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ふたりでパフェひとつきり
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【6カ月後に交際するふたり】
「おっはよお、英二くん! いい朝だねえ」
「もう昼すぎだけどね……おはよう、野々さん」
これはイカンぞ、と
佐藤 英二
は思うわけなのです。受験に失敗してやることもなくのんべんだらり、このところ怠惰に磨きがかかる
野々 ののこ
をいかにして真っ当な道へ引き戻すべきか、との命題に心を砕いておりまして……真っ当ってナンだ、と問われればちょっぴし困ってしまったりもしますけれど、とにもかくにも。
「野々さん……散歩?」
「うん、そのへんひと回り、ぐる~ってしてこようかなって。ずーっと部屋にいたら身体に悪いもんね~」
「そうだね。でもその前に、着替えてきたほうがいいと思うよ……?」
「ん? あっ、パジャマのままだったや。私ってばうっかり~、あっはっは♪」
少なくとも明け方までどっぷりゲームにハマり、お日さまがてっぺんにのぼる頃になってのっそり起き出してきたかと思えば、パジャマやらヨレヨレのスウェットやらでそこらを徘徊するような生活には終止符を打ち、再受験を目指すとか就職するとか、そうでなければアルバイトでも始めてみるとか、せめて妥当な着地点を見い出したい。今のままではののこがどこまでも、落ちるところまで落ちていってしまいそうに思えて……彼女がタバコをすぱすぱやりながら玉を打ったり、ウマたちのレースに一喜一憂する姿をふと想像してしまい、悲しくなってしまう英二なのでした。
そうはさせるものか!
「散歩にいくなら、僕もいっしょにいい? 今日は午後から休講なんだ」
「おっ、いいよいいよー、もちろんだよー! どこいく? なにする?」
「実はこれから、『クランク・イン』に行こうかと思ってたんだ。映画を見ながらコーヒー飲んで、暑いし冷たいパフェでも食べようかなって……」
「パフェ!!」
とたんに、きらきらきらん。輝くおめめ。
「えっと……おごろうか?」
「いいの!? いくいく、ダンナーどこまでもついていきまっせ♪」
「ははは」
調子の良さにも磨きがかかるののこです。なにしろ毎日のんべんだらりなので、金欠なのです。
「じゃ、着替えてくるー! あっ」
コケッ!
「あ、慌てないでいいから……!」
なんとかコケずに踏みとどまり、ぺろりと舌を出してすててててっと駆けてゆくののこを見送り、英二はふうとため息ひとつ。気になるあのコをデートにさそった、のは良いけれど、フクザツな感情が英二を苛みました。葛藤があるのでした。
それでもまあ、顔をあらってシャッキリして、ちゃんと着替えれば見慣れたののこです。ニート生活まっしぐらとは思えません。
「パフェ、パフェ♪ パ~ッフェ♪ 楽しみだねえ、英二くん!」
「うん、そうだね」
ふんふふふんと鼻歌も足取りもかろやかに、やってきたのはシネマカフェ『クランク・イン』。ふたりの行きつけ、お気に入りの喫茶店です。映画を見ながらコーヒーや軽食をいただける、ちょっぴり変わった、とっても素敵なお店です。
「あ、こんにちはエマさん」
「やほー!」
「あら、英二さんにののこちゃん、いらっしゃいましー! いつものお席にご案内しますわね。今日はこれから、『ミロ&フミャッチ』を上映する予定ですわよー!」
もはや顔なじみなアルバイト店員の片割れ、嬉野 エマに案内されて、カウンターの特等席へ。もうひとりのスタッフで兄妹のお兄さんのほう、七海に注文を飛ばしたところで、ホールの大スクリーンにて上映開始。いい時間に来ることができたようです。
「野々さん、ミロ&フミャッチは見たことある?」
「ないよ~。うわあ、CGがすごい! あれがフミャッチ? ヤンチャでかわいいね!」
「うん。フミャッチは遺伝子操作でつくられたエイリアンで、こう見えて凶暴なんだけど、ミロと出会ったことで、家族のやさしさとかあたたかさを少しずつ理解していって……」
「ふんふん!」
ののこの、あれなに? これなに? という質問に映画通、英二が解説をまじえつつ、コーヒーを飲みながらのんびりと過ごすのがいつものスタイルです。クランク・インは上映中のおしゃべりも大丈夫なゆる~い映画喫茶なので、交流も絆も深まるというものです。
舞台はハワイ。夏にぴったりな鮮やかなブルーの海で、フミャッチがサーフィンボードに乗り波間を疾走するシーンに見入っていたら、
「おまたせ、『コーヒーゼリーとジェラートのパフェ』だよ」
「ありがとう、七海さん。うわ、すごいやこれ、ボリュームたっぷりだね」
「おおー、待ってました! パフェパフェ、パッフェ~」
最新の流行にも乗っかりまして、パフェはふたりでひとつをいただきます。少々気恥ずかしいけれど、今日はなんだかそういう日なのだそうでして、ほかのお客も同じようにふたりでひとつパフェ。問題はない……かな?
「ここはやっぱり、アレをやるべきかな? 英二くん。にししっ」
「あ、アレって?」
「いや~、ここはやっとくべきかなって。はい、あ~ん♪」
ぷるぷるのコーヒーゼリーとひ~んやりなジェラートをいっぺんにひとすくい、山盛りをずずいと突きつけられて、英二はタジタジ。にこにこなののこに、ぽわぽわぽわと顔を赤くした英二。おずおずと口を開けようとしたところで、じ~~~っと見つめるアルバイト店員兄妹の期待に満ちた目線に気づいて、
「なんだ、あ~んしないのかい」
「ののこちゃん、ここで攻めるのですわー、ほらもっかいあ~んを! あまあまなやつをぜひ!」
「え、エマさん! 七海さん!」
ざざんと波の音。スクリーンでは、綺麗な夕焼け空の下で仲良くあそぶミロとフミャッチ。その無邪気さはなんだか、となりでくすくす、おかしそうに笑いながらパフェをぱくりと口にする彼女とどこか似ているのかも。
(ああ、やっぱり。好きだなあ)
ののこにはちゃんとしてほしい、けれど世の中や社会の荒波にもまれて擦れて、純粋な彼女が失われてしまわないかな。染まってしまわないかな。そんなふうにも思ってしまって。
「ん? どーしたの、英二くん。やっぱりあ~ん、する? にしし♪」
苦笑いする英二の葛藤は、まだしばらく続きそうです。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『ふたりでパフェひとつ』なリアクションをおとどけいたします。
ドリンクひとつにストロー二本、カップルドリンク! なんて、最近見なくなりましたね。
ステキな夏の風物詩をもういちど、ということでシナリオにしてみました。
なんだかずっと「あ~ん♪」してましたね。やっぱりふたりでひとつパフェなら外せないかな~って……。
少しでもお楽しみいただけましたら嬉しいです。
それでは、今回もご参加いただきまして、まことにありがとうございました。
次のシナリオでもお会いできますことを、楽しみにお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月05日
参加申し込みの期限
2025年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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