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【新入生歓迎会】挑め! 新入生歓迎大祭、略して……新歓祭!
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●アクション!
突然、ポンと大きな音を立てなにやら透明の物体が飛び上がりました。
席に戻った海原茂会長の目の前です。コインほどの大きさでしょうか。
茂は動きを止めました。
「……?」
怪訝な顔で調べてみれば、跳ねたその物体は円筒状のフィルムケースの蓋……デジカメ時代の最近では、滅多に見かけることのないものです。足元にはそのフィルムケース本体があります。ケースの中身は、緑色の水でした。
「ご無事ですか!?」
給仕をしていた
御巫 時子
が駆け寄りますが、茂は「ああ」と冷静に答えました。二人はこれまで、何度か会話を交わした程度の面識があります。
「どうやら単純な仕掛けのようだな」
匂いを嗅いでみて、茂はその原理を悟ったようです。
緑色の水の正体は、発砲入浴剤の破片を水と混ぜたものでした。炭酸ガスの力で蓋を跳ね飛ばしたのです。
「御巫、これに心当たりがありはしないか?」
フィルムケースを手にする茂ですが、残念ながら、と時子は首を振りました。
「そうか。誰が仕掛けたかは判らないものの、これで俺を驚かせるつもりだったのだろうな……まあ、驚きはしたが」
平然とそう言い放つ彼が、『驚いた』と言うのはどうにも説得力がないでしょう。
しかし時子は茂の言葉を信じました。きっと茂という人は、感情表現が苦手なだけなのです。
彼女はそんな彼に、なぜか気後れするように告げました。
「あの……茂さん……給仕に参りました……」
お口に合うかわかりませんが……と言いながら、時子は彼の前に、一口サイズの饅頭や団子、クッキーを並べます。湯飲みに入った日本茶も。
「火災警報機の騒ぎで、満足にお食事もできなかったかと思いまして……」
これを聞いて彼は涼やかな目をしました。
「持ってきてくれたのか。気遣いをありがとう」
はにかみながら時子は言います。
「お恥ずかしながら、手作りです……」
時子は知らなかったのですが、茂は甘い物(特に和菓子)が苦手でした。
けれど茂は黙って口にして、こう頷くのでした。
「ああ、美味いよ」
と。
――茂さん。微笑、してます……。
時子は気づきました。彼の微かな笑みが、とても貴重なものに感じられます。
「あ、後半はウチらからだね!」
と
七音 侑
は、後半一番手としてステージに上がりました。
パートナーは
志波 拓郎
、二人は陸上部代表です。背筋を伸ばして立つ二人は、競技遠征用のTシャツにジャージ、スニーカーを履いてなんとも動きやすそうなスタイルでした。
後半開始のアナウンスが流れるや、騒がしかった会場は一気に静まり返りました。見るほうも休憩して気合い十分といったところでしょうか、熱い視線を二人に注いでいるようです。
客席を見回し、ぶるっと侑は身を震わせました。
「うー緊張するー! ……やる技の順番間違えないようにしないとね? このまま普通に出ればいいのかな? 色々不安になってきたよー」
志波君は緊張しないのかな――侑は拓郎をちらりと見ました。
拓郎は落ち着いている……ように見えますがその実は、彼も緊張を覚えているのです。
人が多い! それが、ステージに立った彼の第一印象でした。客席にいるのと、これを上から眺めるのとでは雲泥の差です。すべての目が自分たちに注いでいるのを感じます。そのなかには先輩の桐野正也、それに、やはり先輩ですが拓郎の兄でもある
志波 武道
の目もあるのでしょう。
「……よし、始めると……しよう」
「うにっ! うちら陸上部! がんばるよっ!」
元気一杯、ボールが弾むような声を侑が上げました。
「二人だが、……それなりのものは、見せたい……いや、見せる……ぞ」
緊張で頭に血が上りそうですが、これをクールダウンするかのように、舞台に敷いたマットの上に拓郎はゆっくりと乗りました。
