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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●4日目:それぞれの打ち上げ:somnium
「桜庭さんも小山内さんも家庭科苦手なの?」
橘 千歳
が驚いたような声を上げて
桜庭 円
と
小山内 海
を見る。
シーサイドタウン駅の近くにあるスイーツと雑貨のお店「
somnium
」。テラス席に陣取った6人と一匹は、所狭しと並べられた色とりどりのスイーツとドリンクの間でぺちゃくちゃおしゃべり。女三人寄ればかしましい、なんていうけれど、6人もいるのだからその賑やかなこととと来たら小鳥の合唱のごとしである。
「うん、料理できるようにならないとなぁ。女子として恥ずかしいしがんばろうっと!」
そういったのは円。
「小山内さんは? 料理とか上手そうに見えるけど……」
たしかに海にはどこか家庭的な雰囲気がある。けれど海は首を振って、家庭科はダメなんだ、という事を伝えるとスケッチブックにこう書いた。
『ちとせちゃんは りょうりできるんだ?』
「私? 私は料理は、人並み程度には、ね」
千歳の返事はやや謙遜まじりだったが――ホントはけっこう上手いのだ――、海は素直に受け取って、
『ひとなみで うらやましいなぁ わたし ぜんぜん ダメだから』
と返した。
「ま、でも私は美術がちょっと苦手。センスがないのよね、私」
そういって千歳は芸術科組を見る。
桜 月
は水を向けられちょっと肩をすくめた。
「センス、か――自分自身でいる。好きなものをただ好きでいる。……それだけな気がするな」
「簡単そうにいう桜さんがちょっと憎いわ」
とは
弘明寺 能美子
の感想。
能美子はいろいろなものを隠している。かつてモデルだったことすら、友人たちには話していない。いつもどこかしら、自分自身をデザインしている。たとえば今回のテストだってそう。本当のことをいったり、努力している姿を見せるのはダサいような気がして、人目につかないように勉強していた。
自分自身でいる。好きなものをただ好きでいる。それは意外に難しいことだ。それを能美子は知っていた。
月はお茶をひとくち啜った。
「センスというと生まれ持った才能のように誤解されがちだけれど――いや、もちろんそういう人間もいるかもしれないが――、それはやはり『磨きをかける』ことで光るのではないか、私はそう思うよ。弘明寺さんはおそらくそういう努力をしているのだろうと思うし、橘さんはきっと美術とは違う分野でそういうものを手に入れているんじゃないかな。だってひとりの人間がすべてを手に入れることはできないからね。だからどれかひとつ持っていないからといって嘆くことなんかない……、きっとね」
「そういう桜さんは、今回のテストはいかがだったのかしら?」
つんとすこし丁寧ぶって、能美子が訊ねる。
「そうだな……家庭教師についてもらっているから基本5教科は大丈夫だろうと思うよ。資料として色々な本を読むから国語や英語は慣れてるし、デザイン画を描いているから美術と家庭は得意だし、音楽も悪くはない」
「なによ、なんでも得意なんじゃない」
と腹を立てる能美子に、指折り数えて聞いていた海が待ったをかけた。
『たいいくは?』
「体育? それ勉強して意味があるのかい? なんにもわからないから白紙で出したよ」
それを聞くとみんなはぷっと吹き出した。月の飄々とした意外な一面が面白かったのだ。
その後、千歳が試験前に
御剣 刀
氏の勉強に付き合っていたと口を滑らせたのをきっかけに、話題はこの場にはいない刀のことに移っていった。本人がいないのをいいことに女子たちの話は妙に弾む。
ちなみに千歳は、彼のことが張りあいになって――勉強に付き合ったことで、自分の成績が下がったら彼が気にするだろうと思ったのだ――今回の試験を頑張れたのだったが、そのあたりはさすがに黙っていた。彼が、お礼に食事に誘おうと思っていることはまだ知らない。……誘える成績が取れているといいのだけれど。
以前店長にオススメされたシフォンケーキをにゃーくんと分け合っていた円は、彼女たちの話を楽しそうに聞いている
野々 ののこ
