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Geheime Maske
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燃やす物を全て運び終え、深雪はそっと客間を抜けると階段を上がった。壁にかかる賞状を横目で見ながら、優妃のいるピアノ部屋まで来ると軽くノックをしてから扉を開けた。大きなグランドピアノの前に座っていた優妃が顔をあげ、驚いたように目を丸くすると立ち上がってピアノの陰に隠れる。今にも泣き出しそうな灰色の瞳に、深雪は慌てて仮面を外すと部屋の中に入った。
「驚かせて悪ぃ、俺だ」
「霧生さん……?」
優妃がピアノの陰から顔を覗かせ、深雪は小さく頷くと仮面をつけた。
「今日の俺はオフィーリアって仮面を被ってんだ」
「……霧生さんも、お兄ちゃんに誘われて?」
「何だ、知ってるのか?」
「詳しくは知らないけど、お兄ちゃんが色んな人を呼んだって言うのは、知ってるの。お庭で、何をしてるの?」
深雪は簡単に庭で行われているイベントの内容を説明すると、ピアノの近くの窓を開けた。そこからは広い庭が一望でき、優妃が背伸びをしながら下の様子を伺う。
「普段だと、表せない心……。だから、オフィーリアさんなの?」
優妃の細い指が、深雪のマスクに伸びる。何かを確かめるようにそっと触れる指先にくすぐったさを感じながら、深雪は自嘲気味に微笑んだ。
「あぁ、だから、素直なことも言える……。なぁ御陵、一緒にまた即興で連弾しないか? 火を近くで見るのは怖いだろ? でも、この部屋からでも参加する気分は味わえると思うんだ。俺達で、燃やされて灰になる想いにレクイエムを贈ってやろーぜ」
窓を開けっ放しにしていれば、きっと下にいる人にも聞こえるだろう。燻って昇華出来ない想いへのせめてもの弔いになれば良い。優妃が小さく微笑みながら深雪の手を握り、ピアノの前まで歩いて行く。黒い椅子に腰掛け、優妃が弾き出すのを待ってから音を重ねて行く。優妃の音は相変わらず、心地良く美しかった。静かに語り掛けてくるような音に、深雪の心を覆う仮面が溶けて行く。
「お前と連弾するの、すげー楽しい。……実は今までは人と合わせて演奏するの苦手でさ……最近、誰かと一緒に演奏できるようになったんだ」
灰色の瞳が、深雪の横顔をチラリと見上げ、再び手元へと落ちる。
「前は誰かと演っても、自分の気持ちを上手く乗せられなかった。一緒に演奏してる奴に気持ちが伝わるのが、怖かった。……でも、信頼できる奴らと演奏して、楽しさを知った」
優妃の音を支えるように低音を紡ぎながら、深雪は微笑んだ。
「御陵も、俺との連弾楽しいって思ってくれたら、すげー嬉しい」
「……凄く昔、まだママが生きてた頃に、お兄ちゃんと三人で弾いた事があるの。……霧生さんと弾くと、あの時の事を思い出すの」
優妃の演奏が止まり、深雪も手を止めると隣を見た。幸せそうに微笑む優妃の濁りのない瞳に、視線が吸い寄せられる。
「たった一回だけなの。すぐにママの病気が悪くなったから。もう一度弾きたいって思っても、私しかピアノは弾いてないから。だから、霧生さんと弾くと、嬉しいの。……私の言いたい事、伝わってる?」
不安そうに首を傾げる優妃の背中を、ポンと優しく撫でると、頷いた。
「あのさ……兄貴と被るし、名前で呼んでもいいか? 代わりにっちゃなんだけど、俺の事も名前呼びでいいし。……あ、嫌だったら苗字呼びのままにするけど……」
「名前で呼んで? 私もこれからは、深雪さんって呼ぶね?」
キラキラとした笑顔を前に、深雪は急に恥ずかしくなって「おう」と言ったきり俯いた。普段の深雪では言わないような本音の数々に、顔が火照る。
「あー……慣れねぇことするもんじゃねぇな……。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。……でも、今話した事は全部本音だから。聴いてくれて、ありがとな」
「深雪さんって、ちょっとお兄ちゃんに似てる。凄く優しいのに、隠しちゃうの。……深雪お兄ちゃんって呼ぼうかな?」
小悪魔じみた悪戯っぽい笑顔に、深雪はさらに顔を赤くするとピアノに突っ伏した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月13日
参加申し込みの期限
2014年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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