侑もマットに乗り、つま先でこれを二度叩きます。
「演目はアクロバティック! 見てね!」
「それじゃ……行くぞ」
言うなり二人はいきなりバク転に出ました。
まるで打ち上げ花火、そこから華麗な技の数々が炸裂します。
とんぼ返りで着地した拓郎の背に、駆け上がった侑が一気に跳びます。
落下する侑の腕を取り勢いを殺さず、今度は拓郎が宙に舞います。
拓郎が追います。侑が逃げます。かと思いきや攻守逆転、拓郎を侑が追う格好。
侑の飛翔。拓郎のスライディング。めくるめく様はまさに空中舞台。
「すごいね シダ あそこまで跳べない」
シダ美穂戸は侑の友達です。客席から立ち上がって手を叩きました。
実のところ侑は『ろっこん』を発動しているのでした。エアホッパーと名づけた空中跳躍です。なにもない場所を蹴って跳ぶことができるのです。けれどそれはさりげなく、露呈しない程度にしか使っていません。
拓郎も遅れは取りません。
「……壁、大丈夫だよな?」
ここで一か八か、彼は大技に挑みました。
ステージ端の壁に突進、半ばまで登って宙返りにチャレンジ。
その結果は…………成功!
ほとんど軽業師の域です。見事な技が決まるたび、客席のボルテージは上昇しました。
「たー坊、魅せてくれるじゃないか」
客席で弟の活躍を見ているうち、なんともたまらなくなったのでしょう、武道は思わず立ち上がっていました。
「どうした?」
隣にいた桐野正也が問うと、
「きりのん、よく考えてみりゃ俺、編入一年生ってことになるんじゃねぇか!?」
「まあ、そう言えないこともないが……」
「てことは俺も『一年目』ってことで主役の一人って立場だろ! むしろ混ぜろって!」
たまらなくなったのか武道は、正也が止める間もなくステージに飛び上がっていました。
「兄貴……何を……?」
拓郎は難易度最高の技、後方宙返りのための集中に入っていたのですが、兄の姿に気づいて硬直しました。
「志波君どうしたの? ……えっ、志波先輩!?」
侑も思わず、あうあうと目を覆ってしまいます。
「お菓子なおひねりをもらってくれ! そして応援してくれ!」
ばっ、とキャンディーやカステラの個包装をふりまいて、武道は注目を集めたのち、
「編入前の高校で、一年歓迎会の時にバカ受けだった必殺芸を披露してやる!!」
と瞬間的に服をかなぐり捨て海パン一丁になっていました。逞しい胸筋、引き締まった腹筋、しかしその割れた腹筋部分はなにやら変です。
「おらおらー! 海パン一丁マジック一本あれば芸は十分できるんだぜー!」
なんと彼はお腹に顔を描いており(拓郎たちが登場する前から用意していたようです)、その『顔』を歪めたり笑わせたり、奇怪なダンスと共に百面相を作り始めました。
「ほらほらー会長さんもご一緒にぶれいこーってことで」
あげくの果ては壇上から飛び降り、海原茂の腕を取ろうとしたのですが、
「兄貴……は、なにをし……」
追ってきた弟に捕獲されていました。
「HAHAHA、たー坊、お前もやるか?」
「……ああ……馬鹿兄貴……」
直後、拓郎は武道を背後から絞め上げました。柔道で言う裸絞めの要領。
「……って、え? マジで……ちょ、絞め技勘弁!」
「……勘弁、できない」
きゅう、と妙な声を上げて武道は失神しました。
これも芸の流れと思ったのか、喝采に送られて陸上部は去っていきました。
「うにー……これでよかったのかなぁ……」
侑は頭をかきますが、まあ、受けたし良いのではないでしょうか。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
80人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月01日
参加申し込みの期限
2013年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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