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うわーっ!
佐藤英二の頭のなかの叫びだ。
降るなんて聞いてなかったよー!
今日の大学は四限までの日だった。心かろやかに歩いて、ストレートに帰宅してゲームするか、ちょっと『クラン=G』にでも寄ってプラモの新作を物色するか、それともスーパーで買い物して──と、そんなことを考えていた矢先だった。
降ってきたのだ。雨が。
それも並大抵の勢いじゃない。寝子島中の雨が、全部まとめて自分めがけて降ってきたのではないかと思うほど勢いは強烈だった。
道の向こうが白くかすむほどの雨量。風は横殴りで、傘を差していてもたぶん意味はない。吹き飛ばされ骨が折れるのがオチだろう。鞄で頭をかばってはみたが、まったくの無意味だった。
走れど走れど雨の勢いは尽きない。むしろ増していく。
シャツの襟から雨水が流れ込み、ジーンズどころか下着にまで染みてくる。靴なんてとっくに浸水して、もう水たまりを踏んでもぶにゃぶにゃした感触があるばかり。そもそも、もはやどこかしこも水たまりといってよかった。様式美メタルバンドのツーバスドラムソロみたいなリズムで、アスファルトを雨が叩きつけている。
夏なのがまだ救いか。真冬だったら、凍り付いていたかもしれない。
屋根も建物の軒もなく、身を隠せる場所がないのがつらい。アパートまで駆け抜けるつもりだったが、気力も限界に達していた。
こうなったら、と英二は、なじみのスーパー銭湯を目指すことにした。
ほうほうの体でたどりついてドアをくぐる。
持っててよかった会員カード。いや正確にはアプリだ。入口で読み取らせて、いとも簡単に入店手続きを終えた。
あっ、スタンプカードがたまった。
スマホに輝く、太陽のようなニッコリ顔のマーク。『おめでとうございます』のメッセージ付きだ。店名は『微笑の泉』なのだが、おくゆかしい微笑ではなく燦然とした満面の笑みなのが嬉しい。
ふーん、ドリンク一杯無料なのかー。
有効期間は無期限らしい。今日さっそく使っても、次回でも、なんなら来年やもっと先でもいいとのことだ。
いっそのこと、野々さんと来たときにサプライズでプレゼントしてもいいかもしれない……なんて。
世間一般の女の人なら「なにそれ」と言いそうな(といってもこれは英二の想像だが)、無料ドリンクコーヒー牛乳でも、野々ののこなら飛び上がらんばかりに喜ぶであろうと英二は知っている。
「えー!? いいの~? こんないいものもらっちゃって!?」
むしろこっちが恐縮しそうなくらいの、ののこの声が聞こえてきそうだった。
ようやく雨から逃れて落ち着いたせいか、前に
ののこと来たとき
のことを、英二は思い出していた。
また来たいなあ、野々さんと。
あれ以来英二はちょこちょことここを訪れているのだが、ののこと一緒という機会はなかった。家の浴室が復活したおかげもあって、ののこはこのところシャワーくらいはしているらしく、少し前みたいに浅黒い姿&蓬髪の座敷わらし(?)みたいな姿を見せることはなくなっている。なので気楽に呼びかけにくいというのもあるし、ののこから誘われることもなかった。
びしゃびしゃになった服を脱ぎながら、英二は自分の胸の中にもうひとつ、湿った何かを感じていた。
乾かしたいのは、服よりもたぶん──ののこへの想いのほうだ。
もっとカラッと付き合えたらいいのに。
でもちょっと、気楽には声かけにくいんだよなあ。銭湯一緒に行こうよ、って。
前回は目に見えてののこがダーティだったから、あまり迷うことなく呼びかけることができたのだ。だけどぱっと見、清潔な(といっても服装は、襟ぐりが伸び伸びのTシャツだったりするのだけれど)最近の彼女には、気軽に呼びかけにくいのは、事実だ。
だって、「なんか野々さんって不潔じゃない?」って言ってるみたいだし。
僕はただ、骨まであったかくなった状態で、野々さんとおしゃべりしながら帰り道を歩きたいだけなんだけどなぁ……。
こんなことで悩んでしまうのは、意気地がないせいか、人生経験が不足しているからか、そんなことまで考えてしまう英二なのである。
ともかく温まろう、サウナも行こう。世間ではサウナに入って『ととのう』って言うらしいし、頭の中身もととのえたいな。
言葉にはしないけれど、英二にはほんのりとわかっている。自分が整えたいのは、ののこへの想いだということを。
雨で洗われた頭をシャワーで流して、なんとなくリンスもつけてさっぱりした。さあいよいよ、と立ち上がったところで、いきなり視界に飛びこんできた意外な組み合わせに英二はぎょっとした。
まさか、こんなところで。
寝子高教師の
五十嵐 尚輝
と、やはり教師の
ウォルター・B
だ。もちろん両者ともに面識がある。あえてクラシックに言えば、両者からは薫陶を受けている。というか、尚輝は一年生時分は担任だったわけで。
五十嵐先生とウォルター先生、なんか、仲よさそう。
なにせウォルターの背中を、尚輝が泡立てているのである。洗い場の風呂椅子に座るウォルターを、同じく椅子に座る尚輝が。お背中お流しします、というやつか。……やつ、とは言ってみたけれど、そんなシチュエーション英二は経験はおろか見たこともない。
こういうの実際にあるんだ。
──じゃなくて、五十嵐先生とウォルター先生って、仲良かったんだなあ。
少なくとも仲が悪かったらこうはなるまい。いや、ただの同僚であっても同じだ。なにやら会話も交わしている様子だった。
なんだか邪魔しづらい雰囲気……。
見て見ぬ振りをして通りすぎるべきか、それとも。
英二は、迷った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年10月16日
参加申し込みの期限
2025年10月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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