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――同じく、白熊コーナー前。
コーナーの手すりの前で、白熊親子をじーっと見ていた
桜庭 円
は肩に乗ったにゃーくんと一緒に首を傾げていた。
あっちを見てもこっちを見ても、真っ白なもこもこふわふわ。それだけしかわからない。
「んんん?」
雪が降ったあの日の白熊達があれからどうなったのか気になって動物園に来てみたのだが、今日陰で横這いになったまま停止しているあの白熊とは違う固体なのだろうか。どれだけ注視しても違いがわからない。
「にゃーくん、わかる?」
「にゃー……」
ふるふると首を横に振るにゃーくんに、円はそうだよねぇと微苦笑ひとつ。
しかし気になるものは気になるものなので、たまたま近くを通った追加の氷を台車で運ぶ飼育員に話を聞いてみることにする。
「飼育員さーん。あの子達って家族? 前からあんなに賢いの?」
「そうっス、仲良し家族っスよ。……そういや俺がこの動物園に就職した時には、もうあんな感じで賢かったっスね。先輩方、あれっていつからなんスか?」
円と熊山の疑問にアーサーと白野が答える。
「もともと熊科の動物は賢いんですよ。野生の熊が人間が作った遊具――ブランコや滑り台でで遊ぶことだってありますからね」
「それにグリフの母親からして賢かったからなー。調子がいい時なんかドアノブ回してドア開けてたし」
ちなみにグリフ母はその後ドアノブをガチャガチャしすぎてぶっ壊し、当時の担当飼育員にしこまた叱られ拗ねたらしい。人間らしすぎるだろう。
それを聞いた円はくすくすと笑った。
「賢いのはお母さん譲りなんだ。ねえ、飼育員さん。あの子達氷まだ欲しがってそうだし、僕も氷上げてもいいー?」
「はい、どうぞ」
アーサーに氷を渡され、円はプール目掛けて氷を放り込む。にゃーくんも器用に氷を咥えてると、それをプールへぽいっと放り込んだ。
氷が入った方向へグリフとヒースはプールを行ったり来たり。それを見たにゃーくんは楽しくなって、新しい氷をプールへぽいぽいぽいっと放り込む。
「おお、お嬢ちゃんの猫ちゃんも賢いっスねー」
熊山の言葉にふふんとにゃーくんは胸を張る。その様子を微笑ましげに見、円は問う。
「従業員さん、あのプールって今何℃ぐらいなの?」
「お客さん達が氷入れるの手伝ってくれたおかげで27℃まで下がったっスよ。早朝でも25℃あったし、これでもまだマシな方だとは思うっス」
「いや俺が朝一で氷を入れたからじゃあ……」
「あんな大ポカ手柄なわけないっス。……どこかにいい案ないっスかねー」
さらっと白野を黙らせ、熊山はぼやく。
「あるにはありますよ」
困り顔の飼育員に声をかけたのは、売店で買い物を済ませた
八神 修
だった。
彼の手にあるまたたび動物園のロゴが入ったビニール袋には、彼の飼い猫の玩具である猫帽が入っている。
「氷だけでは冷却が間に合わないんですよね? ならホースで水をかけるとか、浅い水槽を出し、その中に水を細く入れ続けて冷水場にしてみたらどうです?」
「おー、それはいいかも。僕も賛成だよ」
修の案に円は頷く。それは熊山も同じだった。
「なるほど、その案なら園の備品だけで可能っス。白野先輩、やってもいいっスよね?」
頷く白野を見て笑みを浮かべる熊山だが、何故だか修の肩にしっかり手を置いている。
「……あの、どうして肩に手を?」
「ここぞという時に氷ぶち撒ける大ポカをした先輩に水槽壊されたらさすがに洒落にならないんで、アイディア提供者として冷水場作りを手伝って欲しいっスよ。俺頭の中で図面引くの苦手なんスよねー。大丈夫大丈夫、力仕事は俺が全部するし指示してくれるだけでOKっス。そんじゃ、着替えるっスよー」
早口で言うなりやたら笑顔の熊山は、修を従業員のロッカールームがある建物へとエスコート。急展開に修は戸惑うばかりで、それでいいのかと熊山の先輩へと目を向ける。――そして見なければよかったと後悔した。
「……あの先輩微妙に涙目っぽいんですけど、あのままでいいんですか?」
「いいっスいいっス。あの先輩はたーまにセメントな感じでテンション叩き落さないと、テンション上げすぎたら調子に乗って大ポカするんスよ」
「本当にセメントですね……」
この飼育員の力関係が垣間見えた瞬間だった。
「白野さん、お客様の前で泣くのはちょっと……」
「泣いてないよ!? 後輩がちょっとセメントだからって泣いてないよ!?」
心配するアーサーに白野は脊髄反射で言い返すと、ううむと頭を抱える。
「後輩だって入社当時は『先輩スゲー! マジリスペクトっス!』って、キラキラした目で俺を尊敬してくれてて……よし、尊敬させよう」
一瞬で立ち直った白野にアーサーは苦笑するしかなかった。いつものことだが白熊担当は本当に仲がいい。
白野はきょろきょろと周囲を見渡すと、よく見知った顔をターゲット。
「よーし、そこなまたたび園常連の時子ちゃん!! どうかおじさんにいいアイディアをください!!」
いきなり大声で振られた時子は驚き、びくっと足を止めた。時子の肩で『何驚かせてるんだよ』と小鳥夫婦がチュピピと抗議の声を上げる。
「……ごめんね、時子ちゃん。急に響く大声とか大きな音とか苦手だったよね」
「い、いえ。少し驚いただけですから」
かなり本気で凹んでいる白野に慌てた時子は一生懸命考える。時子だって暑さに参っている白熊達が心配なのだ。
「そうですね、果物や魚などを氷の塊に閉じ込めて渡してる動物園もあると聞きました。あとは……、溶けにくいように氷を重ねて大きめの塊にしてみたり、氷の傍に扇風機があれば涼しい風を送れると思います」
ふむふむと白野は頷くと、期待がこもりまくった目をアーサーに向けた。
「アーサー、グリフ達に解凍前の餌あげてもいいかな?」
「あげすぎないのなら構いませんよ。果物を使うのなら草食エリアの担当者に許可を取らなければいけませんが、幸い扇風機は倉庫に予備がありましたし、コードを補強してから設置してあげましょうか」
獣医免許を持つアーサーの許可に、白野と時子は喜んだ。これでグリフとヒースが少しでも楽になる。
「よっし! 時子ちゃん、ありがとうっ」
「いえ、お役に立ててよかったです」
礼を言った白野はいそいそと倉庫へと向かう。それを見送ってから、時子はプールに浮かぶグリフとヒースを見つめた。
二頭はまたこちらを見上げて前足を振り振り。もっともっとと氷をおねだりしていた。
「ヒースさんとグリフさんのこの仕草、とても可愛らしいですよね。この事を宣伝したら、氷を渡したいってお客さんが増えると思いますよ」
「! それはいい案ですね」
「グリフさんとヒースさんも氷をもらえて、喜んでくれると思いますよ」
そう言って時子は氷をプールへと放り投げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
はと
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月17日
参加申し込みの期限
2014年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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