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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~死亡申告書、発行します
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【氏名:
御剣 刀
】
咄嗟に飛び退いた刀の喉元を、ぴりりと感じる殺意がわずかにかすめ、皮一枚を切り裂いていきます。握りこんだ日本刀の柄をすっと翻し、刀身を前方へと掲げると、波打つ刃が艶めいて、ぎらりと剣呑に光を反射します。
すう、とひとつ息を吸い込み、ぴたりと止め。
刀は踏み込みます。一閃、大上段から斬り下ろした刃、しかし相手は、逆袈裟に振り上げた刀身で跳ね上げ、弾き返します。
手練れ。剣術には相応の覚えのある刀と互角に斬り合う敵を前に、刀の緊張、集中力は否が応にも高まっていきます。
裏の世界にも通じ、時に殺しも請け負う闇の剣術道場。確かそのような触れ込みだったと、刀は記憶しています。
剣術の極意を得る、そんな行き先の無い旅に出た刀の耳に飛び込んできた、彼らの噂。刀がそれらを巡る騒動に巻き込まれていったのは、必然だったと言えるかもしれません。
彼らはおよそ剣術者とは呼べないような、ごろつきまがいの単なる道楽者の集まりと、刀の目には映りました。そして、刀は手も無く彼らを叩きのめしたのでした。
一太刀、二太刀と切り結びながら、刀は考えます。覚えのある太刀筋は、確かに記憶にある彼らのもの。しかしその鋭さは、過去に相対したそれとは、似て非なるもの。
「か、刀……っ!」
悲鳴めいて心配そうな友人の声が、あたりに響きます。そう、彼らは刀の友人たちを人質とし。その上で、刀に真剣による死合いを申し込んだのです。
面子を潰された屈辱を雪ぐため。刀にとっては歯牙にもかけないそんなつまらない因縁に、彼らはもっともらしい理由を突きつけてきたのです。
「……待ってろ。すぐに、助けてやるから」
言って、簡単に決着を着けられるほどに容易い相手では無いものの。
刀は地を蹴り、横薙ぎに刀身を振り抜きます。身を翻して避けた相手に、返す刃で斬り上げ、更に打ち込み。
やがて、いくつもの火花が散り、剣戟の音が鳴り響き。研ぎ澄まされて行く刀の精神が、次第に敵を圧倒し始めた……その時。
「もらった……ッ!」
弾き上げ、折れた剣先が、回転しながら放物線を描いて飛んでいきます。根元からぽっきりと短くなった刀身で、慌てたように身を守ろうとする敵の肩口めがけ、刀は、その刃を……。
「……か……た、な」
背後から聞こえたかすれたうめきに、刀は嫌な予感を全身に感じながら、振り返ります。
ごぼり、と息を詰まらせる友人。真っ赤に染まった腹を押さえながら、彼はがくりと膝をつき。
見る間に光を失って行く、刀の数年来の友の、その瞳。
「て、てめぇら……、っ!?」
どきゅ、と妙な音が自分の身体の中から聞こえて、刀は動きを止めます。
見下ろすと視線に入り込む、自身の身体から飛び出した、真っ赤に濡れた刀身。
刀は、この瞬間、自身が敗北を喫したことを悟りました。
膝をつき、胸から、口元からも溢れ出るおびただしい血液。その鮮明な赤さに……刀は、歯を食いしばり、誓います。
(二度と……もう、二度と。俺は、負けない……絶対に……!!)
薄れてゆく意識の中、刀が、あの死亡申告書のことを思い出していたのかは定かではありません。幻の死の体験であると、彼が理解していたのかは分かりません。
いずれにせよ。刀は最後まで、折れることはありませんでした。意識を手放すその瞬間まで、彼の強固な意思が潰えることは、決して無かったのです。
【氏名:
添木 牡丹
】
消灯時間はとうに過ぎ、しんと寝静まった深夜の病院。
閉じられた厚いカーテンを透かして差し込む月の光を除けば、他に明かりもない薄暗い病室の中で、牡丹は何をするでもなく、何を思うでもなく。曇った瞳でぼんやりと、白い壁に染みた黒ずみを、ただただ眺めているばかりです。
昼間からひっきりなしにやってきては、牡丹へ様々な感情のこもった視線を投げかけて行った客たち。それは哀れみであったり、慈悲であったりもしたものの、それ以外のほとんどの視線が例外なく帯びていたのは……強い、憎悪。
包帯でぐるぐる巻きの身体。ぴくりとも動かない片腕。ずきずきと痛む、見えない右目。
目の前で、けらけらと甲高い笑い声を上げる、『姉』。
牡丹は……いえ。『添木 のばら』には、もう、分かっていたのです。自分が眠っている間、何が行われていたか。
姉……『
添木 牡丹
』が、この身体で何をして、何を終わらせてしまったのか。
痛いほどに、分かっていたのです。
「キャハハハ★ 私の大好きで、大嫌いな、の・ば・ら♪ あなたの華々しい最期のために、私がどれほどの『愛』を振りまいてきたか、どれほどに腐心したか。分かる? 聞きたい? 聞きたいでしょう? 教えてあげるわ、ぜーんぶね、キャッハハハハハ!」
楽しそうに笑いながら、歌うような流麗な語り口で紡がれる、陰惨で猟奇的な死のシーン。あたたかくて優しかった、家族や大切だった人たちの、悲しく、救いも無く、グロテスクな最期の物語。
辛いときには寄り添ってくれるはずの、大事な、大事な彼らが、もはやこの世にはいないのだという事実は、のばらを更なる絶望の底へと叩き落し。それでいて、彼女にはもはや両耳をふさぐための腕も、苦悩する気力すらも残されてはいないのです。
あるのは、押し潰されんばかりの、計り知れないほどに大きな、罪の意識。それだけでした。
「あの駄犬たちの、みじめったらしい最期ったら……最高だったわ、アハッ★ でも、それにしても……残念だったな~。一度、仮死状態になっちゃったから、憑りつけなくなっちゃったんだもの。ざーんねん! でも次は……キャハハハ、完全にあんたを支配してあげるからねェ! キャハハ、キャッハハハハハ♪」
(…………?)
それは、何気ないつぶやきに過ぎなかったのかも知れません。
「キャハハハハ! キャハハハハ!」
狂ったように笑い続ける姉の発した言葉。その中のどこか、何かに、のばらはひどく引っかかりを覚えるのです。
そして。
「……ああ……そうか。なら……一度、死ねばいいんだわ」
「? どうしたのかしら? ニセモノの『
添木 牡丹
』、あなたがどれだけ罪深くて孤独な存在か、分かっちゃったってわけ? キャハハ!」
よろめく足で、かろうじて動く片腕で。ひどく苦労した末に、のばらは、準備を整えます。
カーテンレールから吊り下がる、血のにじんだ包帯をより合わせて作った、人の頭がすっぽりとくぐり抜けられそうな、輪。
窓際に置いた椅子へ、のばらはよじ登り。ちょうど良い高さに調節したその輪の中へと、首をくぐらせるのです。
「へえ、そう。アハ★ そうよね、ぜーんぶあんたのせいだもんねェ! 耐えられないよねェ、キャハハハ! でも、安心して? 所詮これは、ただの、死の体験……番組の余興に過ぎないんだもの。目が覚めたら、元通り。のばら、何度だって、私はあなたを愛してあげる! そう、何度も、何度でも! キャハハ、キャッハハハハハ!!」
かたん、と椅子を蹴り。
揺れる足が、ゆらり、ゆらり。
ゆらり、ゆらゆら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月16日
参加申し込みの期限
2014年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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