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黒猫はパンツがお好き?
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「さて、散歩で偶然通りかかったわけだが…」
旅鴉 月詠
が視線の先で揺れるパンツを眺めながら考えた。
パンツが固定された棒の先から吊るされているのを見れば、それが人為的な、いわゆる罠だという物に相当する事は明らかだ。
これは今話題のパンツを盗む黒猫捕獲用に設置された物だろう。
しばらく立ち止まっていた月詠に、近くをうろついていた巴が苛立った様子で声を掛けてきた。
「おい、月詠! そんなとこに突っ立ってられちゃ、犯人が罠に食いつきゃしないじゃないか!」
その台詞から、罠を仕掛けたのが巴だと簡単に推測出来る。
「これは君の仕業か、桜崎。成果はどうだ?」
月詠が訊ねると、巴は自慢げに笑った。
「もう何匹も掴まえてある」
巴が指した近くの公園には、パンツにたっぷりとまぶされたマタタビ粉で酔っ払った数匹の猫がうにゃうにゃとふらついていた。
「まあ、黒猫はまだ一匹も掛かってないけどさ…」
手に持つ空のゲージに視線を落とし、巴が拗ねたように呟く。
とにかく罠から離れて欲しいと言われ、月詠は巴と一緒に公園の茂みに隠れて罠を見張った。
「しかし、黒猫は何故パンツを集めるのだろう?」
風に吹かれてひらひらと揺れるパンツの罠を見つめて、月詠が呟く。
「あたしも考えたんだけどさ」
月詠を口の軽い人間ではないと見込んでいる巴は、自分の考えを話し始めた。
「実は、ろっこんを使って変身した人間の仕業じゃないかって思ってるんだ」
巴の考えに月詠も頷く。
「可能性としては悪くないな。まず、パンツとは下半身部位を防護するものであり、保温性を持つものである。しかし、直接肌に触れるものである事から、男性に比べて肌の弱い女性の下着は、より柔らかい素材で出来ている事が多い。包まれば温かろうし、集まればクッションになるだろう。だとするならば、犯人は保温しなければならない理由があるのではないかと私は思う」
「例えば?」
巴に問われ、月詠は猫の事情を考える。
「子猫がいるとか…。もしくは、犯人が柔らかい素材に味をしめて収集している可能性もある。鴉が光り物を集めるように。前提として、黒猫自体に神魂等、何らかの事象が理由でない限りの推測だが」
月詠の答えに、うーんと巴が首を捻る。他の理由を捜して月詠が先を続けた。
「神魂が関係している場合を考えるとすれば、召還タイプ…猫そのものがろっこんで、ただの変態である可能性。または、変身タイプのもれいびが猫に変化したとする、やはり変態の仕業。でなければ、憑依能力者が猫を操って収集している、どうあがいても犯人は変態だとする説…」
「神魂がからんでいるなら、犯人は変態に帰結するってだけじゃねぇか」
呆れる巴に、月詠が断言する。。
「そう。君の説が正しい場合、犯人は変態だ!」
「………」
「………」
しばし無言になった二人は、どちらからともなく罠のパンツに視線を戻した。
「まあ、捕まえなければ何もわからないがね」
「そうだな。掴まえりゃいい事さ」
月詠の言葉に、巴はそう返した。
やがて、罠のマタタビに惹かれて近づいて来た三毛猫と茶トラの猫が、巴のパンツを激しく奪い合ううちに、棒の先からパンツが外れてしまった。
茶トラがパンツを咥えて走り出す。
「待ちなっ!」
巴が慌てて猫の後を追い掛ける。
「キャーーーーッチ!!」
走る猫の横の路地から飛び出した横嶋が、猫ごとパンツを抱えて転がる。
「ああ、これは間違いなくパンツだね! 君、このパンツの中身はどこに置いてきたのか詳しく教えてくれないか? 出来れば、持ち主さんが新しいパンツを履いちゃう前に会いたいな!」
横嶋の腕の中でマタタビに酔っ払った茶トラがふらふらと逃げ出す。
「変態総代!? あんた、なんでここにいるんだ!」
追いついた巴が横嶋を見て驚愕する。確かに縄で縛って桜川に捨てたはずなのに。
「巴ちゃん、また会えたね! きっと愛の力だよ! さあ、俺に胸を…じゃなくて、俺の胸に飛び込んでいいんだよ!」
優しく迎えるように両腕を広げる横嶋の手の先は、何故か半球状のものを包み込む為に広げられていた。
それがまた巴の怒りを買う。
「いいからさっさとそのパンツを返しな!」
「パンツってこれかい? 巴ちゃんのなのかい? 取り戻したお礼に少しだけ、おっp…」
突然、横嶋の背中が力いっぱい踏みつけられ、倒れた身体が地面に縫いとめられた。
「猫を追ってきてみれば、結局、人間が犯人だったわけ?」
桜花寮から黒猫を追ってきた紫蓮が、パンツを持っていた横嶋の背中を踏みつけながら冷たい視線で見下す。
「覚悟は出来てるんでしょうね?」
普段、あまり怒らない人が怒るのは、恐ろしいものがあった。
「ちょっといいか?」
巴に追いついた月詠が、紫蓮に声を掛ける。
「そこに居るのはセクシーペインター! おっぱい揉ませて下さい!」
紫蓮の足の下で喜色を浮かべ、月詠に向かって真剣にそう言った横嶋の頭に巴の拳が飛ぶ。
「ぐふっ!? ううっ、酷い……」
そんな横嶋をひとまず置いておいて、月詠は紫蓮に話し掛けた。
「まず、横嶋が持っているパンツは桜崎の物で君の物ではない。そして、君が追ってきた猫というのは、アレではないのか?」
月詠の指す先には、月のパンツを咥えた黒猫が、のんびりと塀の上を歩いていた。
「あんなところにっ!」
紫蓮が黒猫を追うと、気付いた黒猫がまた全速力で逃げていった。
「加勢するぜ!」
今のが問題の黒猫とみるや、巴も紫蓮と共に走り出す。
「このままじゃ、パンツを取り返して持ち主さんとのあれやこれやの計画が台無しじゃないか! セクシーペインター、こんど揉ませてくださーい!」
横嶋も素早い回復力で立ち直るとそう叫びながら駆け出した。
「やれやれ…」
月詠は散歩の続きのような気負わなさで、三人の向かった方向に足を向けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月30日
参加申し込みの期限
2014年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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