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慌てん坊なあの人が来る前に、「おめでとう」をあなたへ
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ウインターソングが流れるキャットロードを、今月に入って何度歩いただろう。
気がつけば12月も中旬へと差し掛かり、
早川 珪
の誕生日も目前に迫っている。当然お祝いの計画は、準備から最終確認の段階へと順調に進んで……いれば、良かったのだけれども。
まだ思案顔で歩く
綾辻 綾花
は、彼へのプレゼントを購入どころか、候補も絞りきれないでいた。
(珪さんと言えば、本とワインだけど)
そこに絡めた品々にも限りがあって、これといったものが思い浮かばない。綾花は小さく息を吐くと、とりあえず目に入った文房具店へと足を向けてみた。
そのまま棚を流し見るも、どれもイメージとは違うように感じて店内をスタスタ歩く。
手帳は好みのフォーマットがあるだろうし、ペンも愛用の物があったはず。でも、そういうのではなくて。
(今回は特に、恋人になって初めての誕生日だから……もっと、こう)
仕事でも私生活でも使える万能なアイテムより、珪の日常へ寄り添える物がいい。方向性が明確に定まると、綾花は心の中で力強く拳を握って、決意新たに次の店へ向かった。
本に纏わる雑貨コーナーを見つけ、これならと期待を寄せて目を凝らす。……しかし、今まで贈った誕生日プレゼントを思い返すと、やっぱり手は伸びない。
高校1年生のときは
カップケーキとブックカバー
で、2年生のときには
レザーのブックマーカーの5色セット
だった。これらはデザインこそ豊富にあるけど、同系統の物は気持ち的に選びづらく、必然的に除外される。
(と、なると……)
ブックスタンド、スタンドライト。あとはクッションとか、飲み物の冷めにくいタンブラーとか。
読書のお供に便利かなとは思うけど、だんだん本に関係あるのか無いのかわからなくなって、綾花は悩みこんでしまう前に再び次へと切り替えた。
今度は少しだけメインストリートを外れて、桜花寮方面へ向かうアーケードを行く。人の流れが緩やかだけど裏通りなんて空気は無く、大きな通りでないけど賑わいだって負けてない。
ここになら、普段見落としてしまう何かがある。そう期待して意気込み歩く綾花は、さっそく念入りに通りの看板をチェックした。クリスマスのイルミネーションを飾っている店が多く、そっちのプレゼントも考えないとなと頭の片隅では思うけど、まずは珪の誕生日プレゼントだ。
印象に残ったのは、珪が好んで身につける赤と黒に近い外観の店。ボルドーのオーニングと、黒い壁の組み合わせにピンッと来て近寄ってみると、僅かに立ち飲みスペースもあるワイン専門店だった。
(……さすがに、1人だと入れないかな?)
表の黒板にはシャルキュトリーの販売もあると書いている。それを理由にすれば、少なくとも入店は大丈夫だろう。ただ、ワインを楽しむときに必要な小物を見るとなれば、店員から疑いの目を向けられるかもしれない。
そもそも昨年は、協力者もあって
ソムリエナイフ型のワインオープナーとボトルストッパー
をプレゼントしている。他にもワインに纏わる小物はあるだろうけど、具体的なプレゼントをイメージしていたわけではないから、何となく眺めに入るというのも気が引けた。
もっとこう、飲めない年齢でなくとも前向きに入店できる理由。悩みながら視線を彷徨わせた綾花は、店の脇で何かが動いた気がして目を向ける。
古びた段ボール箱に入ったサバトラが、不思議そうな顔でこちらを見つめていた。大層お気に入りの場所なのか、体のサイズに合わずミチミチしているのを気にもとめず、収まっているつもりで寛いでいる。
「こんにちは、寒くないですか?」
短くひと鳴きすると、猫は余裕の微笑みを浮かべて首を埋めた。よく見れば段ボールからコードが垂れているので、ヒーターが敷いてあるのかもしれない。
首輪は見えないけれど、この店の人が外飼いしているのだろうか。今日会ったにゃんことしてメモを取り、猫の顎下を撫でて気ままに相談をしてみる。
「大切な人に誕生日プレゼントを贈りたいんですけど、何がいいと思いますか?」
そのまま頬を撫で、額をくすぐり。ひとしきり構い倒すと、猫は店の表に立て掛けてある黒板を指すよう尻尾を振った。そこはさっきも一読したけれど、綾花の求める情報ではなかったことを確認している。
「もう作るメニューは決めてあるので、料理の勉強は今度ですよ」
右へ、左へと指先を振り、目で追う猫を微笑ましく眺めていると、綾花の中でふと閃きが舞い降りた。
ワインの専門店ということは、おそらくソムリエがいる。店にもよるだろうが、概ねソムリエと言えば共通して、白いシャツに黒いベスト、そして――。
(……エプロンっ!)
ハッとして固まる綾花を狙って猫パンチが飛んでくるが、綾花はその肉球を掴み感謝するように振った。
「絶対似合います! それに、もしかしたら一緒に料理をすることだって……」
きゃあきゃあと盛り上がった綾花は、猫の良いところを探すように全身わしゃわしゃと撫で上げ、次に会えたらおやつも奮発しますねと約束して買い物へ戻る。
プレゼントが決まれば、もう悩むことはない。
足取りは軽く、表情も朗らかになった綾花はお祝い計画を振り返り、万事揃ったと満足げに頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月27日
参加申し込みの期限
2025年12月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年12月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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