に今回のテストのことを尋ねてみた。
「ね、ののこちゃんはテストどーだったの?」
「えー? 楽しかったし、ちょっとは出来たよ!」
「ははは、ちょっとかー。……ねえ、勉強、嫌いになった?」
「へ? どうして?」
「いやね、勉強が好きになったらきっといろいろ解るようになって、成績も上がって、学校ももっと楽しくなるんじゃないかなって、思ったんだけど」
「ん? 学校は好きだよ? それに、ひとりでは勉強したいと思わないけど、みんなと勉強するのは好き。勉強会も楽しかったし、テストも楽しかった! みんなと一緒に今ここにいる、ってことが、すごく楽しいのっ!」
「そっか」
円は納得したように笑った。
本人は忘れているけれど本来神さまである彼女にとって、成績なんてどうでもいいことなのかもしれない。
それより、友だちがいて、いつも笑っていることのほうが、ずっと大切なことなのかも……。
ひとしきりお茶とケーキを楽しんだ一同だったが、somniumは人気店。大人数であまり長居しても迷惑だろうと、続きは星ヶ丘寮の弘明寺宅に場所を移すことにした。
「野々さん、遠慮しないでいいのよ? 美味しい紅茶用意するわ。ここでケーキも買ってお持ち帰りするし」
円がののこに耳打ちする。
「能美子ちゃんちのお茶は超高級なんだよーグラムうん万円とかするらしいよー」
もっとも、ののこも円もその違いがわかるかどうかは微妙だけれど。
しかし、ののこは彼女たちの誘いに首を振った。
「ううん。もうちょっとここにいる。ここ、気に行っちゃった」
◇
じゃあね、とみんなと手を振って別れて。
ののこはソフトクリームが高くうず巻くパフェを追加で注文して、テラス席に座りなおす。
空には大きな入道雲。ずっと、あんな入道雲みたいなソフトクリームを食べたかったのだ。
「あれっ、ののこちゃん?」
声をかけられて振り向くと、
綾辻 綾花
がトレイの上にパフェとジュースを乗せて立っていた。彼女も喫茶店でホッとしてから帰ろうと、ここsomniumを訪れたのだ。
「一人ですか? もしよかったらご一緒してもいいですか?」
「うん!」
ののこがテーブルの真ん中に置いていたパフェを自分の方の寄せる。
綾花はお礼をいってののこの向かいに座ると、同じパフェを注文していたことに気づいた。
「あっ、おそろいですね。おいしいですか?」
「ふふふーヒミツ! はやく食べてみたらいいよー!」
ののこに促されてスプーンですくったパフェをパクリ。
「わ! とってもおいしいです!」
綾花はにっこり微笑むと、ののこに尋ねた。
「ののこちゃん、夏休みの予定って決まってますか?」
「ううん。綾花ちゃんは?」
「宿題は早めに終わらせるようにしてるから7月はだいたい決まってるけど、8月はまだ。あっ、臨海学校や林間学校も予定されているんですよね。楽しみにしてるんですよ」
「臨海学校とか、林間学校って、なに?」
ののこは首を傾げる。綾花は説明した。
「ええと、学校のみんなで、海とか山とかに行くんです。みんなで自然体験しよう、って」
「へーっ! 楽しそう!」
「あとは、サンマさんの出るイベントとかあるのか、気になりますね。でもサンマさんの中って蒸れたり……」
「中? 蒸れる?」
「ううん、なんでもないです!」
サンマさんを信じるののこに、中の人がいるとか、そんなことを気付かせてはいけない! 綾花は慌てて誤魔化した。……いや、あれ、中の人はいませんけどね。
「えっと、そうそう。夏休み、なにか一緒に遊ぶ約束ができれば嬉しいなと思って」
「誘ってくれてありがとう。でも、今は予定はなーんにも入れないでおきたいんだ! なーんにもないから何をしてもいいし、どこに行ってもいい。それってステキな夏休みじゃない? だから、えーと、もしどこかで会ったら、よろしくねっ!」
こうしてののこと綾花はsomniumで楽しく過ごした。
もうすこしおしゃべりしたいから、と、ののこを桜花寮まで送って行きながら、綾花はこれからきっと楽しい夏休みが待っているだろうと胸をときめかせるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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