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●メイド海の家にて(4)●
【海の家・マーメイド】
ジャンヌ・クローデル
と
詠坂 紫蓮
の、呼び込み班の成果あって、徐々にお客さんがマーメイドに増えてきた。調理場からひょいと顔を出した
橘 勇
たちが、にぎわい始めた店内の様子に、ほっと胸を撫で下ろす。
「よかった、一時はどうなることかと」
最初のテーブルでまだ楽しそうに話をしている、
葛城 璃人
と
高尾 日菜
を、ちょっぴりまぶしそうに見つめて、
鹿嶋 洋美
も付け加える。
「あの可愛らしいカップルさんが、長居をしてくれてるおかげかも。
お客さんって、無人の店内には入りにくいものだけど……
あんなふうに幸せそうに食べてくれてるから、
おかげで他のお客さんも警戒しないで、店に立ち寄ってくれるんじゃないかな」
「俺もそう思う」
洋美と同じく、バイト経験が豊富な橘も、心当たりがあるのだろう。彼女に頷き返し、
「それに、あの接客の3人が、さっきからやたらと注目を集めているような」
ミニスカメイドの
塔ヶ崎 璃亜
、猫耳メイドの
哀坂 零葉
、そして巫女メイドの
千鳥 雅人
を指し示す。とくに、璃人からじきじきに「指導」を受けた千鳥の方は、
「うー、なんだかお客さんの視線がすごく気になるんだよー……
しかも、女の人より男の人の方がじっとこっちを見ているような……
や、やっぱり変なのかな? 似合ってないのかな? いや、似合ってても困るけど!」
「ま、またオーダー入ったんだよー」
恥ずかしそうに壁に隠れながら、ひょこっと顔だけ出して、注文を橘たちに伝える千鳥だ。
「オムそば2つだって! やっぱりメイドって店名に付いてるから、
そういうの求めてる人も来るのかな……? 橘君、オムそば作れる?」
そう訊ねる洋美に、
「任せて下さい。調理なら家で自炊もしているし、
ある程度の無茶振りにでも対応できる自信はある」
「よかった、頼もしいな。こんな格好だけど、一応海の家だし、
私もあんまりお待たせしなさそうなメニュー、考えてみるよ。
何だかこの島のバイトって、油断すると凄い地雷が仕掛けられてるけど……
どんな格好でもバイトはバイト。いっしょにこの仕事、最後まで乗り切ろうね!」
◇
さあそして、そんな甲斐甲斐しく働く男の娘メイド、
千鳥 雅人
の姿を見て、
「これは……私たちも負けてられないね! ねっ、柳司君に、譲君!」
めらめらとファイトを燃やしているのはこちら、
十文字 若菜
である。
「負けられない……って、なんすかソレ!」
1年後輩の
浅沼 柳司
と
弓弦原 譲
の2人が、先ほどから猛抗議で詰め寄っているのだけど、
「さあ、張り切って手伝っちゃうよっ。
譲君と柳司君の女装は、この私に任せて!」
「だからなんすか先輩、
そのキラッキラの目は!
」
「そうとも、何だこのバイトは。先輩と浅沼に誘われて、来てみれば……
メイドだの女装だの、俺は一切聞いてないぞ! どうなってるんだ」
「大丈夫! 心配しないで2人とも!
私うまいから!
」
「いや若菜先輩、全然答えになってへんで……
アカンわ譲、もしかして俺ら、またハメられたんちゃうか……」
こうしてまた2人、マーメイドに新たな女装メイドが誕生することになる。
「いいね、2人とも! すっごくいいよ!
あっ顔は隠さないで? 記念に写真も撮っておこうね!」
パシャパシャ若菜にカメラを向けられながら、女装の恥辱にうち震える浅沼と弓弦原だ。
「うぅ、今ならわかるで、
権ちゃん
の気持ちが!!」
「仕方がない。郷に入れば郷に従えという諺もある。
俺は実家からの自立をめざして、貯金に励む身。
この女装の屈辱を呑んだからには、バイト代はきっちり頂くぞ」
「せやな。俺も、お盆実家に帰るのに金いるからなー。
……しゃあない、バイト代のためや。全力で働くで!」
「よーし、じゃあこの調子でお仕事も頑張るよー! おー!」
そんな先輩に続いて、「お、おー……」と唱和する後輩たちの姿を横目に見ながら、
「メイド服を着た男の子が、なにやらまた増えているが……
まあ、寝子島では良くある話と聞いているからな。スルーしておこう」
クールにそう結論し、
氷華・クルバトフ
もまた、自分の仕事に戻るのだった。
◇
こうして
十文字 若菜
たち3人も、接客スタッフに加わって。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「いってらっしゃい、お嬢様!」
すぐにメイド海の家に順応する、若菜と
浅沼 柳司
を観察しながら、
(ふむ、なるほど……)
と
弓弦原 譲
は、ひそかに感心する。
(先輩は接客業をしてるだけあって、動きがいいな。
浅沼は陽気で声がでかくて、客受けがいい)
「はいオムライスですね、かしこまりました、よろこんでっ!
