とある放課後。
生徒たちが下校の挨拶を交わす、下駄箱の一画からその事件は始まった。
バサバサドサドサーー。
「うわわっぷ!?」
八十八旗 信彦が下駄箱を開けると、中から
溢れ出てきたのは大量のラブレターである。白い封筒の山に埋もれた彼に、まず周囲の生徒がギョッとするが、当の八十八旗ときたら、へっちゃらだ。
その封筒の山のテッペンから、ぴょこっと顔を出し、
「やあやあ、1-2の爽やかイケメン学級委員でお馴染み、
この信彦さんに、
今日も寝子高中のレディたちから、熱烈な愛のメッセージが!」
「ああっ毎日の事とはいえ、今日はまた一段と数が多くて、困っちゃうよね!(ぴら)」
ところが……最初に開いた1通は、なぜか
自分宛ての手紙ではないようだ。
「あっ、あれれ? おかしいな……そそっかしいレディが、
入れる下駄箱を間違えちゃったのかな?」
便箋に記された見知らぬ宛て名に、首をひねる八十八旗……そうこうしている間にも、
ドドドドと彼の下駄箱から流出する、ラブレターの勢いは止まらない!
「Σ ってイヤ、これは俺の下駄箱からだけじゃないよ!?」
堤防が決壊するように上下左右、
あちこちの下駄箱からラブレターが溢れ出し、その白い封筒の奔流に、あっさり廊下を押し流されていく八十八旗&生徒たち!
「あ〜〜〜〜〜〜れ〜〜〜〜〜〜!!?」
どうやらまた、神魂絡みの異常現象が、始まってしまったようだ!
こんにちは、マスターを担当させていただきます、鈴木二文字です。
八十八旗 信彦さん、ガイドへのご出演、どうもありがとうございました!
さて今回は、古典的な導入から、状況を用意してみました。
ではまず、現状の説明から。
かんたん状況まとめ
・寝子高南校舎・生徒玄関の下駄箱から、ラブレターが洪水のように溢れ出しました。神魂による不思議現象です。
・シナリオ開始時点では、このラブレターの「放流」はストップし、現在は
生徒玄関と校舎1階の廊下が、大量の封筒で約1mの高さまで「水没」している状態です。
・このラブレターは、寝子島高校に通う全生徒の「恋愛感情」が、手紙となって具現化したものです。
つまり……?
好きな人に打ち明けられずに、あなたがいつも心に秘めている想い。
その「気持ち」を赤裸々に綴った1通も、この大量のラブレターのどこかに紛れているのです!
シナリオ目的
・他の人に見られないうちに、自分のラブレターを回収しよう!
・相手のラブレターを見つけて読んだら、あの人の本当の気持ちも分かるかも……?
神魂ラブレターについて
▼中身について:
・Q:PCの気持ちが記されたラブレターってあるけど、その内容は誰が書くの?
・A:もちろんプレイヤーさんご本人が、その文面をアクション内にお書き下さい! 本シナリオではそのラブレターの文面がそのまま、リアクション内に掲載されます。
・このラブレターのテキストには原則、マスター側では手を加えません(※らっかみ!倫理基準に抵触するような内容でない限り)。誤字脱字や改行位置なども、そのままリアクションに掲載されますので、アクション送信前に内容をよく見直して、送りましょう。
・ちなみに、この神魂ラブレターに書き出される「PCの気持ち」は、本人の自覚の有無を問いません。無意識レベルの感情も、ラブレターとなって具現化されます。「恋だという自覚がこれまでウチのPCには無かったんだけど、この機会に自分の本心に気付かせたい!」というアクションも可能です。
・プレイヤーさんがその文面をアクションに書けるのは、自分のPCが「差出人」のラブレターのみです。自分のPC「宛て」のラブレターの内容を、アクションで指定することはできません(確定ロールになってしまいますので)。
▼外見について:
・全てのラブレターが同一の形状。白い封筒にハートマークのシールで封がされています。外見からだけでは、目当てのラブレターかどうか区別が付きません。シールの封を誰かが開けた場合は、ひと目で分かります。
・封筒に「差出人」や「宛て名」の名前が入っているかどうかは、アクションで自由に指定できます。封筒にどちらの名前も書かれていない場合は、発見しづらくなるでしょう(アクション内でとくにご指定が無かった場合は、マスターが適宜判断させて頂きます)。
・中の便箋の方には、「差出人」と「宛て名」の両方が、必ず明記されています。可愛らしい用紙にするなど、便箋のデザインは自由に指定していただいて構いません。
・また、神魂ラブレターは「1人1通」とは限りません。浮気な/優柔不断なPCさんは、何通ものラブレターを見つけてしまうかも……?
アクションについて
▼神魂ラブレターの機密度指定:
・ラブレターの文面をアクションにお書きになる差出人側PCさんは、そのラブレターの機密度指定も必ずアクションにご明記下さい。指定は、下記の4段階になります。
機密度A……中身を読めるのは自PCだけ。自分以外のPCさんに見られるのはNG。
機密度B……特定のPCさんにのみ読まれてもOK。(「機密度B・◯◯さん」等とそのPC名もご併記下さい)
機密度C……不特定のPCさんに中身を見られても、かまわない。
機密度D……むしろ是非、PCさんの誰かに中身を見てもらいたい!
・機密度指定は「PCさんの考え」ではなく、「プレイヤーさんとしてのご希望」をお書き下さい。リアクションでは、そのご希望を最大限尊重して、執筆させていただきます。
▼GAについて:
・恋愛対象がPCさん同士のアクションは、全て【GA】を必須とします。プレイヤーさん相互の同意が取れていることが、マスターにも分かるようにして下さい。どちらかのPCさんのアクションに【GA】名の記入が無かったり、その内容に矛盾があったりする場合は、描写を見合わせます。
・また、本シナリオに参加していない、他PCさんに宛てたラブレターを探す/見つけることはできません。対象となるのは本シナリオに参加されているPCさんのみ、とします。シナリオへの参加お申込みの際には、グループ参加機能のご利用をお勧めします。
▼NPCについて:
・本シナリオにはNPCは登場しませんが、自PCからNPC宛てのラブレターを、シナリオ内で探す/見つけるアクションは可です。
・対象となるNPCは、イラストの有る登録NPCのみ、とさせて下さい。
・差出人がNPC、つまり「NPCの気持ちが綴られたラブレター」を発見することは出来ませんので、ご注意下さいませ(確定ロールになってしまいますので)。
サンプルアクション
(1)自分のラブレターを探して、回収する。
(2)自分宛てのラブレターがないかどうか、探してみる。
(3)想い人のラブレターを探してみる。
(4)たまたま今日書いてきた本物のラブレターが、あの中に!?
(5)なりゆきで誰かのラブレター探しを手伝う。
その他
・「大量のラブレターが下駄箱から溢れ出した」「どうやら全生徒分のラブレターが流出しているようだ」 この2点の情報は、噂やねこったー等で既に見聞きしたものとして(PC情報として扱って)構いません。行動の初動のきっかけが必要なPCさんは、どうぞご利用下さい。
・またNPC教師は全員、会議室で会議中のため、「この大量の封筒を見つからないようにする」などの、先生方に対するケアは不要です。
……というワケで、別名「ラブレター書こうぜ!」シナリオ、
マスターが悶え死ぬような甘酸っぱいラブレター、(震えて)お待ちしております。
それではまた、リアクションでお会いできたらいいですね! 鈴木二文字でした。