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響也はジャンヌの消えた方へと視線を向け、細い眉を顰めた。泣いていたようだったが、何かあったのだろうか。知らない人間でも、泣いている人がいれば気になる。だから響也の目に、その少女は鮮明に映った。少女の金色の瞳は、とても悲しそうに濁っていた。
携帯電話に表示された名前に、響也は嫌な予感を抱きながらも反射的に取った。暗く重苦しい声に、響也が思ったのは『やっぱり』と言うシンプルな言葉だった。
音楽を選び家族を捨てた両親が、離婚と言う選択をする事は、時間の問題だと思っていた。いや、むしろ遅すぎたくらいだ。両親の仲はすでに修復できないほどに冷え切っている事は、知っていた。
今後の事を決めるためにも、話し合いをしたい。そんな両親の言葉に、響也は「分かった」とだけ告げると電話を切った。急いで家に帰り、小振りのスポーツバッグに数日分の着替えを詰めると立ち上がった。チラリとヴァイオリンケースに目を向け、触れる事なく家を後にした。
久しぶりに帰る実家に懐かしさを感じる間もなく、響也はソファーに座って一人で泣いていた妹の隣に座った。まだ両親はいないが、夜には着くだろう。泣きじゃくる妹の頭をそっと撫ぜれば、縋るように抱きついてきた。無言のまま抱き締め、背中をポンポンと優しく叩く。声を上げて泣けば良いのに、妹は唇をキツク噛んで嗚咽を押し殺していた。
一頻り泣いた後、もう大丈夫だと言って顔をあげた妹の目は、痛々しいほどに腫れていた。暫らく一人にして欲しいという言葉に、響也は自室へと行くとベッドに横になった。
父さん、
母さん、
故意に考えないようにしていた。
ならなければいいとも思ってはいた。
でも、もしそうなってしまったら、仕方がないとも思っていた。
俺は、二人に対して諦めていた。
だから、何もしなかった。
何かしたところで、何も変わらないと思っていた
何もしなければ変わらないのに……。
最初から、諦めていたんだ。
両親を、
家族を、
自分自身を、
全てを――。
これから、親権の話もするだろう。妹とは離れ離れになってしまう可能性もある。ポッカリと胸に空いた喪失感に、響也はそこに何もないと知りながら、見えない何かを掴むように天井へと手を伸ばした。
家族よりも音楽を尊重する両親へのわだかまりは、まだある。音楽家としての尊敬の念もある。けれど、響也にとって家族は家族だった。世界にたった一つの、かけがえのない大切な家族だった。
視界が滲む。胸に広がる感情に、響也はギュっと拳を握った。
両親は両親のままでいて欲しかった。家族は家族でいて欲しかった。
今更そう願ったところで、全てはもう、遅い……。
滲んでいた視界がクリアになり、響也は慌てて携帯を確認したが、両親からの着信は入っていなかった。どうやら先ほどの世界は、現実のものではなかったらしい。ほっとするのと同時に、あれはいずれ本当に起こるかもしれない未来だと痛感する。
あの状況になって初めて、響也にとって家族がどれだけ大切なものであるかを知った。けれど、いつあの白昼夢が現実となってもおかしくない。両親の仲は冷え切っていて、響也は全てを諦めて傍観している。
俺は、このままで良いのか?
顔を上げた先では、
黒依 アリーセ
が真剣な面持ちで響也の事を見つめていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月17日
参加申し込みの期限
2013年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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