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その日、例の噂を耳にした
奈良橋 博美
は、実際に『Cat Island』に入って色々と確かめようと思っていた。
ネコ島ch
の書き込みを見た限りでは、仮想空間へ出入りを繰り返している人物本人と思しき内容もあったのだが。
(そういう噂を、何者かが意図的に流しているって可能性もあるからな……)
父の言葉から男の子のような格好や振る舞いをするようになって、活発な行動が目に付きがちな博美だけれど、結構慎重な考えも持っているのだ。
やがて、帰りのホームルームの終了を告げるチャイムが鳴って、放課後がやって来た。
まだ教室に残ってクラスメイト同士で話をしている生徒もいるけれど、多くは支度をして廊下に流れていく。
(よし、行くか!)
博美も鞄を手に席を立ち、自分以外にもこの件に興味を持っているもれいびの生徒を探し始めた。
「……そう、先生のお話聞いてたら、ちょっと学校出るの遅くなっちゃって。
ええ、猫の鈴のマークのお店ですよね」
下駄箱から靴を出しながら、携帯電話を耳に当てているお下げの少女の言葉を耳にして、博美は彼女の背に声を掛けた。
「猫の鈴の……って、シーサイドモールのネカフェか?」
「ええ、お友達と待ち合わせしてるんです」
「もしかして、Cat Island?」
Cat Islandの名を出されて、それまでちょっと怪訝そうだった
屋敷野 梢
の表情が和らぐ。
その反応を見た博美も笑って、その仮想空間の噂について調べている事を告げた。
どうやらお互いもれいび同士という事で、仮想世界への出入りについても話すと、梢は「それなら大丈夫です」と微笑む。
「ダイブしても、元の場所に帰って来られるんですよ。私やりぃちゃんたちも、入った事がありますし」
「そうか……」
博美は腕組をして、ちょっと考える。
誰かが流した噂に誘われたもれいびが、ダイブしたが最後閉じ込められて帰れないというケースはひとまず頭の隅に置いても良さそうだ。
「でも、何かトラブルが起きて戻って来られなくなる事もあるかも知れない。気を付けてくれよな」
注意を促し、彼女は仮想空間上でも連絡を取れるように、使用するアバターの名前を梢に教えた。
「ええ、ありがとうございます」
「……そういや、先生から聞いた話って?」
頷く梢に、何故だかちょっと気になった、先程の通話内容の一部について博美が尋ねてみると、梢はちらっと周囲に視線を巡らせてから小声で伝えた。
「うちの組――1組に、不登校の生徒がいるんですって」
「そうなのか」
博美は梢から、自宅に引き篭もってパソコンばかりやっているという男子生徒の情報も仕入れた。
「神木君、小学生の頃は明るい子だったと思うんですけどね」
当時は特に親しい訳でもなかったものの、
島岡先生
から聞いた『大人しい子』とはイメージがちょっと違ったような、なんて梢はありし日の記憶を浚う。
あの頃は仲の良い同性の友達と遊ぶ場合が多かったけれど、学校が終わった後に旧市街界隈で集まって遊んでいる元気な男の子たちの中に、直樹の姿をよく見掛けたような気がするのだ。
「知ってるのか? そいつの事」
「はい。……尤も、私は家の都合で転校してしまったから、その後彼がどうしていたかまでは分からないんですけどね」
おや、と視線を上げた博美に頷いて、梢は肩を竦める。
「なるほどな。ま、とりあえず何か気が付いた事があったら、教えてくれると助かる」
廊下の奥から玄関に近付いてくる生徒達の話し声が耳に届く中、二人は「Cat Islandで」と言葉を掛け合い、別れた。
旧市街エリアの住宅街を、
駄菓子屋ねこや
の袋を手にした少女が歩いている。
翠の瞳の
猫村 翡翠
だ。
あまり車通りのない道を進み、翡翠はある家の門を潜った。
周囲の家々とそう変わらない雰囲気の、二階建ての一軒家だ。
表札には『神木』とある。
翡翠がチャイムを鳴らすと、玄関の向こうから「はーい」と返事が聞こえ、少ししてから女性が出てきた。
相応に年はとっているようだけれど、老女と呼ぶには少し早い印象の女性――直樹の祖母だ。
丁度、
白沢 絢子
先生を細身にすると雰囲気が似ているかも知れない。
「どうしたの?」
何度か顔を合わせた事のある翡翠の訪問を不思議がりながらも、玄関の中に招き入れる。
「あたしの叔母さんの頼みで配達に来たんだ。直樹の好きそうなお菓子を見繕って、配達して欲しいって注文でしょ?」
駄菓子屋ねこやは翡翠の親戚が営んでいる店で、彼女もこうして配達などを手伝っているのだ。
「あら、そうだったかしら……」
いつも絶やさぬ笑顔の翡翠を前に小さく首を傾げながらも、直樹の祖母は袋を受け取った。
「今もあるのね、こういうお菓子。こういうのなら、直樹も懐かしがって食べてくれるかしら」
