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【七夕】飛べ、天の川! ラブラブ♪ランデブー!
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【誤解を解こう】
「……どうしてこうなった?」
浅沼 柳司
は改めて自分の今の格好に心が折れかかっていた。
「柳司君すっごく浴衣、似合ってるよ! 可愛い!」
目をキラキラさせながら
十文字 若菜
は浅沼を褒め称える。
「先輩、堪忍してつかぁさい……!」
浅沼の目に光が失われていった。
何故なら……。
ご覧の有様だよ!!!
道行く人の視線がサッと避けていく。
ああいうオバはんいるよねといわんばかりの顔で。
浅沼はこの湧き上がる未知の感情を吐き出す術を知らなかった。
「なんで俺は今、女物の浴衣を……しかも化粧まで……」
「なんでって、罰ゲームに決まってるでしょ。メイクもばっちりだし、これで意中の相手もイチコロだよ!」
「先輩、俺、男……!」
「だからこそだよ!」
十文字のいい笑顔に浅沼の顔から血の気が引いていく。
こうなった経緯を説明しなければなるまい。
ここ最近、十文字は浅沼について1つ思うところがあった。
(柳司君の想い人って、私のよく知る眼鏡のあの子(♂)って話だよね! 以前、
パジャマパーティでベビードールを着た時
、柳司君喜んでいたし、ソッチ専門なんだね、きっと。だったら、今夜は私が応援しよう!)
※イラストは十文字の心のイメージ図です。
十文字は壮大な勘違いをしていた。
浅沼は女装を喜んでもいないし、彼の友人の眼鏡男子とハッテンしているわけでもない。
だが、十文字は親切心で浅沼の禁断の恋(勘違い)を応援すべく、彼にモテカワ浴衣コーデを施したのだった!
(俺はただ、先輩が誤解してるみたいやからあいつと合流する前にその誤解だけは解いておこう思っただけやのに!)
彼も彼で、十文字の誤解に気付きつつも言い出すタイミングを逸していた。
そして気が付いたら、こうなっていた。
(アカン! はよ誤解を解かないと取り返しつかなくなる!)
困惑していたその時、浅沼のスマホにメールが届いた。
相手は渦中の眼鏡男子。用事ができて待ち合わせには来れないそうだ。
「若菜先輩、あいつこれへんって。……あの、もう帰りません? これ以上は……」
誰か知り合いに見られる前に帰りたい、と言おうとしたその時、急いでいた
桃原 空音
と肩が偶然ぶつかってしまった。
「わわっ、ごめんなさい! お怪我は……、あれ?」
桃原の変態EYEが鈍い光を放つ!
「何処かであったことあるよねっ? 具体的には桜花寮で……」
「い、いや、そんな事ないですよ? オホホホ(裏声)」
狼狽する浅沼の隣で、必死に笑いを堪える十文字である。
「若菜ちゃん! アタシあれたべたーい♪」
浅沼は十文字の手を咄嗟に握ると、下駄をカラコロ鳴らしながらその場から逃走!
「ほよよ? 気のせいだったかなぁ? うーん……? って、待ち合わせに遅れちゃう!」
桃原も浴衣姿で人ごみを掻き分けるように突き進んでいった。
「面白かったね!」
十文字は腹を抱えて笑っていた。
「本当、いい加減にして下さい……!」
浅沼、今にも泣きそうな表情だ。
「今のはいい機転だったよ、リューコちゃん!」
弄られまくる浅沼、もはや嘆息しか出てこない。
(……急に手を握られたからかな? ちょっと、ドキドキしちゃった……)
十文字は内心、何故か高揚する自分の気持ちを不思議に思っていた。
「さ! ここまで来たんだし、天の川鑑賞して短冊書いてこう!」
「あ、やっぱり短冊書くんですね、先輩……」
今度は十文字に手を引かれ、浅沼が竹の前まで連れて行かれることに。
(やっぱり、先輩として後輩の恋を応援しないとね。自分の夢はその為に努力しているし)
あくまでも応援する立場である十文字は、
『柳司君が好きな人と結ばれますように』
と書いて、満足げに竹の置くに見えないように吊るした。
「……俺も書くか。言うても俺の今の願い事は一つしかないけどな」
さらさらと迷いなく彼が書いた願い。
『早く先輩の誤解が解けますように』
「これしかない!」
小さく呟き、竹に吊るした。
すると、2人は突然、浮遊感に襲われ、地表から足が離れていった!
