this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Mon seul Tresor
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
39
つぎへ >>
先ほどの男の子は、色々な意味で大丈夫なのだろうか。ボンヤリとそんな事を考えながら廊下を歩いていた時、ジャンヌは小さな少女とぶつかった。
その悪夢は、いつもの事だった。寝子島に来てから、毎日そう。悪夢にうなされて、目が覚める。
ジャンヌは荒い息を吐きながら、紫のアネモネの髪飾りを無意識に探した。何故外せないのか、何故これをつけていないと落ち着かないのか、今のジャンヌには分からなかった。失われた記憶の中に答えがあるのかも知れないが、考えたところで記憶が戻ってくる事はない。
いつも置いてある場所に手を這わせ、指先に何も触れないのに気付き、目を向ける。確かに眠る前にここに置いたはずなのに、なぜか髪飾りはなかった。
ジャンヌの顔から血の気が引き、心の中で「助けて」と念じると、ラグエルを召喚した。
「髪飾りが、なくなったの……。ラグエル、お願い、一緒に、探して」
主人の命令に忠実なラグエルと共に、家から学校までの道を往復するが、どうにも見つからない。気ばかりが急いて、足がもつれ、その場にベシャンと崩れ落ちた。
如何してないのだろうか。どこに行ってしまったのだろう。あんなに大切にしていたのに……。そこまで考えて、ジャンヌは心に広がった疑問に首を傾げた。
でも、どうして、僕は、髪飾りを、失くしたことを、こんなに、焦っているの?
何かが、ジャンヌの中で動いた。何かを思い出せそうな予感に、記憶の海を泳ぐ。深い闇の中を進み、浮かび上がってきた記憶の映像に目を見開く。
どこか懐かしさを感じる男の子が、髪飾りを取り出す。顔はぼやけてしまって良く見えないけれど、とても大切な人だという事は分かる。男の子が持っていた髪飾りをジャンヌに渡して、それに対してお礼を言った。
「お兄ちゃん、ありがとう」
自然と出てきた言葉に驚く。そう、確かにあの髪飾りは、ジャンヌの兄から貰ったものだ。大好きで大切な、ジャンヌの半身である双子の兄。どうして今まで忘れていたのだろうか。こんなにも大切な物だったのに、何故……?
視界が滲み、記憶の中の兄が姿を消す。ラグエルを見ながら、ジャンヌは静かに涙を流した。
もう、絶対に、忘れないから……。
頬を滑った涙が、足元に落ちる。見慣れた廊下に顔をあげ、ジャンヌは走り出した。曲がり角で赤茶色の髪の男の子、
篠崎 響也
とぶつかったが、今はそれ所ではなかった。女子トイレに駆け込み、鏡に映った自分の髪に飾られた紫色のアネモネに安堵する。
花弁にそっと触れ、口元を緩めれば、鏡の中のジャンヌも笑った。失った記憶はまだ多いけれども、笑い方はちゃんと覚えている。
しかしジャンヌは、紫のアネモネに秘められた真実の言葉を、まだ知らない ――。
<< もどる
1
…
6
7
8
9
10
…
39
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Mon seul Tresor
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月17日
参加申し込みの期限
2013年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!