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ふたりでパフェひとつきり
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【夜中の甘味は罪な味】
ムワッとむせるような熱気に満ちた、この空気。
「うげえ」
『プロムナード』を出るなり、
姫木 じゅん
は大ゲサに舌を出してうめきました。キャバクラの嬢がする顔じゃないな、と
朝鳥 さゆる
は苦笑いしましたけれど、気持ちは大いに分かります。きらきらゴージャスで涼しいホールに先ほどまでいたものだから、夏の夜の暑さとのギャップが、クールなさゆるをも責め立てました。
↑おつとめ中のクールなさゆるさん
今日も今日とてさゆるはミステリアスかつ無自覚な魅力を振りまき、じゅんは軽妙なトークとサブカル知識を武器にオトコたちを手玉に取り、真摯にマジメにお仕事をこなしたふたり。ベテランのじゅんの助けもあって徐々に慣れ、接客業務はつつがなく、大きなトラブルもなく平和な日々が続いています。
「ああ、あっつい~。さゆるは暑くないの? なんかヘーキな顔してるけど」
「そんなことないわ。夏の暑さというものを実感してるところ」
「ふうん?」
暑さ、寒さ、喜びとか痛みとか、さまざまな感情・感覚についていかに自分が無頓着であったことか。熱帯夜という言葉の意味を肌に実感したのは、じゅんと出会い、いっしょに暮らすようになってからのことです。じっとりと汗濡れて火照る肌は、けれど際だって不快というわけではなくて、じゅんと同じようにそれを共有することが、さゆるには嬉しく思います。感情をともにすることで、よりさゆるは人間らしく、真っ当に成長してゆく……そんなふうにも感じます。
だからさゆるは、微笑みました。
「今夜はどうする? すぐに帰る?」
「そうね~。買い物でもしてこっか? なにか切れてるから買わなきゃって言ってたわよね、なんだっけ。えーと……」
「おしょうゆ?」
「それもだけど、ほら。ちがくて。あれよあれ、えー……」
「洗濯用洗剤?」
「そうそれも! だけどほかにもあったじゃない? えーあー」
「リモコン用の電池」
ぱちり、指を鳴らして、じゅんは満足げにうなずきました。こうやって会話の端々に感じられるようになった生々しい生活感も、さゆるとしては心地よく気に入っているポイントです。
「じゃあいつものコンビニで買い物しつつ、ちょっと涼んで……ああ、ちょっと待ってさゆる。あたし、もっといいところ見つけちゃったかも」
「いいところ?」
ぴしりと指差した先。そこには見慣れない言葉を掲げた、なにやら神秘的なたたずまいのお店がありました。さゆるは思わず首をかしげます。
「……夜パフェ? 『Sweet Owlet』……?」
深夜にパフェを食べる、という文化は一説によれば、北海道に発祥したものなのだとか。食事や飲み会のシメとして、以前にはラーメンなどが食べられていたところへ、甘いパフェという新たに生まれた選択肢が、主に夜の仕事をする若い女性などを中心に広まりやがて定着した。のだそうです。
なんだか不思議な話だと、さゆるなどは思ってしまいます。だって、さんざん食べ飲みしたあとにパフェって。
「ひゃ~涼しい~」
いっぽう、さゆるよりひと回りベテランであり夜のお仕事にも造詣が深かろうじゅんはと言いますと、
「さて、どれ食べる? なに食べる? ああ、これ美味しそうだなあ。こっちのこれもいいよね~」
がっつり食べる気マンマンです。
「今は、ふたりでひとつ、大きなパフェを食べるのが流行ってるんだってさ。さゆる、知ってた? ほら、メニューにもあるのよ、そういうのが」
「そうなの? ああ、でも、これは美味しそうね」
深夜営業をメインとしているらしいお店の名前は、『Sweet Owlet』。かわいいフクロウの子、といったイメージでしょうか。まさしく夜の鳥の巣を模したような店内は薄暗く、青紫の間接照明がぼんやりと灯り、ちょっぴりアヤしく、そしてなんだか幻想的です。あまり見ない業態ながら、さゆるたちのほかにもお客の姿はちらほらとみられ、いずれもででんと大きなパフェをふたりで味わっているようです。
「よーし、決めた! いいよね、さゆる?」
「ええ、それでいいわ。美味しそう」
ふたりで選んだのは、ふたりでひとつの『塩キャラメル&ピスタチオパフェ』。お店の人気ナンバーワンメニューとのこと。
外の熱気から逃れてしばし冷たい風に吹かれていると、やがて注文の品がテーブルへと届きました。
「なにこれ、でっか!」
ででん! 透明なガラスの器に、幾層ものクリーム。桃色のジュレの上に乗っているのが、キャラメル味とピスタチオ味のムースでしょうか。
ふとじゅんがくすくす笑って、
「ふたりでひとつのパフェって、この前見たベタなラブコメアニメみたいよね」
「自分たちで本当にやることになるとは思わなかったわ……」
「あはは、それはそうよね! じゃ、とりあえず、あれやっとく?」
と言うなりじゅんはスプーンを取り、やさしい緑色をしたピスタチオムースの半分をすくうと、さゆるの口へと伸ばします。
「や……やるの?」
「モチ。ほらはやく、口開けて。ほらほら♪」
楽しそうな恋人の笑顔をくもらせてしまうつもりは、もちろんありません。さゆるはおずおずと口を開け、あ~ん。ぱくり!
「! 濃厚……ちょっと食べたことないかも。美味しいわ」
「ほんと? じゃ、次は交代ね」
あんぐと口を開いて待機するじゅんに、笑ってしまうやら、どぎまぎするやら。
そうやって交代で食べさせてあげるうち、大きすぎると思ったパフェですけれど、ふたりはぺろりと食べてしまいました。
「食べた~! 夜パフェ、なかなかいいね。あたしたちの仕事にはぴったりかも」
「そうね、また食べたいわ。ふたりでひとつ、ね」
「ふふ、ハマっちゃった? あたしも」
じゅんは器の底に残った最後のクリームを器用にすくいとって、さゆるのお口へすぽんと投入。舌にあふれる濃厚な甘味に、さゆるの頬もほころびました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月05日
参加申し込みの期限
2025年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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