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ラブレター☆パニック!
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●想いを見る●
【南校舎1F:廊下】
昇降口から廊下に場所を移して、
宮祀 智瑜
の捜索はまだ続いていた。
桐島 義弘
先生への想いなら、他の誰にも負けない自信のある智瑜だ。先生へのラブレターも、必ずどこかにあるに違いないけれど、あてもなく探し回るのには、さすがに疲れてきた頃。
「あら、あれは真央さん?」
事件の最初に会った
後木 真央
が、教室のドアの影に隠れているのを見かけた。
あれから先生宛てのラブレターを見かけたかと聞いてみようかと思ったが、どうも様子がヘンだ。こっそり誰かを見ているようで、その視線の先に目をやれば、やはり廊下の奥を覚束ない足取りで向こうに歩いていく、
志波 武道
の姿が見えた。こちらもちょっと様子がおかしい。
そんな2人に協力を求めるのも何だか躊躇われて、
「困りましたね……」
見つからないラブレターに、そう途方に暮れてしまう智瑜だったけれど、
「あ、そうだ! もしかしたら、私のろっこんが役に立つかもしれません」
智瑜のろっこん【想い見る】は、対象の強い願いや想いを、見ることのできる能力だ。何かを考えたり思ったりしない、ただの物相手には効果が無いけれど、神魂で具現化した今回のラブレターは言わば、恋という「想いそのもの」で出来ているようなもの。ひょっとしたら……
「あっ……何か見えてきましたよ!」
ろっこんを使うと果たして、智瑜の周囲のラブレターの上に、ぽわわんっっ!と幻影のような人影が、ポップアップで出現した。
「わあ……きっとこのお手紙さん達の、届け先の方なんでしょうね。
皆さん何だかキラキラしていて、とても綺麗です……」
智瑜の知っている顔などもちらほらと見えるが、実物よりもちょっぴり輝いているというか。星や光のエフェクトが掛かったりなんかして、本人よりも明らかに美化されている人も、たまにいる。
「なるほど、想いを寄せている方にはきっと普段から、
こういうふうに見えているんですね」
みんなの秘密を覗いてしまったようで、ちょっとドキドキする。恋愛の不思議に顔を赤らめながら、智瑜がそのビジョンの中に、お目当ての桐島先生の姿を捜していると……
「あらっ? あれは……ののこさん?」
とある封筒の上に浮かび上がった、タマネギ頭のあほ毛の少女の姿を見つけて、智瑜は首を傾げる。そう、あれは確かに
野々 ののこ
だ。実体が無いイメージのくせに手紙の上を走り回ったりコケたりして、落ち着きが無いったらない。
「??」
奇妙なのは、他の人と違って彼女だけ、キラキラも美化もされずに、いつものまんまの姿なことだ。それが少し不思議に思えて、智瑜はその封筒をそっと拾い上げる。
「いったいどなたが、これを書いたのでしょうか?」
差出人の名前を、見てみた。
◇
「どうしよう、見つからないねぇ……」
「ああ、だが諦めるのは早い。廊下の方も見てみよう」
夢宮 瑠奈
のラブレター探しを根気良く手伝いながら、
御剣 刀
は痛む腰を上げて、左右の廊下を眺めた。すでに多くの被害者が、この廊下を何往復もしたのだろう。雪かきをした後のように真ん中には、床の見える道が開通し、あちこちにゴミ袋やダンボールが積み上がっている。
(それにしても……)
御剣はふと視線を落とし、四つん這いのまませっせと自分の手紙を探している、瑠奈の姿を改めて見つめる。
(夢宮には、好きな人がいたのか。
ちっとも気付かなかったな……)
ラブレターを探しているということは、つまりそういうことなのだろう。瑠奈とは事件やイベントでも、ちょくちょく一緒になることはあったが、その記憶を思い返してみても、御剣にはさっぱり相手に心当たりがない。どうも自分は、鈍感な所があるようだ。
「こんなことだから、俺は駄目なんだよな」
きっと他にも、気付かない所で、誰かの気持ちを見過ごしてたり、勘違いしてたりするようなことが、あるのかもしれない。そんなふうに今日は、我が身を省みる御剣だ。
「あれっ、智瑜ちゃんだ?」
瑠奈の声に御剣がふと我に返れば、廊下の向こうからこちらに走ってくる、
宮祀 智瑜
の姿が見えた。その胸に大切そうに抱えているのは、2通の封筒である。
「はい、これ。瑠奈さんの手紙ですよ」
「ええっ!? 智瑜ちゃんが見つけてくれたの?」
智瑜が差し出す1通を、びっくりして受け取る瑠奈。もう1通の方は、恥ずかしがって智瑜は言わなかったけれど、どうやら智瑜から桐島先生宛てのラブレターのよう。あの少し後に、やはり能力で探し当てたのだろう。すでに自分で読み終えたようで、封は開いている。
「んっ……? おい、見ろ2人とも」
その御剣の声に2人が振り向けば、
「「あ……っ!」」
御剣が指さす、廊下の先で──射し込む西日に溶け去るように次々と、ラブレターが消失していくではないか。窓の外を見て、「もう日没か……」と御剣が呟く。
「どうやら気まぐれな神魂の効果が、切れ始めたみたいだな」
3人が見守っているうちに、壁際に積もっていた封筒も消え失せ、パンパンだったゴミ袋も、その袋だけをへにゃりと残して、中身が消失する。
全てはあっけなく、季節外れの雪のように。
「まったく……人騒がせな事件だったな」
けれど、瑠奈と智瑜がにぎり締めていた2通は、そのまま彼女たちの手許に残った。きっと、回収されたその他のラブレターも、同様なのだろう。
「よかった。これは大切に保管しますね」
智瑜はそう言って自分の封筒にそっと唇と押し当て、恥ずかしそうに微笑むのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月07日
参加申し込みの期限
2014年12月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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