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\ オーバータイム!/
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誰かの助けになれる人間になりたかった。
ずっとそうやって生きてきたつもりだった。
でも、お婆ちゃんが家で倒れて死んだ時、初めて自分が何も出来ない人間なんだと思い知らされた。
……知ってる人のいない場所なら、どこでも良かった。
知ってる人がいたら、きっと甘えてしまうから。
母と父の思い出の地である寝子島にやって来たのは、母の勧めがあったからというだけではなく、母への憧れのようなものがあったからなのかも知れない。
私の母は、何でも出来る人だから……。
……あれ? そういえばわたし、さっきまで何やってたんだっけ?
洋美は天井を見上げると、考え込んだ。暗い室内に、薄汚れた天井。シーサイド九龍にあるこの地下室は、陽の光を嫌うように、いつも暗い。
あ、そうだ。確かお弁当を持っていく途中で……劉さんのお友達だって言う人に急に声をかけられて、部屋が分からなくなったって言うから案内して……いつもの劉さんの部屋についたら、その人が急に銃を取り出して……。
ジニーが何かを叫ぶ。洋美は何が起きたのか分からずに呆然と立ち尽くし、目の前に鮮やかなシャツの色が広がる。銃声が二発聞こえ、ジニーがその場に倒れこむ。苦しそうな表情で咳き込み、血が止め処なく溢れ出る。ジニーの体の下に赤い水溜りが出来、鉄のにおいが広がる。
洋美はそこまで思い出すと、天井に向けていた視線を下げた。
どんなに大事な人も、いつかは死んでしまう。
死を逃れる術なんて、ない。
分かっている。仕方がない事なんだと、理解している。
でも、目の前に居たのに、助ける事ができたのに、何も出来なかった自分が悔しい。
―― 何も言わずに死んでいく劉さんに、私はへたりこんで駆け寄る事もできなかった。
あの時と、同じ。
お婆ちゃんが死んだ時と、一緒。
何も出来ずに、ただ見送るしかない私。
母から離れて一人暮らしをしても、結局は何も変わってない。
胸が痛い。
涙が止まらない。
……ずっと、放っておけない人だと思ってた。
一人にしたら、どこまでも暗いところに落ちていってしまいそうだから。
目が離せなかった。
落ちていかせたくなかった。
一緒に、陽の光の下を歩きたかった。
……でも本当は、私が置いていかれたくなかっただけ。
もっと一緒にいたかった。
話が聞きたかった。
貴方の……助けになりたかった……。
ごめんなさい……。
何も出来なくて、ごめんなさい……。
……ごめんない。
見送る事しかできなくて、
貴方を一人で逝かせる事しか出来なくて、
最期の瞬間に声をかける事も、
触れる事も、
何も出来なくて……
ごめん、なさい……っ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月17日
参加申し込みの期限
2013年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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