に遊びに来ていた
雪代 伊織
も同じ。丁度空いていた木陰のベンチで弁当が入った包みを広げる。
息抜きにどうかと真矢を誘ったのだが、楽しんでくれているのが嬉しかった。
「ふふ、こんなに楽しいのならもっと来てみればよかった」
動物園なんて何時ぶりだろうか。小学生の時両親に連れていってもらって以来かもしれない。
「伊織さんは動物園が初めてなのよね?」
「はいっ。だからとっても新鮮で、楽しいです」
無邪気に笑う伊織の姿に、真矢も笑う。
「お弁当を作ってきたの。伊織さんのお口に合うといいのだけれど……」
可愛らしいお弁当箱には、三種のおにぎり、甘い卵焼き、鶏の唐揚げ、紫玉葱やパプリカのピクルスが彩りよく収められていた。夏の猛暑で弁当が傷まないようにと凍らせて入れた一口ゼリーが、真矢の女性らしい細やかな心配りを示している。
お弁当箱を覗きこんだ伊織は目を輝かせた。
「わぁぁ……! すごく美味しそうです! えへへ、嬉しいなぁ……」
料理のできない伊織は真矢を尊敬の目で見る。
「そう言ってもらえて嬉しいわ。遠慮しないでどんどん食べてね」
「はいっ。それでは、いただきます」
大好物の卵焼きを口に入れれば、濃厚な卵の旨みがの上でふわっと解けるように広がる。その美味しさに伊織は自然と満面の笑顔を浮かべた。
「卵焼きも鶏の唐揚げも、このおにぎりもピクルスも、みんなみんなとっても美味しいですっ」
「ありがとう、伊織さん」
手放しで褒められると少々面映いが、それ以上に感じるのは素直に嬉しいという気持ち。
和やかな食事の中、響き渡ったのはひとつの音。
――ぐぅぎゅるるるるるるるるるるるるるるる。
不意に聞こえた腹の音に、伊織と真矢は揃ってそちらを見た。そこでは祐がお腹を押さえてしゃがみこんでいたではないか。
「ど、どうしたんですかっ?」
慌てる伊織に祐は儚げな笑みを浮かべた。
「俺にご飯と水ください……」
「先に水を飲んだ方がいいんじゃないかしら?」
真矢は保冷剤代わりに凍らせていたミネラルウォーターのペットボトルを差し出す。この熱気ですっかり溶け出しており、飲むのに丁度よさそうだ。
「一気に飲んだら危ないですからね」
慌てて伊織は注意を付け加える。一気飲みしかねない雰囲気だったからだ。
ごくごくと音を立て、ゆっくりと水を飲んだ祐は伊織と真矢に笑顔を向ける。
「いやー、お二人ともありがとうございま」
ぱたん。
言葉が途切れる同時、祐が地面に突っ伏した。
「くらくらする……これってもしかして熱中症……?」
「しっかりしてください!」
「伊織さん、私係員呼んでくるわ!」
天使が目まぐるしく駆け回るのを見、祐は幸せそうな笑みのまま気を失った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月17日
参加申し込みの期限
2014年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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