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【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
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●インタールード
獅子尾優華や千鳥雅人のように、本日会場内には数人の給仕係がおり、茶を出したり会場誘導を行うなど、忙しく立ち働いております。
美食クラブの舞台が終わってその転換の間に、給仕係の一人、
伊賀 解理
が海原会長のそばに来ました。
「……すごいステージでしたな、会長」
「君も一年生かな」
「伊賀解理、給仕というからにはメイド服なのか……と危惧していたが、自由だったようで安心しています」
理知的な目を見せ、解理はわずかに笑みらしきものをのぼらせました。
解理はあまり敬語が得意ではありません。笑顔を見せるというのも、彼女の日常的な行動からはかけはなれています。なので多少無理のある口調で表情ですが、茂は特に気にする様子もなく、
「伊賀というのか。猫鳴館で面識があると思うが……海原だ。以後よろしく頼みたい。
ところで服装の話だが、俺はあまり気にしない。大事なのは服装ではなくて心構えだと俺は思っている」
「話がわかるようですね。会長」
「むしろ『分からず屋』と言われるよ、しょっちゅうね」
彼はにこりともしませんが、口調は優しく、なんとなく解理は彼のことが気に入りました。
そこで少し、話します。
「生徒会長も、当たり前だが新入生の頃があっただろうが……その時は何をしたんです? 趣旨通りステージで出し物? それともその頃から既に生徒会に入ってて、僕のように裏方な仕事をしてたのですか?」
「ステージだ。五人で輪唱をね」
嫌だと言ったんだが、と、多少恥ずかしそうに彼は言いました。
「よければその題材を」
「カエルの歌だよ。あのゲロゲロというやつ……着ぐるみを着てな」
思わず解理は噴き出しそうになりました。あの海原会長が着ぐるみで輪唱ですって。ゲロゲロとかクワクワいうやつを。
「意外ですね」
「まあ……楽しかったな。恥ずかしくはあったが」
「今年の一年生を見てどう思います」
「とてもいいと思う。レベルも高い。クワクワよりずっとね」
の割りに楽しそうに見えないのは……ひょっとしたら海原茂が、ただ単に喜怒哀楽の起伏が表情に乏しいだけのようです。
「思っていた人とは少し違いますね、会長」
「そうかな」
と茂が言い終えるより早く、非常事態が発生しました。
火災報知器のベルが、激しい音を発したのです。同時にサイレンが鳴り渡ります。
「火事!?」
優華はすぐに外に出て、講堂の屋根から煙が立っていることを確認しました。
その頃、外のベンチで寝転んでいた本宮虎治もはじかれたように身を起こしています。
「一体……?」
すぐに妙だと虎治は思いました。誰かのイタズラでしょうか。
「……痛っ」
舞台袖で待機していた
風宮 悠
は額に手を当てて呟きました。
いつもの頭痛が襲ってきたのです。こんなときに。
釘、それも、錆びてぼろぼろになったものを額に突き刺されたような痛みがやってきました。頭が割れそうに痛みます。特に今日は酷い。『寝子島☆美食クラブ』のステージでも、何度も頭痛に襲われたものです。
ですが美食クラブがステージを降りて、しばらくすると痛みは消えました。
――しっかりしなければいけないのに。
悔しい気持ちはありますが、こればかりはどうしようもないようです。
悠が偏頭痛に悩むようになったのは、つい最近のことです。原因は不明で、主に昼間、突如として激しい痛みを感じるようになったのです。終わってしまうと嘘のように痛みは消えるのですが、その頻度や発生条件はまちまちで、彼女にとっての大きな不安要因となっています。
今日だって悠は陸上部としての演し物に誘われたのですが、頭痛のことがあるので辞退し、かわりに保健委員として運営スタッフに加わることを選びました。
仕事は基本的には待機です。舞台脇で、万一のトラブルに備えているのです。ちょっとした怪我や打ち身なら、すぐに応急手当できる準備はしております。
頭痛が消えていくらもしないうちに、激しいベルの音が耳に届きました。
「火事!?」
次の演し物に控えていたメンバーたちが騒然となりますが、彼女は落ち着いていました。
「恐れる必要はありません。非常口は近くにあります。皆さん、慌てず避難して下さい」
すっくと背を伸ばし、凛然と周囲を誘導しつつ悠は周囲の様子を窺うのでした。
たしかに、美食クラブの演し物には煙と火花がありましたが、煙はほとんどドライアイスで、火花にしたって引火するほどの強さはなく、すでに消えています。
だとすれば、出火場所が異なるか、それとも……誤報か。
さすがはひとかどの人物といっていいでしょう。
海原会長もすぐに、マイクを取って生徒たちを誘導しました。
「今のところ出火は確認されていない。自分のテーブル番号を確認してほしい。奇数テーブルの者は左手の非常口から、偶数テーブルの者は右手から、二階席の者は背後の非常口から二列で退去すること。その後は校庭に移動してくれ。そこで改めて指示を出す」
「会長……!」
隣の席に座っていた綾瀬エルミル、そして解理に彼はうなずいて言いました。
「この様子からして誤報か、なにか過敏にセンサーが反応しただけだと思う。俺は最後に出るから、綾瀬たちは右手のテーブルから避難するとがいい」
「私は残っても……」
と言いかけた解理に彼は首を振って、
「万が一のことがあってはいけない。伊賀も出るんだ」
有無を言わせぬ様子でした。
解理は一瞬言葉に詰まりましたが、そのままエルミルと共に講堂を脱しました。
結局、十五分もしないうちに、これは悪質なイタズラであったことが判りました。
火災報知器は何者かが押しただけでした。
屋根からの煙も、何者かが複数の殺虫剤を設置し偽装しただけだったのです。殺虫剤は『ヴァルカン』という商品名でした。
校庭に避難した生徒たちの前で、海原会長は以上について説明しました。
「このことで新歓祭が中止になれば、この日のために準備してきた新一年生に申し訳ないと言うこともある。これから一時間の休憩を取り、そこから再開と行こう」
そしてさらにこう言ったのです。
「偶然スマートフォンで検索していた生徒から、この偽装火災の写真が『ねこったー』なる情報サービスにアップロードされていたという情報が入った。
以上のことと、本日の新歓祭の性質上から、このイタズラは生徒による新歓祭のパフォーマンスのひとつであったと考える」
生徒たちは騒然となりますが、海原会長は構わず、静まるのを待って口を開きました。
「ゆえに仕掛け人の割り出しや特定はせず不問としたい。ただし今回限りの話だ。また類似のことがあれば全力で追求するのでそのつもりで。
おそらくは仕掛け人も俺の言葉を聞いているだろう。それを意識して言う。
……確かに驚いた。驚いたが、もう少し穏当な方法を工夫してほしいな。
以上だ」
これを公正と評価し拍手する者、犯人を野放しにするのかと不平を言う者、なるほどパフォーマンスかと納得する者……生徒たちの反応は様々でしたが、構わず海原会長は立ち去りました。
彼にはこれから、消防署への説明と謝罪などの仕事があることでしょう。きっと食事を取る時間などないに違いありません。けれどその表情は、まるで従前と変わらないのでした。
「……なるほど」
草薙 龍八
は会長の背を見送ると、緑のフロックコートを揺らして校舎の陰からそっと出ました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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