this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
お三夜さまと狛猫さんたち
高速渦金魚すくいを楽しんで三匹掬ったうちの一匹をお持ち帰りすることにした
響 タルト
と、見ているだけで十分楽しいという
シオ・レイゼルオーク
と
ハルキ・イエハナ
の三人は、祭りの空気を楽しみながらのんびりとそぞろ歩いていた。
「高速渦なんてすごいところを泳いでるから不思議金魚なのかと思ったけど、見た感じ普通の金魚みたい」
タルトは目の高さにビニール袋を掲げて、その中で泳ぐ赤い金魚を観察している。
「タルトさん、お祭り金魚を食べちゃダメですよ?」
「食べないよー」
くすくす笑いをしあうシオとタルトを、ハルキは微笑ましく見守っていたが、その耳にふいに賑やかな拍手喝采が聞こえてきた。見れば、道からすこし外れたところに人だかりが出来ている。ねこも人も交じりあった踊りの輪が出来ているようだ。
「おや、あれは――」
「お三夜さま!」
「……と、狛猫の一之助さん、二右衛門さん!?」
ふおおおお……っ、とシオは息を詰めるようにして小刻みに震えた。
「な、なんて尊い! 踊るお三夜さまと狛猫さんたち……貴重すぎるっ!」
中心で踊る母娘らしいふたりは、今どきなキレキレダンスをしているが、その周りで踊っている二足歩行のねこたちやお三夜さまは、にゃっ、にゃっ、と腕をふりふり、しっぽをふりふりするような、コケティッシュで盆踊りっぽい踊りである。
お三夜さまを追いかける狛猫たちの踊りはひどいというかなんというか……手も足もカチカチでぎこちなく、ふたりだけロボットダンスをしているかのようだ。
「はぁぁっ、それもまたよし、です♡」
妻がお三夜様たちを見て嬉しそうにしているのを、ハルキは楽しげに眺めていた。タルトもである。
ふたりとも、シオが楽しそうにしているのが、楽しいのだ。
「シオさん。お三夜さまたちにご挨拶しにいかない?」
「え、いいのいいの。ファン心理なの、見守っているだけで十分……」
遠慮するように顔の前で手を振って、タルトの提案を断ろうとしたそのとき、お三夜さまのほうがシオたちに気づいて輪を抜けてきた。
「にゃにゃー。シオ殿にゃ。お久しぶりにゃ」
「わ、わ、お、お久しぶり! お元気そうで何より」
「なんでそんなにどもってるにゃ?」
「だってー。声をかけてもらえるなんて思ってなかったんですもんー」
「?」
と首をかしげるお三夜さまに、タルトもご挨拶する。
「こんばんは♪ 一之助さんと二右衛門さんも」
お三夜さまの背後には、追いかけて踊りの輪を抜けてきた一之助と二右衛門がいた。踊り疲れて息が上がった様子で、それでも折り目正しく頭を下げて挨拶を返してくれる。
「おばんでございます」
「ご無沙汰しております。お変わりないようで何よりでござる」
シオははしゃぎたいのをぐっとこらえて頭を下げる。
「狛猫さんたちこそお変わりなく……お会いできてうれしいです」
「いつもお世話になっております」ハルキも丁寧に頭を下げた。「今宵はめずらしいお姿ですね」
「そうですな」
「人の姿はふだんあまり取りもうさん」
一之助と二右衛門が交互に答える。
「しかしたまには」
「そう、たまには」
「眼福です♪」
シオは頬に手をあてて、まばゆそうに若武者姿の一之助と二右衛門を見て……しばしのあいだ口をつぐんで、お三夜さまと狛猫たちを名画でも見るかのように眺めていた。
「……ええと。では、これで」
「にゃにゃっ? せっかく会えたのにゃ。ちょっとくらい一緒に屋台巡りしようにゃ」
「え、でも。プライベートのお邪魔はしたくないし」
「なーに水臭いこと言ってるにゃ。ほら、行きたいところはないのかにゃ?」
「そんな……申し訳ない……」
そうだよね、とシオは、ハルキとタルトのほうを見た。ふたりはにこっと笑顔になった。シオがお三夜さま大好きなのをよく知っているし、せっかくお三夜さまがこう言ってくれてるんだからいいんじゃない、という笑みだ。狛猫のふたりまで、シオの言葉を待っている顔である。
「そうですか? だったらお言葉に甘えまして――」
やってきたのは運命万華鏡の屋台。
「やっぱり運命って気になりますよね~」
六人はそれぞれに万華鏡を手にして覗いてみる。
「ハルキさん、何が見えます?」
「俺は……
星の海を列車で旅してる様子
、かな。シオさんといっしょだ。それから……」
ハルキの言葉を遮るようにして一之助が叫ぶ。
「なんと! ハルキ殿と同じような光景が我も見えまする! キラキラしてきれいですなあ」
「やや、我もじゃ! お三夜さまも星遊びしておる!」
二右衛門までもが銀河での星遊びの光景を見ているらしい。
一方、目を眇めたシオが見たものは……。
「
サイバーな世界でラーメン屋台を探す
?」
「えーっ、それってもしかして、空に電脳クジラが浮かんでる世界?」
万華鏡に目を当てたまま、タルトが驚いた声を上げる。
「そうそう! それからお三夜さまが作ってくれるラーメン……」
「にゃあ~。ラーメンが無くなった世界のラーメン、どうぞ召し上がれにゃ!」
お三夜さまももしかして、同じ世界を見ているのだろうか。
六人は万華鏡から目を離し、お互いの顔を見合わせた。星屑銀河とサイバーな未来、ふたつの不思議な世界のことは、もしかしたらこれから起こる運命なのかもしれないと思いながら。
「あー、なんかラーメン食べたくなっちゃった。ラーメン屋台ってあったっけ?」タルトが言った。
「たしかあっちに」ハルキが指さす。
お三夜さまとシオがふたりで、節をつけて歌いだした。
「ナルトにメンマ、チャーシュー、ネギにゃ~♪」
「半熟煮卵に海苔も一枚乗っけたあったかいラーメン~♪」
「食べもうそう」
「食べもうそう」
一之助と二右衛門も楽しそうにうなずいている。
みんなの心はすっかりラーメン。秋の夜長のあったかいラーメン。
六人は行こう行こうと歩き出す。
赤い暖簾の屋台を目指して。
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!