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潮騒に呼ばれて
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新生活にも慣れざるを得ない、4月下旬。
昼の大学生活と夜の勤務で忙しくなった
朝鳥 さゆる
だが、新しい生活環境に恵まれていたのか、大きく体調や生活リズムを崩すことなく、最初のひと月を乗り越えようとしていた。
大学は高等学校とは違い、必ずしも1限から授業を受ける必要がないこと。夜の仕事先も、今時珍しいくらい営業時間やスタンスがしっかりしているから、キャバクラだというのに無理な飲酒や接客を求められない。
だからさゆるは、少々遅めに帰宅をしても朝には起き、課題を済ませて登校を続けられた。
これならやっていけると緊張を緩め、変わりない毎日を過ごすために今日も目覚めた
……はず
。
ならばどうして、さゆるは平日の朝から寝子ヶ浜海岸にいるのだろうか。
周囲と同じように、朝トレしに来たわけでも、ましてさゆるが何か大学のサークルに入ったわけでもない。
こうやって日常が狂わされるときは、いつだって
姫木 じゅん
が突飛な提案をしたときだ。
「ねえ、さゆる。どこかに手紙の入ったボトルとか漂着してない?」
足下に面白い物は転がっていないかと探し歩く彼女の姿は、砂浜を歩くだけあって、少し普段と違っている。
動きやすさを重視したスウェットなのに、どこかゴシック調も残していて、らしさを失っていない。
それくらい、真剣にボトルを探しているのだろうことは、砂浜を見渡す目線からも伝わった。いつもなら寝ている時間にも関わらず、じゅんの様相は必死なので茶化すことは失礼にも思える。
「してるわけないでしょ」
けれど、さゆるは正直に伝えた。呆れたように息を吐けば、じゅんも「だよねぇ」と小さく笑う。いくらアニメの世界で、漂流されたボトルの手紙が運命っぽく描かれていたって、そうそう起こることではないと、じゅんも認識はしているようだ。
砂浜には、砕けた貝殻や海藻、ときにポイ捨てされたゴミや、さまざまなものが落ちているけど、じゅんが求めるような物は見当たらない。
「なのでここは、あたしから送ろうと思うの!」
「……え?」
急に何を言い出すかと思ったら、じゅんは紙を入れたペットボトルを取り出し、自慢げに説明する。
よく浮かぶボトルに、耐水性のインクと紙で書かれた手紙。それをさらにビニール袋で包めば完璧だと豪語したじゅんは、この海岸から投げようと言うのだ。
「大丈夫、ちゃんと恋人はいるって書いたし。これで異国のオタ友が出来れば、現地の翻訳版の違いとか――」
「ここからじゃ、異国になんて届かないわよ?」
興奮気味に早口で捲し立てるじゅんを制して、さゆるは現実を突きつけた。
波打ち際からボトルを投げたところで、そこには沿岸流という海の癖みたいな流れがある。つまり、どれだけ力いっぱい投げたとしても、ボトルはせいぜい横に流され同じ海岸に戻ってくるのが関の山だ。
「えーっ!? うそ、じゃあどうやってあのボトルは……」
ブツブツと考え込んでしまったじゅんに、興味があるならもう少しかみ砕こうかとも思ったが、こういったときのオタクというものが、いかに知識に貪欲かはさゆるも知っている。下手に話題を掘り下げることで、学校を遅刻するのは避けたい。さゆるは話題を変えるために、コンビニ袋を揺らした。
「朝食、どこで食べる?」
まだじゅんは、アニメの考察に夢中になりたいようだったけど、これ以上は調べ物をしながらでないと難しいと感じたらしい。
「アニメみたいに、スカッとした青空ならもっと美味しかったんだろうな~」
たかだかコンビニのサンドイッチが、天気ごときで味が変わるとも思えないけれど。さゆるは「そうね」と同調しつつ、話題逸らしが上手くいったことに安堵した。
そうして食事を摂っても、じゅんの好奇心は収まらない。
アニメと違う部分が多いことで、興味を失うかと思ったのに、テンションは上がる一方だ。
「そういやさ、あれは? 貝じゃなくって、もっと綺麗なの、拾えるじゃない」
「……シーグラス?」
「それ! それだったらさ、ここでも拾える?」
シーズン中には念入りに整えられてしまう海岸も、今時期であれば大きなゴミを拾う程度で手入れはそこまで行き届いていないように見える。ちょうど潮も引きかけているし、探すにはちょうど良いのかもしれない。
「ある、とは言えないわ。探すのにも条件があるし」
「ふぅん、可能性はゼロじゃないのね。だったらさゆる、探すわよ!」
妙に気合いの入ったじゅんは、つま先で砂を掘り返しつつ、海岸沿いを歩いて行く。そんなに今回のアニメが気に入ったのだろうかと着いて歩くと、じゅんは少女のような顔で笑った。
「いつもはさ、あたし寝てるじゃない? 夜の海なんて探し物もまともにできないだろうし……」
純粋に楽しいという気持ちもあるだろうし、今朝は寝付けていなかったと言っていたから、徹夜のテンションもあるかもしれないが、とにかく今は新鮮な気持ちなのだろう。
「さゆるのおかげね。もっと明るいところのあんたを見たいって思うから、この時間にも興味が持てたのかも」
鼻歌交じりに歩くじゅんは、何でも無いことのように言うけれど、それはさゆるにとって特別な言葉。
眠れぬ夜ばかりに閉じこもって彷徨い歩いていたのに、太陽の下にいていいだなんて。
「じゅん……」
「あっ、これじゃない!? さゆるも探してる?」
いいことを言っている自覚なんてないのか、すぐに自分の調子に引っ張ってしまう。
そんな彼女にこれからも振り回されるんだろうなと思いながら、さゆるは小さく笑って、じゅんの隣で2人だけの輝きを探し始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月30日
参加申し込みの期限
2025年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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