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潮騒に呼ばれて
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季節の変わり目や節目とは、なんと非情なものなのか。
誰かが連休を楽しむためには、誰かが働いている。そんな当たり前のことに
三折部 朝衣
が気付いたのは、いつだっただろう。
町長の秘書となってから、やれ現場の声が聞きたいと自らの足で訪問する町長を追いかけ、寝子島を盛り立てるためのイベントがやりたいと言えば、参考になりそうな企画を調査し。どこか秘書ではなく、何かの営業職ではないかと思うほど、朝衣は町長と一緒に駆り出されることが増えていた。
それでも一応、公務員。タールのようにどす黒い体制ではないので、今日のような休暇だってある。
(けど……これも、GW前の静けさってやつよね)
どこか遠い目をしたくなる気分を吹き飛ばすため、朝衣は軽くパーカーを引っかけて外に出た。
もう20度を超える日も増えてきた4月中旬。
日曜日ともなれば、寝子ヶ浜海岸の辺りは小さな子連れが磯遊びをしている姿が目にとまる。
アパートからも見えていたが、今日の波はあまり高くないから、ああいった遊びには向くだろう。サーフィンが好きな朝衣にとっては物足りないけれど、誰かが海を楽しんでいる様子を見るのは悪くない。
(それに、ああいう時間もいいわよね)
なにぶん、婚約者の
住沢 遥人
も朝衣と同じくサーフィンを趣味としている。よっぽどの理由がない限りは、いつかやってくる我が子は幼いうちから英才教育を受けることになるだろう。
でも、選択肢を狭めて縛り付けるつもりはない。せめて同じように海を好きになってくれればとは思うが、それだって子の自由だ。
(……まあ、ちょっと気は早いと思うけど)
結婚すらしてないうちから、どんな子育てをしたいかなんて相談できるわけもなく。こんなときばかりは、ここに遥人がいなくて良かったなとホッとしてしまう。
きっと変な顔でにやけていたに違いない。朝衣は気を取り直して、サクサクと海岸を歩いてみる。
近くに住み、良い波が来た休みはサーフィンのためにやってくるここは、特別目新しいものもないけれど、のんびりとした時間が心地よかった。
最初は乾いた砂地を歩いていたけれど、次第に泥だらけで遊んでいる子供たちの笑い声に興味を引かれ――少しだけ、波打ち際まで寄ってみる。
足元に触れるか触れないかの距離は、ボードに乗っているときとは違った緊張感があって、だんだん適当にあしらうのも面白くなってきた。
ここまでは近寄れるかな、この次はちょっと大きいかも。そんな予想を立てて歩いていると、波打ち際には色々な物が流れ着いていることに気付く。
(貝殻かな?)
白い何かが砂から覗いているのが見えて、波に気をつけつつ手を伸ばすも――屈んで近寄ってみれば、ペットボトルのキャップだった。
ちょっとした敗北感と捨てた人への怒りが混ざり合いながら、朝衣はそれを拾った。海岸のゴミ拾いなんてキリが無いことは予想できても、海を愛する者として、手を伸ばしかけて無視することはできない。
今度こそ、アクセサリーに使えそうな貝殻や、小瓶に詰めたら綺麗なシーグラスを拾おうと、熱心に浜辺を見て歩く。ゴミと宝物のどちらが多く拾えるか、1人勝負をしていたと言ってもいいかもしれない。
だというのに、それを優雅な1人時間とは思わない輩もいるようだ。
「お姉さんエラすぎじゃね? 休みにゴミ拾いとか、ボランティアの人ッスか?」
春の終わりにしては焼けすぎな肌に、季節を先取りすぎるアロハシャツとサングラス。どうにも服に着られてる雰囲気がある青年は、熟れた調子の呼びかけをしてきたわりに落ち着きがなかった。
どこか次の話題に困っている姿から、なんとなくこの春に大学デビューした子かもと思ってしまうほどに可愛げもあったけれど、だからといって優しくしてやる義理もない。
「なに? 興味があるなら紹介するけど」
十中八九、無いだろう。そうは思っても、見た目で判断するのも良くないかとワンクッションを挟み、朝衣は相手の出方を待った。
「あ、えっと……オレは興味、ないことも……っていうか、あの、えっと――!」
しどろもどろになっている青年に訝しげな視線を向けると、彼は頭を下げて正直に告げる。
それは――ある意味で、朝衣の予想を上回る答えだった。
「オレが興味あったのは、お姉さんッス! お姉さんが趣味にしてるなら、ゴミ拾いでもボランティアでも、ぜひ一緒にさせてください!!」
握手を求めるように右手を差し出されても、ぽかんとするしかない。
この手合いは「そんなことより」と本来の目的にしか興味を示さないか、口先だけ同意するフリして適当に流すのに、彼は朝衣とならゴミ拾いをすると真剣に考えていたようだ。
「なんなら誠意として、せめてゴミ袋1つ分は集めてきますんで、なにとぞッ!!」
「ちょ、ちょっと待って。悪いけど……私、売約済みなの」
今度は青年をぽかんとさせてしまったようだけれど、彼はすぐにもう1度、深々と頭を下げた。
「で、ですよねッ! こんな素敵な方のお時間取ってしまって……スンマセンッ!!」
言い切っては走り出し、また振り返っては頭を下げて走る青年に、つい朝衣も会釈をしてしまう。
……なんだか不思議なナンパだったけれど、不思議と嫌な気持ちは残らなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月30日
参加申し込みの期限
2025年06月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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