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●メイド海の家にて(3)●
【海の家・マーメイド】
こうして張り切って、各々の持ち場に入る店員たち。ところが、だ。
肝心のお客さんが、さっぱり来やしない。
「やっぱり、この服がおかしいのでは?」
真面目な
白咲 琴音
が、ひらひらエプロンとスカートをつまんで言う。
「メイド服が何故アルバイトの格好になるのか、理解できませんし」
「私、外で宣伝して、お客さんを呼んでこよっか?」
がらーんとした店内を見回し、そう
十文字 若菜
も提案するが、
「大丈夫……ここは僕たちに任せて」
CDラジカセを持って立ち上がったのは、呼び込み担当の
ジャンヌ・クローデル
と
詠坂 紫蓮
の2人だ。お店のチラシやのぼりもテキパキ用意して、淡々とジャンヌが言う。
「とにかく目立って、お客さんいっぱい呼び込まなきゃ。
頑張りによってお給料変わるなら頑張るしかない……僕はマジだよ」
そうして、のぼりを店の外に立て、紫蓮たちは夏らしい曲で呼び込みを始める。
「なんだか……ちょっとチンドン屋みたい?
あっ、ジャンヌさん。私たちまだ、水着のままだったわ。
ちゃんとお仕事の格好しないと、アピールにならないよね」
「メイドさんならエプロン、ホワイトブリム、カフス、つけ襟を付ければそれっぽいよね?
じゃあ水着の上にそれ着用すれば大丈夫かな? うん、それで行こう」
「なら私も、この水着の上に、エプロンとカチューシャを……(装・着☆)
ううん、なんだか変わったセンスね。逆に、倒錯的な格好になってるような……?」
「大丈夫だよ紫蓮さん。海で水着なら普通だし、メイド服より違和感ないよ」
「そ、そうかなあ……?」
ビーチの、とりわけ男性諸兄からの注目が集まった気がして、ちょっぴりもじもじする紫蓮だ。
流行りのDOG110や、きゃんきゃんぱおぱおの曲を掛けて、チラシを配り始める2人。
「海の家、マーメイドです」
「よろしくお願いしまーす! ……うーん、でもジャンヌさん。
これだけだと、あんまり宣伝できてる感じがしないね?」
「そうだね、まだインパクトが足りない気がする……
ちょっと僕、音楽に合わせて踊ってみようかな」
エプロンひらひら、そのまま口パクで踊り出すジャンヌに、「おっ、きゃんぱお?」「へえ、結構上手くね?」「隣りのコも可愛いし」と、海水浴客たちが足を止め始めた!
(わあ、ジャンヌさん、すごい! 人が集まってきた!)
(うん、きゃんぱおはファンだからね。振り付け完璧だよ)
「よし、最後に手品で仕上げだよ」
曲が終わった瞬間、キメポーズのジャンヌの頭上高くから、花吹雪のように降ってくるチラシ。
「おおっ何だ、どうやったんだ? 何もない空から……」
どよめく観客に、詠坂紫蓮も仕事を忘れて拍手する。
「ジャンヌさん、またマジックだね。すごい!」
(この間から私も教えてもらってるけど、
やっぱりジャンヌさんはレベルが違うなぁ……)
と、手品だと信じて疑わない紫蓮だけれど、実はコレ、ジャンヌのろっこんの仕業なのだ。彼女がラグエルと呼ぶ霊を【Chevalier】で呼び出し、チラシ撒きを手伝ってもらったのである。
「あんなふうにいつかは、私もうまくできるようになったらいいな……
とと、見とれてないで宣伝しないと!
海の家、マーメイドをよろしくお願いしまーす!」
◇
「わあっ、璃人くん。見て、あの海の家、何だか楽しそう。
お腹も空いたし、ちょっと休んでいかない?」
そこに手をつないでやって来たのは、
高尾 日菜
と
葛城 璃人
の2人だ。
「いいですね、日菜さん。(紫蓮に)あの、中でかき氷とか、食べられます?」
「はいっ、もちろん。ささっ店内にどうぞどうぞ……2名様、ご案内です!」
マーメイドに日菜たちが入っていくのを見届けてから、我慢できずに、
「うぅーやたっ、やったよジャンヌ! お客さんが来たよっ!」
小さくハイタッチして店の前で喜び合って。
「うん、よかった。この調子でいっぱい呼ぼう」
と珍しく微笑みを浮かべるジャンヌを見ながら、
(あれっ? 私いま、ジャンヌさんのこと、呼び捨てで呼んでた?)
