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黒猫はパンツがお好き?
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寮の近くで藍やマリベルと分かれた紫蓮は、自室の窓辺に立ち、ため息をついた。
その手にはパンツが握られている。ごく普通の、女子高生らしいパンツ。
先ほどマリベルのセクシー下着を見た時は衝撃的だった。
「世の中には、ああいう下着を常用している高校生もいるのね…」
気に入っていた自分の下着もすごく地味に見えてくる。
強引に帰ってしまって悪い気もしたが、あのセクシー下着と自分の下着を並べて囮にするのは無理だと思った。
紫蓮はもう一度ため息をついて、部屋の外に、囮用のパンツを干した。
御剣 刀
は、この事件の犯人について真剣に考えていた。
(黒猫の下着泥棒か。それもパンツ限定…)
猫が自分の意志で干してある下着をわざわざ盗んでいるとは思えない。
布が欲しければ他の物でも良い筈だ。パンツに限定している理由がわからない。
誰かが猫を操って下着を盗ませているか、猫に変身して盗みを働いていると考えた方がまだ納得出来る。
だとすると、犯人はきっと『もれいび』だろう。ならば、このまま続けられては、ののこのフツウが脅かされる可能性がある。捕まえて止めさせなくては。
それにしても、猫…というか猫にパンツを盗ませている奴の目的は何なのだろうか。
そこが御剣にはいくら考えてもわからなかった。
だが、目的など、下着泥棒を捕えてみれば自ずと明らかになるだろう。
気を引き締めて顔を上げると、紫蓮が部屋の外に下着を干すところが見えた。
物陰に隠れて女子寮の下着を見張っている姿は、下心がないとはいえ端からみれば危険人物に違いない。
(何だろう、妙に後ろめたい気持ちが…)
そんな御剣の側で、邪な気配がした。犯人かと思い振り向くと、
巴に遠くに捨てられたはずの横嶋が、御剣の側で紫蓮の干されたパンツをじーーーーーっと見つめていた。
「やあ、いい場所を見つけたね!」
横嶋が御剣に明るく話しかける。
「ここならパンツが実によく見えるじゃないか。君はどれが狙われると思う? 俺はね、あそこの苺のパンツかなって思うんだ。すごく美味しそうだろう? でも、3階じゃあ猫には高すぎるかな。2階の端は見えるかい? あのパンツとブラをご覧よ、趣味の良い持ち主さんだね。女子寮って事は寝子高の生徒って事だよね! 持ち主さんは誰だろう? きっと似合うんだろうな~」
横に並んで朗らかに妄想を垂れ流す横嶋に、御剣の後ろめたい気持ちが益々強くなった。
その時、女子寮の窓に一番近い木の枝がガサリと大きく揺れ、黒い塊が窓から少し張り出したバルコニーの手すりの上へと降り立った。
「いたぞ!」
御剣の鋭い声が、場を引き締める。
黒猫は窓から部屋の中を伺いながら、器用に前足を使って目当てのパンツを仕留めた。
黒猫はパンツを咥えるや否や、しなやかな足取りでバルコニーから飛び降る。
そこを狙って黒猫を受け止めるべく、横嶋が黒猫の着地点に向かいジャンピングダイブで滑り込む。
しかし、狙いがわずかに逸れた。
「イテッ!?」
黒猫は横嶋の頭を踏みつけ、瞬く間に女子寮から逃げ出した。
「待ちやがれ!」
御剣が慌てて後を追う。民家の塀を越えた黒猫の先に回り、ろっこんを使うべく精神を集中させた時、小さなくしゃみが聞こえた。
見上げた視界に、パンツがひらりと落ちてくる。
思わずキャッチした御剣と塀の上の黒猫の視線がバチリと合わさった。
突然の出来事にお互いあっけにとられていると、
「うをーーーーーっ、そのパンツをよこせえーーーーー!!」
横嶋が全速力でこちらに走って来る。
鬼気迫る横嶋の迫力に、塀から飛び降りた黒猫は慌てて道を駆けて行く。
横嶋は黒猫目指して御剣の前を通り過ぎた。
「あなた! 黒猫を見なかった!?」
続いて追い掛けて来た紫蓮に訊ねられ、御剣はとっさにパンツをポケットに隠し、黒猫と横嶋の走って行った方向を指差した。
「ありがとう!」
礼を言う紫蓮を見送った御剣に、滝のような汗が流れ出す。
(俺…何でパンツの方を捕ってんだよ!? 今の持ち主に返せばよかったんじゃないのか? 今更放り出すわけにはいかないし、このまま持ち続けたら変態だ……)
どうしよう…。さしもの剣術の猛者も、ポケットの中の柔らかな感触に動揺していた。
「刀くん?」
そこへ、
桜庭 円
が通りかかった。
円もまた、愛猫である茶トラの子猫・にゃーくんと共にパンツを盗む黒猫の調査に来ていたのだ。
「さっ、桜庭!?」
らしくない御剣の態度に、円は首を傾げた。
「どうかしたの?」
「な…なんでもないっ!!」
顔を赤らめて走り去る乙女のような御剣の姿に、円はますます頭を悩ませた。
円の肩に乗ったにゃーくんが、にゃーんと鳴く。
「ああ、ごめん。黒猫探さなくちゃだよね」
御剣については後で本人からじっくりと事情を聞きだすとして、今は黒猫捜しが先だ。
「出来れば穏便に終わらせたいなぁ」
円は再び民家のベランダや猫のいそうな隙間を確認しながら歩き出す。
ふと気が付けば、にゃーくんの姿が見えない。
「にゃーくん、いくよー!」
声を掛けながら辺りを見回せば、生垣に入って行こうとするにゃーくんを見つけた。
冒険心旺盛な子猫に苦笑しながら、円がにゃーくんを抱き上げると、何かをくわえている。
それは細い輪状のもので、腕輪というより首輪。犬というより、
「猫の首輪?」
首輪は自然に落ちたものではないようだ。
留め金が外されているのを見れば、明らかに人間が外したものだろうと推測出来る。
首輪は新品ではなく、使用されていた物のようだ。
「これが何かの手がかりなら、にゃーくんお手柄だね」
円の言葉に、にゃーくんが嬉しそうににゃーと鳴いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月30日
参加申し込みの期限
2014年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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