「なんでや、夜やからろっこんは発動せえへんはずやろ!? 俺のろっこん以外の力で飛んでるんか……?」
「えええええっ!? 浮いてるー!?」
2人とも最初こそ戸惑うが、浅沼は飛行系ろっこん所持者からの慣れで、十文字は持ち前の意志の強さでそれぞれ平常心を維持。
「わぁ~、柳司君や
羽衣ちゃん
はいつもこんなふうに空飛べるんだね!」
十文字は早速状況を楽しむ余裕が出てきている。
雲を突き抜ければ、闇の中に浮かぶ天の川の星と月と静寂が彼らを出迎えてくれた。
「すごい綺麗だね! あ、柳司君! あの星座、分かる? あれはね――」
タンデム飛行のまま、十文字は夏の大三角の星座を浅沼に解説する。
それをただ、彼は上の空のまま聞き流していた。
(……ていうか、よう考えたら今2人っきりやんな……。これは誤解を解くチャンスなんちゃうん?)
「……って、聞いてる? 柳司く」
「あのっ! ……先輩、話あるんですけど!」
浅沼、十文字を遮って話を切り出し始める。
月光に彼の決意の表情が浮かび出され、思わず十文字も押し黙ってしまう。
「先輩誤解しているみたいですけど、俺、ホモちゃいますから!」
突然の告白。うん、これも告白である。
「俺、なんでホモ扱いなってるんですか! あれですか、パジャマパーティーで女装させられたからですか! それとも
仮装マラソンであいつを背負って走ってた
からですか! あいつにはやましい感情、何1つもないですから! ていうか男より女の人が好きですから! 男は好きちゃいますから!」
思いの丈を一気に吐き出す浅沼が、最後に締め括りの一言を夜空に向けて叫んだ!!
「俺 は ノ ン ケ や ぁ っ !」
やーやーやー……。
山彦のように彼の悲痛な主張が轟く。
それを聞き届けた十文字は、ぺこりと頭を下げた。
「そ、そうだったんだ。ごめんね。私、勘違いしてたんだね」
十文字、ようやく自分の勘違いに気が付いた。
そして、「女性が好き」という彼の主張に安堵している自分の気持ちに気が付いてしまう。
(あれ……? なんで私、ホッとしてるんだろ? ノンケで嬉しいって思ってるんだろ?)
自分の気持ちが分からない。
自分の胸に過る安らぎと疑問を識別する術を、今の十文字は持ち得ていなかった。
「分かってくれればいいんです。あー、やっと言えた!」
浅沼も最大の懸念事案が解消されて、ようやく本来の笑顔が戻った。
釣られて十文字も笑顔になる。
「それはそれとして」
彼女の目の奥が煌めいた。
「柳司君は女装が趣味なんでしょ?」
「……」
再び浅沼の表情筋がフリーズした。
「だって、ベビードール似合ってたし、今日だってすっごく可愛い!」
十文字は浅沼の方を掴み、顔を近付けた。
「目覚めてもいいんだよ? 私がいつでも手伝ってあげる!」
「か、勘弁してつかぁさーい!!」
浅沼、十文字を振り切って星空を飛ぶ!
「こらまてー! それにしても、本当に星空が綺麗!」
星空で追いかけっこをしながら、十文字はふと思う。
自分の書いた短冊の願い。そして『自分の夢は努力して叶える』という心情。
「……ま、いいよね。柳司君が一番好きな人と結ばれるのが一番だもの」
意味深な言葉を口にし、浅沼に飛び付いた。
「捕まえたよ! ほら、目の前の天の川を見て!」
「うわぁ!? って、よう見たら星、きれいやなー」
浅沼が頭上の満天の星空を眺めて言葉を漏らす。
「俺のろっこんでは夜は飛ばれへんから新鮮やなー。スマホのカメラで撮って、後であいつに見せたろう」
「ねね、柳司君。一緒に撮ろうよ」
十文字の提案を2つ返事で返す浅沼。
触れ合う肩と肩。
十文字の胸の鼓動が、ちょっぴり早くなる。
(もしかして……、私……??)
「先輩、撮りますよ。んじゃ、猫たす猫はー?」
「に、にゃー!」
今の私の顔は、ちゃんと笑えているだろうか?
十文字は早まる胸の鼓動を浅沼に悟られないように、散々弄り回そうと決めたのだった。
浅沼 柳司
:ホモ疑惑は晴れた。しかし女装癖を強いられている
十文字 若菜
:誤解に気付くも、浅沼への弄りの最中に『ナニカ』を悟る
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定員
1000人
参加キャラクター数
112人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月25日
参加申し込みの期限
2014年02月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月01日 11時00分
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