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ふたりでパフェひとつきり
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【甘さ引き立つほろ苦さ】
大学生の長いながい夏休み、けれどその一日たりとも無駄に過ごすことはありません。
八神 修
にとっては、変わらず勉強にいそしむ日も、息抜きに友人と外食になど出かける日も、毎日が貴重な一日です。
「さあ、入って。どうぞ」
「わ~、ここが修くんのあたらしい家なんだね!」
ましてや恋人の
七夜 あおい
と過ごすなら、これ以上にレアで大切な時間があるでしょうか。
というわけでほっこり顔、至福の修があおいを迎え入れたのは、とあるマンションの三階に借りたお部屋。寝子島でのあらたな活動拠点です。東大に通う彼、普段は本土に暮らしておりますけれど、週末はこうして島へと帰りゆっくり過ごすのが通例となっているのです。
「へえ、綺麗にしてるんだね」
「ああ。まあね」
いくつかの調度品やらソファベッドやらを眺めて口にしたあおいの言葉は、たぶん無意識でしょうか。星ヶ丘寮時代、修には使用人がいて、あまり生活の苦労などはありませんでしたから、ひとり暮らしでこうして小奇麗に部屋を保っているのが少し意外だったのかも。
彼女への想いを自覚し、そして彼女のとなりを歩みたいと願うようになってからは、修もひとり立ちを意識してきました。その研鑽と探究がいま、こうして結実したのだとも言えましょう。
「寝床はここを使ってくれ。クローゼットの空きも自由に使って構わないよ」
「うん、ありがとう! おかげで快適に過ごせそう」
あおいは今年春から、九州の福祉学校へ通っておりますけれど、彼女も夏休みを修とともに寝子島で過ごすことを承諾してくれました。もしかしたらこの家は長く、休暇中の『ふたりの拠点』となるのかもしれません。
ひととおり部屋を案内したところで、
「さて! 修くん、今日はどうしよっか? このままお家でゆっくり過ごしてもいいし。どこか行きたいところがあるなら、いっしょに行こうよ」
「そうだな。実はちょっと気になっていて……あおい、『クランク・イン』は覚えてるかい」
「うん、もちろん! いっぱい映画見たよね~」
こだわりが詰まっていながらほどよく気さく、シネマカフェはふたりのお気に入りのひとつです。幾度となくそろって足を運び、ホールの大スクリーンで、個室で、たくさんの映画をコーヒー片手に鑑賞しました。大切なひとと気兼ねなくおしゃべりをしながら見る映画には、特別な魅力があるのです。
それに近ごろは、そこにさらなる付加価値をもたらす流行のムーブメントもあるようでして。
本日上映中なのは、『フロントニャイン』。数年前、誰しもまだ記憶に新しい、あのパンデミックに立ち向かった人々の勇気や苦悩、葛藤を描く社会派映画です。
「リクエストがあってね。少し悩んだんだけど、こういうのも時には必要かもしれないと思ってね」
「なるほど、こういう業態だと、上映する作品の選定にも苦労するよな」
「まったくだよ」
修は常連客なもので、切り盛りするスタッフとももはや懇意です。アルバイト店員の兄のほう、嬉野 七海は相も変わらずぶっきらぼうながら気さくに応対し、いつもの美味しいコーヒーを淹れてくれました。
「あーっ八神さん、おひさしぶりですわねー! ミルクちゃんは? ミルクちゃんはいないんですか?」
「やあエマ。あの子は実家のほうにいてね、連れてはこられなかったんだ。すまないな」
「えーーーっ!」
露骨にがっくりきた顔を浮かべるエマですけれど、続くあおいの顔と、そして修の顔をせわしなく見くらべて、その関係性を悟ったらしく、にんまり、ほくほく。嬉しそうな笑みを浮かべました。以前は顔を合わせるたび、いつくっつくんです? とかなんとか、さんざん言われたものでしたから。
そんなやりとりも懐かしく、今日は個室ではなくホールでカフェの空気感を感じながらに映画を見ることにします。
「うん? このメニューは」
と、目に留まったのは期間限定夏メニュー。
『ふたりでひとつ! コーヒーゼリーとジェラートのパフェ』とありました。
「あっ、これ美味しそうだね! 頼んじゃおっか?」
「ふたりでひとつを食べるのか。それもアリだな」
「うんうん!」
今では恋人同士、誰に遠慮することもありません。
しばらくしてエマが運んできてくれた冷たいグラスには、ひんやりジェラートにぷるぷるのコーヒーゼリー、クリームがたっぷり。
さっそく、とばかりあおいはジェラートをスプーンにすくって、
「はい、修くん。あ~ん♪」
「こ、これは……思いのほか恥ずかしいな」
それでも、恋人の差し出すあ~ん! には抗えないものでして。ひかえめに、ぱくり。
「うん、美味いな。甘味と苦味が絶妙なバランスだよ」
「そんなに? じゃ、私も食べてみよっかな……」
「おっと、あおいもほら。あ~ん」
「ええっ、私も? わ、私はいいよ~……!」
「いやいや、俺と同じ気持ちを味わってもらわないとな。ふふっ」
なんて、あ~んするほうもされるほうもなんだか気恥ずかしく、双方顔を赤くして、お冷を注ぎにやってきたエマにまたしてもにまにまにんまりされるのですけれど。
「はは……やっぱり、寝子島はいいな。変わらずあたたかい」
「また来ようね。次はミルクちゃんもいっしょに!」
修は苦笑い。たしかに愛猫も、あおいに会いたがっていることでしょう。
スクリーンでは映画も佳境を迎え、目が離せない展開にふたり、時も忘れて見入りました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月05日
参加申し込みの期限
2025年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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