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第三章 とても嬉しいプレゼント
キャミソールとホットパンツといった服装でも、この夏の暑さはなかなか堪える。月詠は冷静にハンドタオルで汗を拭う。
「――盛り上がっているところのようだが、少々構わないかね?」
大きな麦藁帽子のつばを押し上げながら月詠は言う。この場に残っている飼育員――2メートル近い高身長のアーサーを見上げるのは、なかなかに骨が折れた。
「どうかしましたか?」
「凍らせたスイカを白熊達に差し入れとして持ってきたんだ。彼らは北国の生物だし、こんな気温ならバテても仕方ないからね」
「ありがとうございます! とても助かりますよ」
「そうか。準備をしてくるから少し待っていてくれたまえ」
言って月詠はアーサーに背を向けると、とある一点を見つめる。それに釣られてそちらを見たアーサーは見事固まった。
「えっ」
「気にしない方がいいぞ」
忠告ひとつ。月詠はバッグから煎餅を取り出し、ゆっくりと歩き出した。
目指すは前方、園内を優々と歩いている二本角の鹿――サオラ。絶滅危惧種の希少動物である。
静かな園内をシダは歩いていた。
じりじりと肌を焦がすような夏の熱気にも、シダは変わらぬ笑みを浮かべたまま。思う存分アイスを堪能し、ご機嫌になっていたせいもあるだろう。
そんなシダの姿を見、たまたま通りかかったティナが驚きの顔でシャッターを切る。
今日初めてシダと会った貫司がスケッチするのならともかく、さっきまで一緒にアイスを食べていたティナの反応は何故なのか。
カッ、カッ、カッと蹄が道路を叩く軽快な音に、シダは「あ」と気がついた。自分がろっこんを発動させてサオラの姿になっていたことに。
いっそこのまま草食エリアに行って昼寝でもしようか、とシダが思ったその矢先、よくよく知った声がかかる。
「おーい、そこのシカ、じゃない、シダ。昼前のおやつでもどうかね?」
「シダ、シカちがう。サオラ」
ぴこぴこと鹿煎餅を揺らしながら月詠が言えば、訂正しつつもシダは足を止めた。鹿煎餅を齧るシダを見、月詠は続ける。
「少しばかり頼まれてくれないか? そこの白熊親子に届け物をして欲しいのだよ」
そう言って月詠はバッグからスケッチブックを取り出すと『台車を押すシロクマの絵』を開放した。スケッチブックから飛び出すように現れたのは、大きな冷凍スイカ。
「ヴァン。運ぶの手伝おう、シダ。せなか、くくれ」
「すまない。これでいいかね?」
「ホンサオダウ」
月詠が冷凍スイカをシダの背中に括りつけ、シダが軽く動きスイカが転がり落ちないことを確認する。
それからは電光石火の早業だった。
文字通りサオラは跳ねるように駆け、白熊コーナーの手すりをひとっ跳び。プールに潜ったかと思えばすぐに飛び出し、手すりを乗り越え道路に着地。ぶるるるっと全身を震わせると体中についた水滴を振り払う。
そのあっと言う間の出来事を、貫司とティナは無心で描き、シャッターを切り続ける。
「終わった。もう、いいか?」
「ああ、もう構わない。シダ、ありがとう」
「シダ、草食獣エリアいって、草ンゴーンして、昼寝する。冷たくなくなったら、また、手伝う。じゃあな」
そう言ってシダはアーサーの傍まで行くと、
「草食獣エリアも、あつそうだ。少し、氷もっていく。それごと、くれ」
「あ、はい」
言われるままアーサーはシダの背に氷を乗せる。
「カムオン。いきがけに、他の動物達にも、氷、わけてやろう。枯れ動物園に、氷を、さかせましょー♪」
自作の歌を歌いながら歩き出すシダ。まず目指すのは草食エリアだ。
その姿を見送って、ややあってからアーサーは月詠に問う。
「サオラって、絶滅危惧種、ですよね……?」
「そのようだね。ただ、あのサオラについては深く考えなくてもいいのだよ」
どこまでも冷静に月詠は返し、新しいスケッチブックを広げると、冷凍スイカに興味津々の白熊親子を描き始めるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月17日
参加申し込みの期限
2014年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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