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不思議な事を質問する少女だと思った。けれど子供好きな
霧谷 朧
は彼女の問いに答えようと、目線を合わせると真剣に悩んだ。
「大切な物……難しいなぁ」
「貴方も、忘れてるのね……」
少女の大きな金色の瞳が潤み、朧は慌ててポケットからハンカチを取り出した。少女の頭を撫でながら涙を拭こうとして、呟かれた言葉に息を呑む。
「貴方なら、忘れられたものの気持ちを分かってくれると思ったのにっ!」
少女の右手に付いた鈴がチリンと鳴り、涙が一粒朧の手に落ちた瞬間、視界がグニャリと音を立てて歪んだ。
目の前で、皆が楽しそうに話している。目元が笑っているような仮面をつけたドゥーエ、武道に、鮮やかな青い仮面をつけたパンタローネ、
神嶋 征一郎
。それに、後輩の
八神 修
の姿もある。話している内容は聞こえないながらも、楽しそうな様子に朧は声をかけた。
「皆揃って、何話してるんよ?」
三人の瞳が一斉に朧に向けられ、それまで浮かべていた笑顔が掻き消える。冷たい六つの瞳に朧が立ち止まった時、三人が背を向けて歩き出す。
「え? 皆、どうしたんよ? 何で急にそんな……」
ふわりと金木犀の香りがして、朧は振り返った。
弥逢 遊琳
の大きな瞳が朧に向けられる。金木犀の花を蜜にしたような瞳に軽い拒絶の感情が込められている事に、朧は気付いた。
「遊琳?」
伸ばした手が、冷たく払われる。遊琳は何も言わずに朧に背を向けると、歩き出した。
「待って、いかな……」
咄嗟に口に出した言葉を飲み込む。行かないでなんて、果たして自分が言っても良いのだろうか?
朧は、実の親に捨てられた。実の親ですらもいらないからと置いて行くような奴なんかのそばに、いてくれる人なんているのだろうか。もしも自分が選ぶ立場なら、そんな人間を選ぶだろうか。
悩んでいるうちに、いつの間にか皆の背中は見えなくなっていた。広い空間に、たった一人。深い孤独、置いて行かれた事による悲しみ、誰にも必要とされない恐怖。
でもさ、考えてみれば俺は元々一人じゃんか。
友達なんて、いらないんよ……。
俺は、いなくていい存在なんだから……。
「もういいよ」
両手で目を覆って、誰からも見えないようになって。
―― いらない。
友達なんて、いらない。
俺には、必要ないんよ。
だって、俺は一人だから。ずっと、一人だから。
……それなのに、何で涙が止まらないんだよ……。
……行かないで。
一人にしないで……。
俺は、ここにいるから ――。
涙が足元に落ち、見慣れた公園の風景が広がる。目の前には少女が立っており、何も言わずに朧の隣に座ると静かに涙を流した。
今なら彼女の気持ちが、忘れられたものの気持ちが分かる。孤独、悲しみ、恐怖、そして、微かな希望……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
雨音響希
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月17日
参加申し込みの期限
2013年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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