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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~死亡申告書、発行します
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【氏名:
大天使 天吏
】
山がこんなにも騒がしくなってしまったのは、いつからだったでしょうか。
男たちが、真っ赤な顔で叫びます。
「何度来たって無駄だ! ここは俺たちの森、俺たちの山だ! 開発なんて、絶対にさせんぞ!」
別の男たちが、唾を飛ばしながら怒鳴ります。
「環境には充分配慮しているし、町おこしにだってなる! もう許可は下りてるんだ、絶対に開発は進めるぞ!」
森の中に開けた広場に、男たちは、二手に別れて対立しています。
血走った目。青筋の浮かんだ額。みんな熱に浮かされたように、口汚く、お互いを罵っています。
双方の男たちの手には、いくつもの鈍く光る猟銃や拳銃が握られています。片方が銃を持ち出したことをきっかけに、二つの派閥は、一触即発。泥沼のにらみ合いへと発展してしまったのです。
けれど。
「…………うるさい」
天吏にとっては、そんな二派の都合など、全く何の関係のないこと。興味の無いことだったのです。
木々がざわめき、鳥たちが怯えるのを感じ取った天吏は、銃を突き付けあう男たちの間に割って入ると、叫びました。
「鳥たちに、そんな騒がしい声を聞かせないで!」
男たちは、一瞬怪訝そうな顔で静まり返り、突然の闖入者をまじまじと眺めます。
が、やがて。
「……何だ、このガキは? 邪魔をするんじゃない!」
「そうだ、俺たちはこの森のことを考えてるってのに! 訳の分からんことを言うな!」
「おい、このガキ、お前らの差し金なんじゃないのか? こいつで同情を引こうって魂胆だろう!」
「何だと、ふざけるな! お前らこそ、こんなヤツを使って妨害しやがって! おい、誰かこいつをどけろ、邪魔だ!」
「そうだそうだ! 邪魔だ!」
「邪魔だ、排除しろ! 撃て!」
「撃て! 撃って殺せ!」
何が、男たちを駆り立てているのでしょうか。彼らの目は真っ赤に染まり、渦巻く狂気に、何もかも支配されてしまったかのよう。
「……うるさい。鳥の声が……聞こえないじゃない……」
無数の銃口が、うつむいた天吏に向けられるのに、さほどの時間はかかりませんでした。
「あっ」
数度。ぱあん、という乾いた銃声が響き、まぶしい火花が瞬き。
ぱっ、と、綺麗な赤い飛沫が青空へ散った直後に、天吏は、柔らかい草の上へとゆっくり倒れこみます。
「……ぁ……は」
目をぱちくりとさせながら、天吏は、空を眺めます。
青い空が広がって、白い雲がゆったり流れて行って。とても、とてもいいお天気。
微笑む天吏の前に、やがて、鳥たちが集まってきます。
ああ。みんな、来てくれたの?
ぼんやりとする意識の中で、天吏は、鳥たちが自分の身体に群がり、ついばみ始めるのを感じていました。
「……う、ふふ。うふふふ」
ああ、いいわ。食べて。私を食べて。
これで私は、鳥たちと、一つになれる。
天吏は、あたたかく幸せな気分に包まれたまま、ふっと意識を手放しました。
そして。
「……この鳥ども、死体を食ってやがる。気色悪い」
「こんな不気味なやつら、みんな殺しちまおうぜ」
「ああ、それがいいな」
次々に銃弾が撃ち込まれ、あたりには、おびただしい量の羽毛が風に乗って舞い上がります。
しばしの間、銃声は鳴り続け。やがて、動くものがすっかり無くなると、男たちは憑き物が落ちたかのようにさっぱりとした顔つきで、その場を立ち去って行きます。
山にはようやく、静けさが戻ったのでした。
【氏名:
七峯 亨
】
「……お? 何だ、もう始まってんのか、これ?」
ふと気が付き、亨はあたりをきょろきょろと見回します。
死亡申告書。突然舞い込んできた奇妙なその書類を好奇心にかられて読んでみたところ、亨の意識は突然遠くなり。目が覚めてみれば、あたりには嗅ぎ慣れた塩素の匂いと、ちゃぷちゃぷ揺れる水の音。そして、女の子たちがかしましく笑いあう、楽しそうな声が聞こえてきます。
一枚のちっぽけな紙切れに記載された、そっけない、けれどとても好奇心をそそる一文を、亨は思い出します。
「
七峯 亨
。死因、プールサイドにて、練習中の水泳部女生徒に押し潰されての圧死……ま、普通は、あんな怪しいもんには手を出さないのが正解だろうけど。せっかく見つけちまったもんなぁ、楽しまなきゃソンってもんだろ」
あくまで、明るく、前向きに。得がたい経験であるなら、それがどんなものであろうと、亨は飛び込んでみなければ気がすまなかったのでした。
彼には、特別なろっこんがあります。縮身……文字通り、身体を縮めることができる能力。最小で1cm程度まで縮むことができるという、使い方によっては非常に便利な代物です。そして亨は今、目を見開いてじっと見つめなければそうと気づかれないほどの小人となって、濡れたプールサイドに立っているのです。
「さて、それじゃとにかく、行動開始といくか。今日のターゲットはっと……お!」
小人となった亨はきょろきょろとあたりを見回すと、プールサイドに腰掛けて、隣の友人と話し込んでいる一人の女子に目をつけ、そっと近づいていきます。
「……やばっ!?」
ふっと降りてきた影に気づき、亨は慌てて身をかわします。別の女生徒が、歩いて亨の頭上を通り抜けていったのです。
自らの死を暗示するあの一文が頭をよぎり、さあっと、亨の背筋に冷たいものが走ります。
気を取り直し、慎重に歩を進める亨。周囲を警戒しながらも、目的の女の子へ徐々に近づいていき。
少し、気が緩んだのでしょうか。
「うわっ」
濡れたタイルに足を取られ、亨はつるん、と転んでしまいました。仰向けにひっくり返ったものの、ケガもせず、一息ついた……亨の頭上へ。再び、影が迫ってきます。
「……えっ」
気づいた時には、もう遅く。
ひっくり返った亨の、真上に。女の子の足が。
「っ……!?」
ずしん。
女の子の足は、小人である今の彼にはあまりにも大きすぎる地響きと轟音と共に、かすかに亨の鼻先をかすめて、通り過ぎていきました。
女の子が去っていっても、ばくばくと鳴り止まない胸の鼓動。亨にはここにきて、ある種の感情が、急速に自分の中で育って行くのが分かります。
死亡申告書。死因。
女生徒に押し潰されての、圧死。
「や、ばい……よな、やばいこれ、逃げ……にげないと」
じわじわと背筋を上ってくる、冷たい感触。
亨は、手足を必死に動かしその場を離れようとしますが、それらは濡れたタイルの上を空しく滑るのみで、身体はちっとも動いてくれません。
「うあっ……!」
ずずん。またしても、女の子が一人、亨のすぐ横を通り抜けていきます。
そして。
「は……はは。何、だよ……死亡、申告書? マジじゃねーか、これ……」
目をつけていたあの女の子が立ち上がり、楽しげに友人と談笑しながらゆっくりとこちらへ歩いてきて……その巨大な足の裏が、彼の頭の上へと下りてくる、その直前まで。亨は、乾いた笑いを浮かべていることしかできませんでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月16日
参加申し込みの期限
2014年02月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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