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ふたりでパフェひとつきり
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【オトメジェニック】
ほわほわほわん。ほわわわわん。
『碧南さん。いや、碧南』
『は、はい……』
『僕といっしょに食べてくれるかい? いいや、絶対に食べてもらうよ。ふふふ、拒んだり……しないよね?』
『えっと、あの、なにを……?』
『もちろんパフェさ。ふたりでひとつのパフェをともにするのさ』
『ああっ、そんなのって、すごく……』
『魅力的、だろう? ねえ、碧南。僕とふたりで、パフェひとつ。食べてくれるよね?』
『は、はいぃ……』
なーんつって、なんつって。
「そんでもってちょっぴしゴーインに迫るカレシさん、ジェラートをすくったスプーンをすっと近づけてくるわけです。『あ~ん』ですわ!」
「おおっ、ついに!」
「くしくも映画はクライマックス、主人公とヒロインの待ちに待ったキスシーン、劇伴の盛り上がりも最高潮!」
「ごくり……」
「直後口の中にひろがるジェラートの甘さ、コーヒーのほろ苦さ。けれどそこに添えられる最高の調味料はもちろん、目の前の彼のニッコリ笑顔! というわけですわー」
「うーん、素敵かも!」
羽生 碧南
のお顔は期待にぱあっと明るく輝きました。
シネマカフェ『クランク・イン』の嬉野 エマが語る提案は実に、そう、魅力的。まあ乙女ゲーのワンシーンみたいなキラキラほわほわはちょっと大ゲサとしても、恋人の
鷹取 洋二
とともに、最近ハヤリだという『ふたりでパフェひとつ』を思いきり堪能するには、こじゃれたカフェなどは最適なロケーションであるかもしれません。
たったかたったっ、と足音がやってきて、
「やあ碧南さん、お待たせ。欲しかった楽譜に画集に、掘り出し物が多くてね。時間がかかってしまったよ。おや、こちらの方は?」
「洋二さん! パフェ、食べませんか!!」
合流した恋人たちの様子を眺めて、『クランク・イン』のアルバイト店員エマは、にんまりと笑みました。
「二名さまごあんな~い、ですわね♪」
木天蓼大学に進学したふたり。碧南は市内の女子寮に住んでいて、寝子島に来るのは久しぶりのことです。
勝手知ったる島でのデートも、少しばかり離れてみたなら、そこかしこに新鮮なきらめきを見つけることができました。シネマカフェ、なるこのお店との出会いもそのひとつ。
「こんなお店があったとは。不覚だったよ」
「実はずっと前に、お店の前を通りがかったことがあって、気になってたんです。洋二さんといっしょに入りたいな、って思ってたら、あそこのエマちゃんが声をかけてくれて」
ぱちりと目が合うと、エマはにっこり、手をふりふり。
店内には映画グッズや映画ポスターがところせましと並べられていて、一番目を引く大きなスクリーンでは今まさに、恋愛映画の古典的名作『ローマの祝日』が流れておりました。スクーターに乗ってイタリアの瀟洒な街並みを走るニャン王女のお忍びデートは甘酸っぱくて、レトロでノスタルジックでありながら、今の時代にも新鮮な感動が満ちあふれて……あ、ちなみにこのお店では、上映中のおしゃべりもOKです。ゆる~い映画喫茶でありました。
「お待たせしました~、『コーヒーゼリーとジェラートのパフェ』ですわ!」
ででどん! と大迫力かつボリューミーなパフェがテーブルに登場すると、ふたりの目は思わず見開かれて、きらきらきらり。
「これはすごいな。じゃあ、いただこうか」
「は、はい……」
てんこもりのパフェがひとつに、スプーンはふたつ。碧南は先ほどエマに見せられた、ねこったーに投稿された数々の写真たちを思い出しました。ふたりでパフェひとつを仲むつまじく食べる、恋人たちの幸せそうな笑顔……そこへこれから自分たちも仲間入りを果たすのだと思うと、なんだか頬が火照って、胸はどきどき。高鳴ります。
どれどれ、とまずは洋二がひと口、ぱくり。
「おおっ。これは」
「ど、どうですか……?」
「すっきりとしてさわやかだ。コーヒーゼリーの程よい苦味がジェラートの甘さをより引き立ててくれる。トッピングも楽しいね、どこか駄菓子感もあって」
洋二らしい言葉で語られる食レポに、碧南はくすりと笑います。
しばしぱくぱく、ぱくりといただきつつ、時に映画に見入りながら過ごす、甘~いひと時。
『もう帰らなきゃ。なにも言わないで……』
やがてスクリーンの向こうでは、王女がひと時の恋を振り切り王族としての自分へ帰ろうというところ。切ない別れのシーンですけれど、いつかあたたかな思い出となって彼女を支えることになるでしょう、記憶に刻まれる場面でもあります。
「ほら、碧南さん。あ~ん」
ふたりの口づけのシーンに、彼のスプーンがジェラートとゼリーをひとすくい。
「あ……あ~ん」
おずおずと開いた碧南の口の中へ、するりと入り込むスプーンは先ほど、彼の口の中にあったもので……なんて、どきどきどき。
「どうだい? 美味しい?」
「お、おいしいれふう……!」
「ははは、それは良かった。おっと、映画もいよいよクライマックスだ」
スクリーンの色彩に照らされる彼の横顔は七色のプリズムのようにきらめいて、碧南にはまぶしく見えました。
映画がエンドロールを迎えても、あ~んされたり、してあげたり。
「ふたりでひとつパフェ、最高かも……!」
すっかりメロメロな碧南のそんな至福の時間を、続いて上映を開始した『猫と共に去りぬ』を全編見終わるまで、たっぷりと満喫しました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月05日
参加申し込みの期限
2025年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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