袋の中を確認し、昔ながらの子供が好みそうな駄菓子たちに笑みを浮かべた彼女の呟きに、翡翠は微かに滲む想いを感じた。
「お祖母さんも大変ですよね。引き篭もって何年経ちましたっけ」
そう聞かれた直樹の祖母は、翡翠の顔を見返し眉尻を下げた。
「……そうね、5年生の暮れだったから、4年と少しね」
寂しそうな声色に、流石に「仕事手伝わないと叔母さんちから追い出されちゃいますから」なんて自虐ネタを言うのは気が引けた。
寝子島高校から東に歩くと、シーサイドタウン駅との間にあるキャットロード。
真新しいお洒落な店が立ち並ぶこの通りは、放課後の時間帯ともなると学校帰りの寝子高生や、夕飯の支度に買い物に来た若奥様などで賑わっている。
「お、来たな」
猫の鈴がシンボルマークの、ネットカフェのカウンター付近に立つ
橘 敦志
は口角を上げた。
行き交う人々の姿が良く見える一面に張られたガラスの向こうに、待ち人の姿を発見したのだ。
携帯電話片手に、店の看板を見付けたせいか上を向いたまま足取りを軽くするのは
猫島 寝太郎
。
と、反対側から腕時計を見ながら小走りに駆けてきた、アップに纏めたお団子頭の女子生徒とぶつかった。
寝太郎の方は衝撃に驚いてぽかんと立ったままだけれど、女子生徒の方は尻餅をついてしまう。
「他所見してるから……」
誘っていた彼が、もうすぐ到着するというメールを受け取っていた
逆巻 天野
は、瞼を伏せて小さく溜息をついた。
「だ、大丈夫?」
偶然、寝子高生同士の衝突を目撃してしまった
霧切 翠子
が駆け寄ってくる。
「すみません、前ちゃんと見てなくて」
「う、うん。……こっちこそ、ごめんなさい。急いでて不注意だった」
寝太郎が差し出した手に掴まって、女子生徒はゆっくり立ち上がった。
胸に着けた校章は緑色、3年生だ。
「お怪我ありませんか、先輩」
落ちた鞄を拾って心配そうに覗う翠子に、女子生徒は「大丈夫」と弱い笑みを見せるも、腕時計に目を遣って顔色を変える。
「……いけない、電車来ちゃう。えっと、ありがとう。またね!」
翠子から鞄を受け取ると、女子生徒は慌しく走り去っていった。
その背を見送ってから、なんとはなしに顔を見合わせる寝太郎と翠子。
「……えへ」
寝太郎がえくぼを浮かべてはにかんだように笑うと、翠子もにこっと笑い返した。
「それじゃ、自分はこれで……」
「うん、気を付けてね」
目の前のインターネットカフェに入っていく寝太郎に手を振った翠子は、店の扉が閉まった後に小さく息を吐いた。
自分より背の高い、寝癖だらけだけれど笑顔の可愛い男の子だった。
でも、どうしてか自分の趣味を追及している時のようには、ときめけない。
年頃の少女らしく恋に興味はあるものの、異性に対して興味を抱けず、自分もそういった対象と見られる機会もなく。
深刻な悩みとまではいかないけれど、その事は翠子の心に引っ掛かっていたりする。
「遅くなってごめんね~」
入り口前で人とぶつかってしまった事も相乗して、寝太郎は胸の高鳴りを募らせながら内扉を潜った。
学校で顔を見る機会はあっても、こうして一緒に集まるのは初めての人も多い。
男女の集団に手を振りながら、近付いていく。
……が、親しい天野の隣に立っている先輩の姿を見て、うっと歩みを止めた。
(うわぁ……この人は更に見覚えがあるよ~!)
鼓動が主に悪い方に、ドキドキし出す。
敦志は風紀委員で、寝太郎が遅刻をする度によく見る顔だったのだ。
「寝太郎さん、女の子とぶつかってましたねー。何をお話してたのです?」
「えっ……」
ツインテールを弾ませながら寄ってきた
葛城 璃人
の言葉に、さっきの出来事が店内のみんなから丸見えだったと気付いて寝太郎はちょっとたじろぐ。
「まずはこっちで会員登録だ」
軽くからかうような雰囲気に釣られ、うっかりみんなの後に付いて行こうとした寝太郎を敦志が引き止めた。
カウンターのお姉さんがやけにニコニコしているのは、気のせいだろうか……。
敦志の説明もあって、すんなり登録を済ませる。
「どうぞごゆっくり~」
寝太郎の分の席を指定して、奥へ向かった彼らの背を見送る間も、お姉さんはニコニコしていた。
立地的に、寝子高生の利用も多い店だけれど。
(男の子も女の子も、恋愛シミュレーションばりにタイプ豊富なグループだったなぁ……はあ、眼福眼福)
「先輩、自分入ったんで休憩……何か良い事あったんスか?」
お姉さんは涅槃の笑みを後輩のバイト君に目撃されていた。
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月31日
参加申し込みの期限
2013年01月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月07日 11時00分
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