なんならケチャップでハートマークでも書きましょうか、ご主人様?」
まあ実際には浅沼の方は、無理矢理テンションを上げて、ほとんどやけっぱちになっているだけなのだが、弓弦原の目にはそう映っている。
(一方でこの俺はと言えば、女装も接客業も、これが初体験)
元々愛想は無い自覚はあるから、その分、はきはきとした受け答えでカバーしよう……と考える弓弦原だったが、
「……クーデレ? ドS? 一体何のことだ?」
対応したお客さんから、ヒソヒソと漏れ聞こえてくる自分の評価に、困惑する弓弦原である。
「仕方ない、ここは浅沼にコーチを仰ぐか……。スマイルと発声の特訓だ。
浅沼に頭を下げるなど屈辱だが、この際、背に腹は代えられん」
頑としてプライドを曲げない以前までの彼であれば、考えられないような譲歩、いや成長だ。
浅沼の方へと行きかける弓弦原……けれどもそこで彼は、1人の酔っ払い客に呼び止められた。
「ちょっと、そこのメイドさ〜ん!
こっちにもかき氷1つ、お願いね!
シロップは……そうね、ドンペリつゆだくで!
」
「
来た……理事長か!!
」
寝子島高校理事長、
桜栄 あずさ
にとっ捕まった弓弦原を見て、浅沼が戦慄する。
「アカン、さっそく無茶振りされとる……」
「ですから理事長、いやお帰りなさいませお嬢様。
当店ではあいにく、ドンペリを切らしておりまして」
そしてあずさ理事長、他の海の家で飲んできたらしく、すでに相当な酔っぱらいだ。
「つべこべ言わずに持ってきなさいよ! じゃあシャトーマルゴーつゆだくで!」
「そちらもあいにく……」
「なによ〜ぅ! じゃあ何なら出せるって言うのよぅ!(テーブルばんばん)」
「お嬢様、缶ビールでしたら何とか」
すかさず2人の間に割って入って、仲間を助ける浅沼だ。
「ここは俺に任しとき、譲(目配せ)」
「む……(助かった)いや、ここでは俺を本名で呼ぶな。ゆずりんと呼べ」
「あら? あなたたち、何だか見たことあるような〜(じろじろ)」
「はは……き、気のせいやないですか? 俺は柳、コイツはゆずりん。
2人は仲良し、お友達。メイド保育園からいっしょの、メイド仲間やねんで!」
「ふ〜ん……まあいいわ。じゃあ、ビールかき氷で!」
「かしこまりました! (どばどばー)かき氷一丁、ビールつゆだくで!」
「(ひと口)まずい! 炭酸が抜けて、食えたもんじゃないわ!
何て物を客に食べさせるの、この店は!」
「り、理事長が作れ言うたんやろが……(ふるふる)」
「そうね、口直しにアレを出してくれたら、許したげる! シャンパンタワー!」
「ハイッ、シャンパンタワーお1つ、入りましたあ!(ヤケクソ)」
「あ、シャンパンじゃなくて、全部かき氷で作ってね〜。
テッペンから7色のシロップかけて! レインボータワー!(大はしゃぎ)」
「また、次から次へと無茶振りを……」
「俺に任せろ、柳。こういう神経質な……もとい、精密な作業は得意とする所だ」
「よっしゃ! 頼んだで、ゆずりん!」
そこにたまたま通り掛かった、ドジっ子メイドの
塔ヶ崎 璃亜
が、
「ああっ!? うっかり段差につまずいて、完成寸前だった
シャンパンタワーを全部、壊してしまいましたぁ〜(ドンガラガッチャーーン)」
「ウギャーーー!!? ちょっ、何してくれてんねん!」
「あっはは、いいのいいの、また作ればいいんだから!(やさしい)
じゃあ次はね〜、んー……シャンパンピラミッド!
あっ、隣りにシャンパンスフィンクスも付けちゃおっか! サービスで!!」
◇
あずさ理事長にこき使われている、そんな可哀想なメイドたちを眺めながら、
「私もここのバイトを受けようか迷ったのだが……
受けなくて正解だったみたいだな」
碓氷 真理
はそう呟いて、そそくさとテイクアウトの注文を済ませる。
ナンパをうるさく思ったのか、タンキニ水着に普段のジャケットを羽織り、焼きそばやラーメンなどを受け取る真理。そのまま人目に付かない場所へと移動し、霊たちにそれらの供物をお供えする。
そう、幽霊だ。
(夏は海に幽霊が溜まりやすい季節だ……彼らはこういう海岸に流されたむろしている。
時に悪霊化して人を襲う者もいるが、大半は気のいい連中だ。
彼らの無念や愚痴を聞いて、慰めてやらねばな)
真理のろっこんは、霊たちと会話が出来るような類のものではないが、元々霊媒師を生業としている彼女のこと、何となく気配で、幽霊たちの言いたいことが分かるのかもしれない。
そうして真理は彼女なりの鎮魂の時間を、静かにそこで過ごすのだった。
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シルバーシナリオ(150)
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なし
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月23日
参加申し込みの期限
2014年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月02日 11時00分
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