と思い出してドギマギする紫蓮だったけれど、
(まあいっか……私も名前で呼んでもらえるぐらい、今日はいっしょに頑張ろうっと!)
◇
来店した初のお客さんに、慌てて注文を取りに出たのは、
千鳥 雅人
である。
「お、おかえりなさいませ、ご主人様〜……
って、ええっ! りっ、りぃちゃん!?」
テーブルに座っていた、
葛城 璃人
と
高尾 日菜
の2人を見るなり、バッとトレイで顔を隠そうとする千鳥だったが、しかしもう遅い。
「そのきゃわわなアホ毛は……もしかして、雅人さんでは?」
ビックリマークのアホ毛までは隠せず、たちまち正体バレしてしまった。
(あうぅ……知り合いに見られるのは避けたかったのに、
よりにもよって、りぃちゃんに見つかるなんて……!)
「千鳥くん? こんな所で、何してるの?」
きょとんと訊ねてくる日菜に、
「し、資金稼ぎのバイトだよー。夏休みに色々やりたい事あるし」
「でも、その格好……」
「あうぅ、み、見ないで……」
赤いスカートのスソを不安げに握りしめ、真っ赤になってうつむく千鳥だ。
「なんだかヒラヒラの……巫女さんっぽいメイド服しか余ってなくて……」
そんなもじもじメイドの様子に……璃人の目がきらーん☆と光った!
「ええっ、りぃちゃん!? ちょっ、何を」
「ふふふ、大丈夫ですよー。今日は日菜さんといっしょ(デート?)ですからね。
こないだみたいな手荒なこと
なんてしません……ほんのちょっぴり、本気を出すだけです☆」
「ちょっ、やめ……、ああああっ!」
シパパパパッとスカート丈を短く詰められ、たちまちミニスカ巫女メイドの出来上がり!
「あうぅ、潮風が足の間を通り抜けて……すごくスースーするんだよー……!」
足をX字に閉じて、ふるふる涙目で訴える千鳥に、
「うんうん、とってもお似合いですよ、雅人さん。
ささっ、その格好で店内を一回りして……注文が決まったら、また呼びますね!」
◇
そんな思わぬ一幕はあったものの。後はゆっくり店内で2人だけの時間を過ごす、
高尾 日菜
と
葛城 璃人
のほのぼのカップルだ。
「うん、僕はブルーハワイにしましょーっと。日菜さんは?」
「いろんなシロップがあって迷うけど……私はやっぱり、レモンかな」
運ばれてきたシロップたっぷりのかき氷を、ちょっとはにかみながら日菜は口にする。
(レモンの黄色は、璃人くんの髪の色。
だからこのシロップを選んだの……って、それは内緒だけどね)
「たくさん遊んだ後だから。甘いものが美味しいですねっ、日菜さん」
「うん、それにかき氷って、食べてると舌に色がついちゃうよね」
「そうそう、舌が青くなっちゃうのが難点なんですよね〜」
「ふふ、璃人くんの舌、すっごく青くなってるよ」
「やっぱり色、ついてます? 日菜さんの舌も、見せて下さいな」
ちろり、とお互いの舌を見せ合って、くすりと2人で笑って。
「あ、日菜さんのも黄色くなっちゃってるのです!」
(私の舌は今、きっと璃人くんの髪の色。……なんて、言えないけど)
そっとまつ毛を伏せ、ほんのりと頬を染める日菜だ。けれど、その気持ちが伝わったのか、
「えへ、なんだかすごくこそばゆい気持ちです……」
「うん、私も……。あのね、璃人くん。今日はありがとう。
璃人くんと一緒に海に来れて、本当によかった」
「僕こそ、です。日菜さんと一緒に来られてよかった!
一緒にたくさん遊んで……、こんなふうに笑いあって……」
(これからもずっとこんなふうに、璃人くんと)
(日菜さんと、同じ時間を共有できたら……)
同じことを考え、共に過ごす時間を。
この先も、きっと、何度でも。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
スポーツ
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月23日
参加申し込みの期限
2014年03月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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