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むかしむかしあるところに ~お姫様の願い事~
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【光届かない中】
深い森の奥、日の光が激痛を放つのならば、木漏れ日すらも害であろう。
桃川 圭花
は相談の上、連れて来た犬が匂いを嗅いでいる道を順番に辿っていった。
小山内 海
はその方角を確認しながら、世界地図と照らし合わせて両方の地図に幾つかの点をつけていく。
もし、全てが終わって。二人が国外へ逃亡すると決めた時、その脱出経路を探り当てる為。
「ぬおお、お弁当が重たいのだ~……!」
そして、初めから自分は食べるつもりの無かったお弁当と木で出来た水筒を背負い、歩く
後木 真央
。
太陽は、天頂から僅かに傾いていた。
通り道の僅かに残った獣道には、棘のある植物が群生している。
それらを何とか避けつつ、3人は──一つの洞窟に辿り着いた。
「見るからに…って感じね……」
「躊躇っている時間は無いのだ! 圭花ちゃん、突撃なのだー!」
『さすがに、とつげきはきけんだとおもう……』
三者が思わず足を止め、洞窟の入り口を木の陰から観察する。
「女性の声しか聞こえないが……ここは危険だ。迷い込んだなら今すぐ戻れ」
その話題の木の葉の一擦れの間も置かずに、洞窟の中から掠れた声が響いた。
「……あなたが、フィナンさん……?」
「ふっ…笑わせる。無力な昼間にどんな刺客を送ってくるかと思えば……それが全て女性だとは。
悪い事は言わん。何かあっては怪我では済まん。帰れ」
「──お断りなのだ! 真央ちゃん達は意地でも騎士フィナンに会いにきたのだ! 王女様の手紙を携えて説得しにきたのだ!」
洞窟内から声が消えた。
しばしの沈黙の後、声の主は静かに告げた。
「エルダ様の……?
……──死ぬ覚悟があるなら、入るがいい。話が聞きたい。
それがなければ手紙だけ置いて今すぐ去れ」
3人はお互いに一度顔を見合わせた。
『だいじょうぶそうだね』
「うん、これなら……」
「レッツゴーなのだ!」
勇気を出して光の差さない洞窟の中へと足を踏み入れた。
中には、簡易的に石を囲んで作った囲炉裏に更に小さな炎が燃えていた。
そこには、2mを頭一つ分超えるであろう、重量を感じさせる槍を抱えて、片膝を付きしゃがみ込む、黒髪短髪の男の姿があった。
身に纏うのが胸を覆う厚みのないブレストプレートだけであることから、相手がかなりの身軽さを武器にしていることが伺える。
それが赤茶色の斑に染まっているのが細い炎の中でも目に見える。
──それが、血だと判断出来るまでに、全員が数秒と掛からなかった。
空から落ちたら歓迎された──まずは取っ掛かりにそれだけ言えば、フィナンは、ものおかしげにからからと笑った。
「私もいよいよ、この世界の敵扱いか」
「あなたが、騎士フィナン……?」
「ああ」
「どうして森の、しかも洞窟なんかに篭もっているのだ? 呪いと何か関係が有るのだ?」
「……呪いだ。日の光を浴びると激痛が身体を焼く。更には利き手からは得物が離れない。これでは昼間に誰にも殺してくれと言う事すらままならない──」
「それなんだけれども、今夜、皆あなたの呪いを解く為に動こうと思っているの」
「………! そちらにまで死人が出るぞ!」
『だいじょうぶ、みんなつよい』
声が出ない筆談の少女──海に一瞬不思議そうに目を見開いて、何かを納得した様に頷き掛けてから、慌てて言葉を取り戻すかのように首を振った。
「しかし……!」
「でもね、呪いを解く──それにはあなた自身の意志の力も必要、ってことなの」
「意志の力──?」
心当たりが無いとばかりに、フィナンが僅かに眉を寄せて悩む。
「仲間から話は聞いたわ。あなたの忠誠も愛情も、間違ってない。
だから両方すごく大事なら、両方取ればいい。
間違ってるのは、自分の想いを、その強さを疑う心よ」
フィナンは槍を持っていない側の、濁り淀んだブレスレットの付いた手を胸に当てた。
俯き、呟くように告げる。
「だが、私は──もう取り返しの付かない事を繰り返してきた──」
「……それも併せ呑んだ、強さを見たいの。
ねえ、私にほんものの強さを見せて。度胸に見せかけた無謀なんかじゃない。私が、まだ、持ってないやつを」
「フィナンさん!
それでも貴方は国に必要な人なのだ! 片手でもご飯食べて気合入れるのだ!
最後の踏ん貼りはあなた自身にかかってるのだ貴方が自分を疑ってもそれでも貴方は王国の騎士なのだ頑張れなのだ!──うっ!けほっ、けほっ!」
息継ぎ無しで一気に話した為に、真央が酸素不足でむせ返る。
それを慌てながらも優しくさすりながら、海は一言スケッチブックに一言書いてそれをフィナンに見せた。
『うまくいく。ぜったい』
少女達の言葉に呆然とするフィナンは、初めて、その文字に僅かながら表情に笑顔を浮かべた。
「エルダ王女から手紙を預かっていると聞いた気がしたが──」
「これよ。中身はあなたが見るまで見るなと言われているわ」
緑に菌の装飾の付いた便箋に赤の封蝋。
封筒を開け……確認したフィナンの顔が強貼り──そして覚悟を決めた様子で再度手紙の文章を読み返した。
『なにが、あったの?』
「責任感の強い人だ……。
国を憂い……私が愛した……あの方らしい……」
フィナンから海に渡された王女の手紙を三人で覗き込んだ。
『遅くなってごめんなさい。
──今夜、私が殺しに参ります。
愛しています、何よりも』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月19日
参加申し込みの期限
2014年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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