this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
キャットアイランドに行こう
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
彼らが取った席は、フロアの一角。
長い机の上にパソコンが並び、その間に簡単な仕切りが立てられている程度の開けたスペースだった。
ひとりで利用するなら個室の方が気兼ねがないけれど、みんなで楽しむなら断然こちらだ。
Cat Islandは開始間もないコンテンツだったものの、クライアントソフトが軽くて扱い易かったのと置いて欲しいという客の要望で、この店のパソコンにもインストールされるようになったらしい。
「……これは?」
敦志たちに付き合って女子組より後に戻ってきた天野は、先程までなかったフォルダマークのアイテムが届いているメッセージに目を留めた。
脇から画面を眺めた璃人が楽しげに笑う。
「えへへ、りぃたちから、初心者さんへのプレゼントなのですっ」
「そうなんだ。ありがとう、後で確認してみるよ」
とりあえず、貰ったアイテムはクローゼットに入れておく。
「橘先輩も詳しいんですか?」
「ああ、このゲームならやったことあるからね。簡単に説明しておこうか」
一方、これからアバターを作ろうという寝太郎に、頼れる先輩・敦志が手解きを始める。
「それじゃ、その間に僕はみんなの飲み物を取りに行って来るよ」
既に四苦八苦しながらもみんなに助けられてアバター作成までは出来ている天野は各々に飲みたいドリンクを聞いて席を立った。
天野の背や敦志にレクチャーを受けている寝太郎に視線を巡らせ、
高尾 日菜
はなんだかそわそわしていた。
日菜はCat Island内で、璃人と一緒に『LeChat』という洋服の店を出したばかり。
璃人が考案したデザインを、デジタルの描画も得意な日菜が3Dのモデリングに対応出来るように書き起こすという共同作業の為に、何度もネットカフェに通って試行錯誤を繰り返し、開店に漕ぎ着けたのだ。
祖父母が営む仕立て屋を参考に、璃人の考えたファンタジーな雰囲気を持つフリルいっぱいの可愛らしいドレス。
それは日菜の手によって、リアルな質感とCGならではの表現力を兼ね備えた高いレベルに仕上がり、女性アバターからの注目度は高い。
短期間にも手塩を掛けた店に梢や彼らを呼ぶのだと思うと、やっぱり緊張してしまう。
拘った内装の店内には細やかな細工のアクセサリーも置かれていて、衣類と合わせて訪れた人々に胸を張って出せるものなのだけれど。
「日菜さーん」
気持ちの問題はどうしようもないのよという感じで肩に力が篭っていた彼女を、璃人が小声で手招きする。
そこは、今ドリンクバーに行っている天野の席だ。
きらーん。
日菜の目が光った。
腰を低くしてテーブルを伝ってささっと席に向かい、璃人と一緒に何かの操作を行う。
そして、達成感に満ちた顔で頷き合うと、席の主が帰ってくる前に散開した。
「……な」
ドリンクバーから持って来た飲み物をみんなに配り終え、席に戻った天野は静かに固まった。
いつの間にか、アバターが自分に良く似た中性的な顔立ちに整えられていたのだ。
そこまでは良いとしても。
「どうして女キャラなんだ……」
首から下は見事にボンキュッボン、もとい女性のもので、日菜力作の立体感溢れるフリフリドレスが似合っている。
額に手を当てて嘘だろ、と呟く天野の姿に、向かいの席の仕切りに隠れて犯人達は肩を寄せ合って満足そうに笑みを浮かべていた。
「出来たぁ」
がっくりしている天野を他所に、寝太郎はアバターを作成し終えて歓声を上げた。
生まれたばかりのアバターが現れるエリアに、頭上に『ねこじま』というネームタグの浮かぶ灰色のもしゃもしゃ頭のアバターが立っている。
そこへ、テレポートした敦志のアバターがやって来た。
「とりあえず容姿を整えるのは後にして、みんなのところに行こうか」
親切にしてくれる先輩に、寝太郎はアバター越しに尊敬の眼差しを送る。
「ここからは、私の本領発揮ですね」
この時を待っていたとばかりに、梢は寝太郎と天野のところにずずいとやって来て、コホンとひとつ咳払い。
「いいですかー? ネトゲとリアルを分けて考えるのは、危険です。
ネトゲも現実も、動かしてるのは同じ人間なんですから。
伝説の廃人に向かって現実に戻れっていうのは逆効果です」
逆にこっちがリアルだ! なんて言われてしまうかも、などと力説する梢に敦志は苦笑した。
「あのー、これってどう操作したら……」
梢の勢いに若干面食らいながら寝太郎がおずおず尋ねると、敦志はああ、と頷く。
「パソコンの操作に慣れていないなら、実際に入ってみてからの方が楽らしい」
どうやって? という疑問には、梢が答えた。
「この中に入る! という気持ちを持って、画面に意識を集中させるんです」
「なるほど」
「え、えぇ?」
すんなり得心した様子の天野に、寝太郎ちょっとびっくり。
「それで納得出来ちゃうんだぁ」
「そういうものなんだろう。第一、もれいびだからってゲームの中に入れる事自体、もうフツウじゃないと思わないかい?」
「た、確かにそうだけど……逆巻君、さすがに冷静だなぁ」
「まあ、何事もやってみないとな。俺も中に入るのは、初めてなんだ」
寝太郎と天野の肩をポンと叩いて、敦志は自分の席に座った。
「あ、ダイブする時りぃが渡したフォルダの名前を思い浮かべておくと、初めから装着した状態になりますのでーっ」
向かいから顔を出す璃人の横で、日菜はやっぱりそわそわしている。
「二つの事を念じるって、さり気なく難しくない?」
「慌てないで大丈夫です。先に行って、待ってますからね」
む、と軽く眉間にシワを刻んだ天野に微笑んで、梢は一足先に意識を目の前の画面に集中させた。
彼女の身体が緑色の光を帯びたかと思うと、キラキラした粒子となって拡散し、一気にディスプレイの中に吸い込まれる。
現実の梢の姿は消え、表示されていたアバターが緑の光を纏った後、彼女そのものの姿に変貌した。
璃人や日菜たちも、それに続く。
「……ああなるのか」
SF映画ばりの状況を目の当たりにしてぽつりと呟くも、天野も男性陣と一緒に画面に集中してみる。
ふわっと身体が浮いたような気がしたかと思うと、エメラルドのような光の奔流の中に放り込まれた。
空いた席を掃除しに、ネットカフェのバイト君が布巾などを手にオープンスペースへとやって来た。
「……うん?」
まだ使用中になっている、隣接し合う複数の席が纏めて無人になっている。
不思議に思いつつも、荷物は置いてあるしみんなで休憩スペースにでも行ったのかなぁ、と深くは考えずにバイト君は通り過ぎて行った。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
キャットアイランドに行こう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月31日
参加申し込みの期限
2013年01月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!