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【教室:自習】
「ねえちゃん」
校舎の廊下を
貞広 護堂
はさまよっていた。
「ねえちゃん、どこ行った?」
護堂は確かに見た。角を曲がる「ねえちゃん」の姿を。
(間違いない。ちっせぇ頃によく遊んでもらった、近所のねえちゃんだ)
目に入った教室のドアを開く。
傾いた日が眩しく反射する窓際に1人の影がある。
「ねえちゃん?」
ではなかった。茶色いウルフカットの青年がいる。
「これは……どういうことなんだ」
暮れる陽に目を細めながら、
高梨 煉
はつぶやいた。
「ひとりで黄昏れているところすまないが。ねえちゃんを見なかったかい?」
「(ひとり……?)いや……。ていうか俺、国語の授業を受けていたと思ったんだが」
「そういえば俺も数学受けてたような……。はは、お互い寝ぼけてるのかもしれんね」
「あのさ……この部屋にいるのって俺だけ?」
「え?」
「他に誰も見えない?」
「見えねぇなあ……怖いこと言わんでくださいよ」
相手が先輩であることに気づき、口調を修正していく護堂。
「すいません、急いでるんでそろそろ失礼します」
ドアをピシャリと閉め、護堂は煉の視界から消えた。
(……どうやら他の人には見えてないらしい)
煉は3メートルほど前に立つ影を睨んだ。
「なんで、お前がここに居るんだよ」
陽光を浴び、他の全てに影が出来ているのに、「彼」だけは影が伸びておらず、その者自体が黒く闇をはらんでいる。
しかし輪郭だけでも分かる。彼は小学校時代の親友だ。
正確には、親友だった。
一緒に馬鹿やって遊び、一緒に親や先生に怒られる仲。本当にいつも一緒だった。あんなことが起こるまでは。
「……なんだよ」
プリントを差し出してくる。警戒しながら受け取った。
「計算問題? これを解けってことか?」
状況は解せないが、立ったまま机にプリントを置き、計算を解き始める。
「ほら、これで合ってるだろ」
突き返すと同時に、新しいプリントを渡される。
「なんなんだよほんとに」
さらに解くが、また同じこと。新しい問題を渡される。
「また俺を怒らせたいのかよ」
プリントを机に叩き付ける。
影の口が、動いた気がした。
ごめん。
あのとき、何度も聞かされた言葉だった。
「嘘つきめ」
親友が万引きをした。それだけならまだいい。こいつはその罪を、俺にかぶせてきた。
「俺が周りから散々白い目で見られた次の日、お前はそうやって誤りに来たよな。泣きながら、ごめん、ごめんって」
こいつは嘘つきだ、もう何も信用できない。だから涙も謝罪も嘘だと決めつけ、一方的に絶縁した。
「お前のせいでな、俺は人間不信に落ちかけたんだ。今だってまだ……」
煉は口をつぐむ。
ごめん。ごめん。
新しいプリントが手渡される。
「分かってる……分かってるよ」
かすれた声で、あの日の親友に答える。
「怖かったんだろ……だから思わず、俺のせいにしちまったんだろ」
あのとき、親友を信じることができなかった自分を、煉は一番後悔していた。
「俺もあのときとはだいぶ変わったよ。今なら違う答えが出せる」
そして。計算を解いた端に一言添えた。
お前を信じる。
プリントを返すと、もう次の問題は渡されなかった。
煉は自分の中に潜む影と戦い、勝利した。
ねえちゃんは保健室のベッドに臥していた。
「ねえちゃん」
さっき歩いていたときの体がさらに小さくなって、ねえちゃんは弱々しい目を護堂に向けている。
「こんなガタイになっちまったけど、俺だよねえちゃん」
努めて少年のような笑みになる。
ねえちゃんとの記憶といえば、いつも寝込んでいるときだった。生まれつき病弱だったらしい。
それが悪化したのは、護堂が小学生のとき。
「ねえちゃんね、振られちゃったんだ」
こけた頬に涙の跡を作りながら、ねえちゃんは声を振り絞っていた。まだ幼かった護堂は、彼女の気持ちを十分に理解することはできなかった。
(あのとき俺は、なんて言ってやれたっけな……なんて言ってやれたら、ねえちゃんはもう少し……)
ねえちゃんが振られてから、命を失くすまで、さほどの時間はかからなかった。
護堂は膝をつき、ねえちゃんの手を優しく握る。
「ねえちゃん俺な、あれから色んな人とあって、色んな相談に乗ってるんだぜ。みんな俺に相談すると、気持ちが軽くなるんだってさ。年上からも相談されるんだぜ? おかげでこんな老け顔になっちまったよ」
ねえちゃんの細く冷たい手を見つめながら続ける。
「今ならきっと、ねえちゃんの気持ちを分かってあげられると思う。だから話してくれよ。ずっとそばにいてやっからさ。だからな、泣くなよ」
護堂のろっこん「ひとり」が発動しかたどうかは分からない。しかし、ねえちゃんの表情に光が射したようだった。血の通った彼女の顔が笑み、護堂の手をギュッと握り返した。
「笑ってくれよ、ねえちゃん」
護堂もまた、自分の中にあった闇に光を当て、勝利した。
貞広 護堂
トラウマ:ねえちゃんとの過去 対決:トラウマ克服
対決結果:
勝ち
数学の点数が
アップ!
高梨 煉
トラウマ:親友との過去 対決:トラウマ克服
対決結果:
勝ち
国語の点数が
アップ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
スポーツ
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月12日
参加申し込みの期限
2014年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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