this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
流したてのコンクリの上を猫が通らぬ様に見張るだけのお仕事です
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
「それじゃあ、暑くて大変だろうけど、皆しっかり頼むよ」
丸田さんが家に引き込み、朝10時。いよいよコンクリートを見張る仕事のスタートだ。
日が高くなるにつれ蒸し暑くなっていくが、風もほとんどなく、磐石の備えをした養生材は、がっちりコンクリートを守っている。
まさに完璧な作戦。
だが何だかんだで、落とし穴もやっぱり存在していたのだった……。
「俺、ちょっと真丸に勉強を教えてくるよ」
修はつれて来ていた、サバトラの仔猫『パトラ』を抱えたまま、クーラービンビンの真丸の部屋へ勉強を教えに行ってしまった。
「なあ、新井。シフトどうするんだ? まさか、ずっと見張るわけじゃないよな?」
刀は買い物から帰って来てからというもの、ずっと右から左へ往復している、
新井 米太郎
を無意識に目で追っていた。
「い、いや……霧切先輩、どうしたのかなと思って……」
米太郎は姿を現さない
霧切 翠子
を心配し、そわそわと落ち着かない。
翠子は、本日 見張りの面々のために、食料などの差し入れ係として働くはずだったのだが……。
「携帯も繋がらなくて」
ポケットから、携帯を出しては米太郎は息を落とす。
「え? ……連絡も取れないのか?」
愕然として刀は、問うた。冗談だと、言って欲しかった。
だが視線恐怖症の米太郎は、がくぶるしながらも肯定する。
「そ、そんな……」
璃亜はすでに、青褪めている。自費でいくらかは、食料を用意するつもりだったが、こんなのは想定外だ。
全員の必要を賄える程、懐に余裕があるわけじゃない。
がっつり弁当を用意した、轟も同じ事。真央も自分の食料や、おやつは用意していたが、それだけで足りるわけもなく。
「ごはん……貰えなくなっちゃった、の……?」
最後に夏朝がポツンと呟いて、皆が沈黙した。
照りつける太陽の日差しの中、じわじわと蝉の声ばかりが響いている。
駒鳥はゆで卵の差し入れを貰って、砕いた卵の殻を猫避けトラップにしようと考えていたが、どうやら計画はお流れのようだ。
「キャッシュバックされた分から、賄うしかないでしょうか……」
璃亜は朦朧としながらも、手持ちでやりくりする方法を真剣に考え始めた。
「いざとなったら、丸田さんちの庭の水を……」
真央が用意した、ペットボトルの水を呆然と見つめる勘三郎は、最も悲惨だった。
差し入れをアテにして、資材代として提供した経費の、残り半分で高性能ウォーターガンを買ってしまっていたからだ。
「えっと。全員分には全然足りないと思うけど、俺、弁当作ってきたから、少しずつでも一緒に食おうぜ。お茶も足りるか分かんねえけど、2Lならある!」
轟は肉弁当を差して言うが、笑顔が若干引きつっている。
「うう、お前いいやつだな……」
「あたし、素材代出してないから、いくらか皆に差し入れ出来ると思うよ」
パールも手をあげた。
「すまねえ、恩に切るぜ……」
まとまりかけた現場に、止めを刺したのはこの男である。
「さて、じゃあそういう事で。俺は邪魔しないように猫避けして、時間まで退散するとするか」
猫避けにと、賞味期限が迫った酢を持ち込んでいた、忍。
それを周囲に撒こうというのである。
気温はすでに30度近い。
どうなるか、お分かりいただけるだろう。
「ふ、え? ちょ、……まっ!!」
忍が酢の瓶を傾けるのを、璃亜は手を伸ばして阻止しようとしたが、遅かった。
彼女は彼女で、市販の犬猫忌避剤を、準備して持参していたのだが……。
「「ひぎゃぁぁああああ――っ!!」」
あっという間もなく、充満する刺激臭。
駐車場を遠巻きにしたメンバーが、しきりに咳をする。
マトモな空気を求めて喘ぐ米太郎もまた、猫が苦手というハーブエキスを買い込んでいた。
「いや、そのね……けふっ……なんていうかね、いらなかったよねコレ! あははははは……がはっ!」
うちわを振り回しながら、頭より先に体で理解する米太郎。
「いやーっ!? えんがちょ、えんがちょっ!!!」
ツインテールを振り乱して、パール。どこで覚えたんだろう、その言葉。
「マジかよっ、くっそー……こいつは、くるぜ!」
勘三郎は少しでも酢を薄めようと、ひたすらウォーターガンで狙い打つが、目を瞑っているせいで狙いがハズレまくっている。
「げふんごふんなのだ喉にくるのだ鼻にもきたのだ! 脳天直下(造語)の脅威の刺激臭なのだ! 真央ちゃん、もおダメなのだ~!! ぎゃお゛あ゛~~~~っ゛!!!」
お鼻を手で塞ぎ、庭に駆け込んだ真央は、芝生の上で ごろんごろん転がり回っている。
刀は瞬時に頭の中で撃鉄を落とし、<加速>で逃げたが、自分の役目を思い出して一周して戻り、やっぱりのた打ち回っていた。
「う゛わぁぁ~~……#$%&っっああ!!?」
息が上がって、呼吸すればするほど、余計苦しくなった。
「皆、大丈夫……? ぷしっ!」
夏朝は、かわいいクシャミ。
「こ、この位の事で! た、耐えるんだ……!! 悪の組織の毒ガス攻撃だと、想定し……うぐぅ……っ!」
轟はイメージトレーニングによる、精神的抵抗には成功していたが、酢の刺激による涙の流出は止められなかった。
こうなると猫どころか、人間まで暫く誰も近づく事が出来なかった。
星ヶ丘だったから良かったが、もしお隣さんとの距離が近い他の地区だったら、周辺住民から苦情が来たかもしれない。
「皆さん、じきに納まると思いますから、落ち着いて……。……すん」
綾花もハンカチで、口元を必死に押さえている。
「……味方の地雷か、盲点だったねえ……」
嫌な汗をかきながら、巴もガックリうな垂れる。
「ま、まあ……悪気があったわけじゃなし……ただ、次からは少しばかり濃度を調整してもらえると、助かるかのう?」
駒鳥は涙目で取り成した。
この時、突然の不幸に見舞われた反動で、璃亜のろっこん<フォーチュンスプリンクル>のささやかな効果が発動していた。
監視カメラのせいで大きな効果ではないものの、周囲の予想通り悪戯しようと、駐車場から少し離れた場所で虎視眈々狙っていた
骨削 瓢
が、酢の臭いに たまらずダッシュで退散したのだ。
「ぐはぁっ! あいつら、あっしが何もしなくても、すでにメチャクチャだよぃ!」
璃亜も飲んだお茶に咽て、しばらく咳き込むことになったが。
一方、同時刻。真丸の部屋で勉強を教えていた、修。
「騒々しいな。皆、何を騒いでいるんだ?」
膝をかりかりするパトラを撫でながら、出されたおやつを摘み上げ、紅茶と共に優雅に頂いていた。
何だか凄い、格差社会である。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
流したてのコンクリの上を猫が通らぬ様に見張るだけのお仕事です
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月06日
参加申し込みの期限
2014年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!