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[TOS] 狂気日食
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新世界機構の先頭集団は、すでにコロニーに突入したのだろう。
どこからともなく崩れ落ちる建材の轟音が響き、遠くでは人々の悲鳴が連なっていた。瓦礫が崩れる鈍い音、怒号、鉄と鉄の衝突音。コロニー全体が、見えない巨腕に揺さぶられているかのようだ。
楓は狭い路地を抜け、荒れた倉庫と石垣の間に入る。
先には物見塔に偽装した投石機が立っている。だが操作手の姿はない。人間が数人倒れ伏しており、周囲は朱に染まっていた。
寸前まで楓がいた場所に、ナイフが突き立った。
ほんの数秒でも、数秒でも殞脈〈ダンス・マカブル(死の舞踏)〉を発動するのが遅れていれば命はなかっただろう。
楓はステップを止めて視線をめぐらせた。
どこから!?
廃屋の陰。煤けた梁の隙間。壁を這う風。どこにも気配はなく、ただ血の臭いだけがあった。
人ならざる技術で存在を溶かし込む敵。
きっと、蘭付きだ。
楓は目を閉じる。心拍と呼吸を抑え込み、世界の流れを自分の内に同期させる。
瞼をおろせばそこは闇だ。
──来る。
次の瞬間、風が耳を裂き、ナイフが闇を駆け抜けるのが見えた。
甲高い音。火花が弾ける。楓は目を開ける。
そこに『影』が立ち現れた。
影は、あまりにも自然に姿を見せた。梁の煤けた隙間から這い出してきたかのように。
女である。
指先が細長い。瞳は冷たく虹彩が金属めいており、蠱惑的なほどの殺意を帯びている。
「光学迷彩、っていうんだよね、それ。背景に溶け込む技術」楓は言った。「ヴァロラ峡谷にはいま、あんたみたいなのが何体まぎれこんでるの?」
「
あたし独りだ!
」
ミューは、自分が言葉を発してしまったことを即座に恥じた。余計なやり取りは任務にとって無駄でしかない。だが、『何体まぎれこんでるの?』という問いの皮肉さに、胸の奥で小さな炎が燃え上がったのを抑えられなかった。
単独潜入工作のプロフェッショナル──それがミューの誇りであり、存在理由だった。装備は最小限。重火器は不可、携行するのは身に着けられる刃、小型のマシンピストル、超硬度ワイヤー、そして場合によっては破壊工作用の小型爆薬のみ。見た目のみならず体温や心音まで消して、感知を欺き深く潜り込むのが仕事だ。
ゆえに指揮官のデルタであれ、ミューの行動の自由を侵すことは許されていない。
その自分が量産型のように呼ばれたことが、ミューには我慢できなかった。
梓楓か……薄ら馬鹿のイプシロンを殺した奴だな。
首を刎ねたって話だ。
イプシロン──上位の蘭紋が死んだと聞いたとき、ミューは淡い満足を覚えたものだ。
落ち着きのない子犬のように騒がしく、わずらわしいだけの女だった。イプシロンがいなくなれば任務は楽になるし、自分の階級も上昇する。
だがそれと同時に、
「ミューは私の友達だもんね!」
イプシロンの間抜けな言葉が、記憶の底から泡のように浮かび上がった。
否定したい。忘れたい。なのに消えてくれない。
まるで口の中に残った苦い後味のように、どうしても薄ら馬鹿の記憶が意識にこびりついている。
なぜだ。
なぜまたあの馬鹿を思い出す。
楓を目の前にして、改めてミューは思った。
死んで嬉しいはずのイプシロンが、もう存在しないという事実をあたしは受け止めきれていない。矛盾だ。
矛盾を感じるのは、ミューにとっては罰でしかない。感情は任務の邪魔だから。
「あたしの名は……ガーナックΜ」
ミューは、楓の目をまっすぐに見つめて言った。
「あたしが相手に名乗ったのは今度がはじめてだ……梓楓!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
[TOS] 戦蘭の世紀
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月29日
参加申し込みの期限
2025年09月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年09月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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