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【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
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祭りの終わり
夜がかなり更けてきた。
朝鳥 さゆる
が、へべれけに酔った
姫木 じゅん
に肩を貸して歩いていく。帰るところのようだ。
人が少なくなってきた夜店の並びを、
巫部 紫苑
が社殿のほうから入口のほうへ戻りながら歩いてくる。今回の祭りでも、食べ物屋台をひととおり制覇した紫苑は、見落としがなかったかときょろきょろしている。腹にまだ入りそうな雰囲気なのが恐ろしい!
「こちらの屋台は……おっと、食べ物の屋台ではありませんでしたか……『高速渦金魚すくい』? 最近の金魚すくいは水槽が渦を巻いているんですねぇ……ハイカラです。それでこちらは……『スーパーボールすくい』ですか」
紫苑は足を止めた。ここにだけ、人だかりが出来て盛り上がっていたからだ。
「なんでしょう?」
人々の頭ごしにつま先立ちで覗いてみる。
中心にいるのは三十代くらいの女性――
河嶋 ちせ
だ。彼女は淡々とした表情だが、傍らに積まれたいくつものバケツが異様だった。すべてのバケツのなかに、スーパーボールが山と詰まっているのである。
――あと一個! あと一個! と声援が上がっている。
「……あれ、さっきの人、まだスーパーボールすくいしてたんだ」
すぐ後ろから声がして振り向くと、
野々 ののこ
と
佐藤 英二
の姿があった。
「ののこさん、お久しぶりです」
「あっ、紫苑ちゃん! 久しぶり! 今日もいっぱい食べた?」
「ええ。ところで……さっきの人、とは?」
「うんとねー」
そこまで言ってうまく説明できずにののこは英二の顔を見た。英二は続きを引き取って答える。
「僕たちがここを通りかかったとき、スーパーボールを1000個掬うって宣言してた人がいたんだよ。もう何時間も前のことだけど……」
――わああああっ、と大きな歓声が上がる。
ちせが立ち上がってガッツポーズをしている。
その手の中には、まるで地球みたいな青いスーパーボールが握られていた。
「~~~ッ!! 1000個!! 達成!!!!」
一番興奮していたのは、店主の赤っぽい毛並みのねこである。
「こんな人間みたことないにゃっ! 快挙だにゃーーーっ!!」
その瞬間、悲鳴のようなものが聞こえた気がして、英二は振り返った。
すこし離れたところに、灰色の髪をした青年と白いワンピースのお嬢様がいた。お嬢様のほうが頭を抱えて蹲っている。青年は驚いて、どうした、と声をかけているようだ。
「――いまっ、時の特異点が見えました! 寝子島と関係ない誰も知らない世界……誰も知らない宇宙の片隅にある、危機に陥っていたねこの惑星がいま、救われたようですわ……っ!」
なんか見たことがあるようなカップルだな、と英二は思った。
というか……『ねこの惑星が救われた』?
「そういえば運命万華鏡を覗いたとき、野々さんが『宇宙のどこかのねこがいっぱいの惑星が救われた』って言ってた気が……」
首を傾げた英二はしかし、ののこに抱きつかれてそのことを忘れた。
「英二くん! 1000個だって、すごいねえ!」
「野々さん……もしかしてアニメの最終回だけ見て感動して泣くタイプ……?」
「えー? なにー?」
ま、いいや、と英二は思う。ののこの顔がそばにありすぎて、なんだかドキドキしてしまって、そのほかのことはどうでもいいやという気持ちになってしまっていたから。
「……やったじゃないですか、私」
帰り際、ちせはそっと鳥居のほうを振り返る。手にした巾着ビニール袋のなかには持ち帰り用に選んだスーパーボールが5個。キラキラと星のようなものを適当に選んだ。
かなり肩が凝っている。片手をあてて、首を回す。いい疲れだ。
――ちせが『スーパーボール救い』というろっこんの持ち主だったということは、本人も知らぬことだ。ポイ1本でスーパーボールを1000個掬うと、寝子島と関係ない誰も知らない世界、誰も知らない宇宙の、危機に陥っている惑星を救うというろっこん。神魂が消えたあとの世界で、そんなろっこんがもし本当に発動したとするならば……それはお三夜まつりの不思議のひとつだったといえるのかもしれない。
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます。笈地です。
お久しぶりのお三夜まつり、いかがでしたでしょうか?
お三夜まつりは、猫とねこと人がまじわる雰囲気が私も好きで
いつも、もっと上手に描写できたら~と思ってしまうシナリオです。
猫=四足歩行、ねこ=二足歩行 で書き分けてますので
雰囲気をイメージして楽しんでいただけたら幸いです。
現実の季節も秋めいてきましたね。
季節の変わり目、みなさまご自愛くださいね!
それではまた別のシナリオでお会いできますれば。笈地でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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