this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
潮騒に呼ばれて
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
じんわりと暑さを感じる日が時折あっても、プール開きはまだまだ先。
中学の頃から続いて水泳部に入った
朝永 真深
は、焦がれるような気持ちで船着き場へとやってきた。
寝子島育ちで泳ぐのも大好きな真深にとって、海のある景色はそう珍しいものではないけれど、島外から来た
手島 ゆかり
にとっては珍しいのか、目を瞬いて周囲を見渡している。
「……これに、乗るの?」
「うん。ちょっと手狭かもしれないけど、少し沖までいくだけだし」
「手狭っ!?」
どうやら、驚いているのは真深が用意した船に対してらしい。
観光地の規模にもよるが、ダイビングボートは相乗りのことが多く、ポイントの状況に合わせて適した種類というのも変わってくる。だというのに、真深は身内程度の人数なら優雅にクルージングを楽しめそうな規模の船を、貸し切りで用意していたのだ。
「初めてじゃないから、手順はわかってるつもりだけど……ちゃんと一式借りられてるかな?」
「待って、一式って待って、シュノーケルとか軽器材だけじゃないの?」
勝手知ったる我が家のように乗り込む真深に続いて、恐る恐ると質問するゆかりは唖然とする。
船の中には、ウェットスーツやフィンはもちろん、水中カメラに水中ライトといったいざという時の物から、いかにも高価さを主張するような箱に入ったダイブコンピュータまで揃っていた。
「ゆかりも経験あるって言ってたよね。足りないものってあるかな?」
さすが星ヶ丘のお嬢様。薄々と、寝子島の中でも居住区によってランクがあるんだろうなと気付きはじめていたゆかりだが、さすがにこの規模は素直に奢られるのも気が引ける。
「足りないものは思いつかないけど……今度、何かお礼するね」
といっても、教えられる勉強や庶民の遊びがあるのかは、わからない。それでも方向音痴な彼女のために、地図アプリの使い方を一緒に奮闘するくらいならできるだろうと、ゆかりは期待を込めて拳を握る。
けれど、真深にはその気合いは通じなかったようで――ダイビングがよほど楽しみだったんだなと微笑んだ。
ポイントに移動している間に、2人は準備運動を済ませ、装備を身につける。
骨伝導を利用した水中無線機やら高価な品を身につけたゆかりは、途中まで「壊したらどうしよう」と思ってか不安げな様子だったが、真深と話しているうちに気分も解れてきたようだ。
2人とも
中学時代は水泳部
で、泳ぎには慣れている。種目こそ違ったけれど、今日は何かを競い合うこともないため、特に問題はないだろう。
まずは真深から、とぷんと音を立て、水面に溶けるように潜ってみる。
穏やかな陽光の差し込む海は綺麗だけれど、やっぱり夏ほどは透明でない。それでも陸とは違う風景に『これだ』となった。
やや遅れてゆかりも潜ってくる。くるりと360度海の世界を楽しむと、興奮したように話しかけてきた。
『凄い、海だよ!』
『珊瑚礁はないけどね』
プールのように無機質な景色ではなく、水族館のように少し遠くに感じることもない。
ゆりかごのように身体を揺らす水流、コポコポと不規則な気泡の音。暑かった地表とは違い、潜れば潜るほど水温は変わっていく。
大きな岩場の近くなら、変わった生き物が隠れているかもしれない。そう話しながら泳ぐ2人は、熱帯魚ほどではないものの綺麗な魚の群れを見つけては『人魚姫の舞踏会』なんて冗談を言いながら踊り、大きなゆったりした影を見つけては『ウミガメ!?』と騒いだ。
そうして、ある岩陰をくぐり抜けると――薄暗い中に差し込む一筋の光が、一帯を青く染め上げていた。
『青の洞窟じゃん……』
感嘆の息を吐くゆかりに続き、真深も近場で楽しめると知らなかったのか、無言で魅入る。
そして、青い岩肌をそっと撫で、ゆっくりと風景を見渡すと懐かしげに零した。
『あたしね、海の中が別世界って知ってから……こういう景色に、飛び込んでみたかったんだ』
何の映像で見たかも思い出せないけれど。海の中の美しさを知ったあの日から恋い焦がれ、小学校の3年生にはスイミングスクールに通い始めていた。
あの頃は、この世界を見たいだけで、そこから先なんて思いつかなかったけれど。
(この景色は1人より……2人で見られて良かったのかも)
まだ出会ってひと月も経ってないけれど、そんなことを言えば笑うだろうか。
なぜだか少しむず痒くて、真深は船に戻ったら言ってみようかと、小さく微笑むのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
潮騒に呼ばれて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月30日
参加申し込みの期限
2025年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!